超次元ゲイムネプテューヌ~闇夜の円舞曲~   作:KeyMa

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今回は無印のある人物加入する際のイベント的な流れとなります。
過去話の為、旧主役もチョロッと…。


Scene34 奇妙な出会い~Reminiscence~

 

 

 

 

 

バーチャフォレストで宝玉を手に入れた後、アイエフがイストワールに今回起きた件を報告しそのまま空港へ行きラステイションを目指す事にした。空港に着いた後、アイエフはもう一度ジンに連絡を試みたところ、連絡が通じる事に成功した。何でも、ハーミットと交戦して出れなかったらしいと言った。アイエフもあまり深くは探らず、今は無事であることに安堵し、ラステイションの教会で合流する事を決めておいた。そして、飛空艇に乗り私達はラステイションに向かっている最中の事である。

 

「はぁ…。」

 

色々と考えている内に、アイエフは溜め息をついてしまった。短期間で想定外な事ばかりが起きているのが原因である。表面上は犯罪組織より先手を取っているように見えてはいるが、シェア自体はまだまだ圧倒的に犯罪組織マジェコンヌに傾いている。諜報部での情報操作をしている時期に比べればマシなのかもしれないとは考えているが、どうしても一発逆転となる発火材的なのになるには程遠い。

 

「ラステイションに着くまでとはいえ、とりあえず一息付けるわね。」

 

ここまでの道のりとして、戦闘自体は少ないとは言え、ラステイションからプラネテューヌに戻り、またラステイションに向かっている為、全員の体力に関して個人差はあるが確実に減っている。特にコンパは、元々非戦闘員…とまではいかないが、現パーティーメンバーとしては戦闘慣れしている4人に比べ、無理をしているのが分かる。だからこそ、飛空艇の移動中に体力を回復しておいた方が、次の血晶を探すのも図るはずと考え、全員一休みするように伝えておいた。そんな事を考えていると、ネプギアがアイエフの元へやって来た。

 

「ん?どうしたの、ネプギア。」

「あの、ちょっと聞きたい事があるんですがいいですか?」

「ん。別に構わないけど、聞きたい事って?」

「私は初対面ですけど、アイエフさんはREDさんと何回か会ってるみたいな反応でしたので、ちょっとどういう出会いがあったのかなって思いまして。」

 

どうやら、アイエフと初対面とは思えないREDとの関係が気になったという感じらしい。ネプギアからしてみれば、あんなハイテンションな女の子と、どうして仲良くなったのかと気になってソワソワしている様子だった。

 

「…ああ。まぁ、ネプギアがいない時に色々あったのよ。気になるなら話すけど、少し長くなるわよ?」

「はい!私、気になりますでお願いします!」

「…分かったは、それじゃあ―――――」

「アタシも気になる!!」

 

アイエフは、ネプギアにREDとの出会い関係を話そうと決め、口を開こうとした時、何故かネプギアの後ろからREDがにょきっという感じで登場する。

 

「いや、アンタが聞いてどうするのよ。アンタとの出会い話なのに。」

「うん?気になるから聞きたいの!」

「…はぁ、分かったわよ。」

 

そうして、アイエフはネプギアと(何故か)REDに出会い話を話すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【数年前-プラネテューヌ:バーチャフォレスト付近】

 

ネプギアを含めたネプ子達が、犯罪組織に負けたという朗報を受けて間もない頃の話になるわね。この時は兎に角、忙しくて私も永守も引っ張りだこになっていたわ。当時は、永守と手を組んで色々とクエストや情報操作をやっていたわ。そんなあるクエストのモンスター討伐での討伐対象を終えた後の話からになるわ。

 

「ふぅ…終わったわね。やっぱり、パーティーの力って偉大だわ。」

「ああ…俺の昔は基本的にポイントマンとして一人でやっていたからな。」

「アンタ程の実力があれば一人でやっていけるわよ。」

「…限度はある。」

 

そんな会話をしつつ、お互いに武器を収める。どういう訳か、この時の永守は太刀とビームソードの二刀流だったわね。何でも、ネプ子とネプギアの武器の感触をつかんでおく事と、独自の戦術を研究する為とか…。とは言え、本当に初めて使ったのと言いたくなる程スタイリッシュだったわね。思わず教科書に載せたいような…そんな感じ。

 

「さてと…、さっさと報告して次のクエストをやらないとね。」

「ああ、そうだな。」

 

この頃は兎に角、犯罪組織の手が色んな所に伸びていたわね。マジコンと言うものが普及していて、それのせいでクリエイター達が士気喪失している。おまけに、それを正義だと掲げる人もいるわ、親が子どもに当たり前のようにプレゼントしたりと、モラルやTPOガン無視といった所よ。良識な人も、犯罪組織の手中に陥っている人も少なからずいる。とは言え、今の私達に出来ることは、70%という犯罪組織のシェアを少しでも抑えるつつ阻止する事…。

 

 

 

 

 

「キャーーーーーーーーーーーーーーー☆」

 

 

 

 

 

再度クエストを受け、永守と二手に分かれクエストの指定物を回収しバーチャフォレストの出口に向かって歩いていると、突如女の子の悲鳴が聞こえた。

 

「悲鳴!?どこから…右、左!?何処なの、今助けるわ!!」

 

私は警戒態勢に入って、左右を見渡すがそれらしいのは見当たらない。一体何処から…!?

 

「アイエフ、上だ!!」

 

遠くから永守の声が聞こえ、上を見た時には時既に遅かった。

 

ドンガラガッシャンっ!!

 

「痛ったーーーーーー!!」

 

上から降ってきた何かに私は押し倒される形になってしまう。丁度倒れた場所が草道だったから、衝撃はそれほど強くはなかったとは言え、痛いのは痛いわよ。一体何が起きたのよ…。

 

「あ~れれ~?どうして寝てるの?まだお休みには早いよ~?」

 

えーっと…どういう状況なのよこれ。叫び声が聞こえたと思ったら、上から女の子が降ってきて、マウントポジションを取られたような状態になっているのよね…。

 

「って、寝てないわよ!!一体何なのよ貴女は!!」

「アタシ?アタシはREDちゃん!R・E・Dで、REDね♪それで、お姉ちゃんはどうしてここで寝てるの?」

「違うわ!!いいから早く退いて!!」

「ん~~~~………ヤダ☆退いてって言われると余計退きたくな~い♪」

 

な…何なのよこの子は!ネプ子よりも扱いにくい気がしてきたわ…!!

 

「何やってんだお前ら…。漫才でもしてるのか?」

「この状況をどう見たら漫才に見えるのよ…!」

「おぉ、今度はおっきぃ熊さんが来た!!」

「…熊…さん…?」

「うん!すっごくおっきぃもん!」

 

この子、肝っ玉も据わっているの…?初対面の相手に失礼極まりないわよ。…と思った次の瞬間、手を顎に当てて考えていた永守が私の予想斜めの反応をする。

 

「………。クマー。宜しくだクマ。」

「…ぷっ。あははははは!おにーさん面白ーい!!」

 

………。忘れいてた。最近登場してないからか(そこ、メタイとか言わない。)、永守は時たまネタに走る事があるんだった。

 

「ってアンタも何してるのよ!いいから降りなさいっ!!」

 

痺れを切らした私は、私の上に載っているREDと名乗った子を無視するように無理やり立ち上がる。当然彼女は、後ろの転がるように背中を付く。自業自得よ。

 

「いたたたたぁ…、そんな勢いよく起き上がらなくたって…。」

「だから退いてって言ったじゃない…。」

「…そんなことより、何処から落ちてきたかは置いといて、ケガとかしてないか?」

 

永守が彼女に対してそういうと、彼女は自分の体をきょろきょろと見渡す。…よく見るとこの子、私より少し身長が低いわりにある部分が成長しすぎているわね。何よこの差は…。

 

「うーんケガ…してないっ!うん、お姉ちゃんが身を挺して守ってくれたおかげだよ!!」

「いや、そんな気はなかったんだけど…。」

「謙遜しないしない!でもでも、そんな控えめな態度が、ますますいいよっ♪」

 

謙遜ねぇ、そんなつもりで言ったわけじゃないんだけど…益々この子にペースを奪われている気がするわ。

 

「あ、そうだ。お姉ちゃん、名前は?」

「お姉ちゃんはなんかこそばゆいわね…。私はアイエフ。こっちは、協力者の永守よ。」

「熊改めて、獨斗永守だ。宜しく、RED。」

 

REDに永守を含め軽く自己紹介をする。…正直さっさとこの子を保護して次の仕事に行きたいところなんだけど…。そんな事を考えていると、REDがビシッ!なんて効果音が出そうな感じで私に指をさしてくる。

 

「それじゃあ!お姉ちゃんは“あいちゃん”だね!そして、今日からあいちゃんはアタシのヨメなのだっ!!」

『…は?』

 

そんなREDの発言に私と永守は、頭の上にクエスチョンマークが出るかの如く目を丸くしてしまう。

 

「えっと、REDちゃん?意味わかって言ってるの…?」

「もっちろーん♪ヨメって大好きな相手の事だよね?で、結婚したらヨメなんだよね?」

「…意味は間違ってはないが…。」

「でもって、ヨメだって言って、10分間邪魔されなかったら、結婚なんだよね?」

「はぁ…?ちょっと意味が分からないんだけど…そもそも、10分ルールなんて初めて聞くんですけど…。」

 

なんだか話が一気に加速している気がして、私の頭もパンクしそう。ただ、ここでちょっと迷惑そうな顔をしてしまったのか、REDが少し悲しそうな顔をしてしまった。

 

「あいちゃんは…ヨメになるの…嫌…?」

「ぇぇ…嫌とか、そういう事じゃなくて…。」

「じゃあ、オッケー!!やったぁ!!まずは一人目ゲットぉ♪この調子でもっとヨメを集めよーっと!!」

 

そう言ってREDは私達の元から立ち去っていく。当然私は茫然としている…。反論する余地すら与えて貰えなかった。

 

「えぇ…?」

「…キマシタワー。」

「………。そこ、まだ始まってないから。」

「失礼。だが、盛大に何か勘違いしてるよな。まぁ別にいいけど。」

「私としては良くないわよ…。」

 

そうして、私達はプラネテューヌに戻って仕事を続けようかと思ったけど、私はドッと疲れちゃったから休むことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「私が捕まってる間に、そんなことがあったんですね。」

「そう。で、翌日に永守がアンタの事を調べてくれたわけ。“ヨメを求めてゲイムギョウ界を旅している不思議な女の子”って感じね。」

「アタシって噂になってたんだー!アタシってすごーいっ!!」

 

まるで他人事かのようにREDが喜んでいる。第一印象はあれだったが、アイエフはREDは悪人ではない上にしっかりとクエストを熟してゲイムギョウ界に貢献している為、一定の信頼を感じていた。それでも、本当に変わった子だなぁとは思っている表情をしている。

 

「それで、REDさんとは久しぶりに会ったって感じなんでしょうか?」

「まぁ、確かに久しぶりと言えば久しぶりね。2回目って訳じゃないけど。…あの時は大分酷かったわ。」

「???、アタシ、あいちゃんに酷い事したっけ?」

「…覚えてないのかしら…。まぁいいわ。その事掘り返してあげるわ。」

 

そう言ってアイエフは、次に会った時の話をするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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永守からREDの情報を受けてから数日後、私はプラネテューヌ付近の森で暴れているもスターがいるという情報を掴み、単独でモンスター討伐に出ている。

 

「ふぅ…。中々すばしっこいモンスターだったわ。でも、これでプラネテューヌへの被害は減るはずね。それにしても、一人だとやっぱり大変ね。挟み撃ちも出来ないし…。」

 

永守はイストワール様と内部的な事で打ち合わせをしている為、現在は一緒ではないわ。私はカタールを仕舞う。そんな時、私の後方から複数の足音が聞こえてきた。その内一つの足音が此方に向かってきているのに気づいた。

 

「…足音!こっちに向かってくる!?」

 

私は180度振り返りカタールを再び出し、此方に向かってくる何かを目視する。

 

「あーいちゃーんっ♪」

「え、えぇ?貴女…確かRED…ちゃん?」

「おお!覚えててくれたんだ!!流石(さっすが)アタシのヨメ、この目に狂いはなかった♪」

 

そこには数日前に、空から降ってきて私にぶつかってきたREDが立っていた。私に会えた事が嬉しいのか、目を輝かせている。そんな私は、ヨメと言われるのに抵抗があるわけじゃないけど、なんか恥ずかしくなってか人差し指で頬をかいてしまう。

 

「そ、そうだったわね…。それで、私に何か用?」

「うん!あいちゃんは、モンスターを退治てシェアを稼いでるんだよね?」

「まぁ、うん。諜報部の仕事の1つとしてね。…それは置いといて、モンスターがいるかもしれないから、こんなところに居ないで、早く街に戻ろっか?」

 

一応永守から、REDはシェアを稼いでいる為一定の戦闘能力はあると評しているけど、実際に見た事がない上にこの破天荒な感じ…正直言って私は不安でしかないから早く安産な街に戻っておきたいところだった。

 

「え~、まだ来たばかりなのに?それに、今日はあいちゃんの為に頑張って来たんだから♪」

「私の為に…?」

「うん!愛するヨメの為に、このアタシが命を張って、たーっくさん連れてきたよ!!」

「…嫌な予感がするけど、何を…?」

 

そう言って私は恐る恐るREDに質問した。っというより、こっちに何か向かってくる音が徐々に近づいてきているんですけど…!!

 

「モンスター☆思う存分倒せるよっ♪」

 

そう言ってREDは来た道を指さす。そこには大量のスライヌ、チューリップ、ダイコンダー、馬鳥といったバーチャフォレストに生息するモンスターが此方に向かってきている!砂煙で見えないけど、目視だけで軽く30は超えているように見える。

 

「どうどう?ここまで集めるのすっごく大変だったんだよ!」

「幾ら何でも多すぎよ!こんなに相手出来るわけないじゃない!!早く、逃げるわよっ!!」

 

そう言って私はREDの手を掴んで走り出す。ただ、この大量のモンスターを引き連れてプラネテューヌに向かう事は出来ない為、奥地へ行って巻いた後に町へ戻るというプランを脳内で考えた。

 

「え?え?あいちゃん、戦わないの?折角苦労して集めたのに…。」

「限度ってのがあるわよ!!兎に角走る!!」

 

何故か納得してないのか、目を丸くしているREDがいるけど、今はそんな事を考えている場合ではないのは確かだった。…寧ろ、どうやってこんなに連れてきたっていうのよ!!

しかし、暫く走り続けて折り返し後ろを向く…。見なきゃよかった。

 

「うぇっ!!まだついてくる!!しつこいわね…!!」

「そーだそーだ!そんなにしつこいと、ヨメにモテないよ!!」

「引き連れたアンタが何言ってるのよ!!」

 

REDを引っ張っているからか、思ったより早く走る事が出来ないでいる。ああ、RボタンやBボタン押しての猛ダッシュが出来れば…!

そんな時、私達の横を何かが通ってきたのが分かった。

 

『…え?』

 

思わずそれを見て振り返ると、鎌鼬を纏ったような円盤状のものがモンスターの中を縦横無尽に飛んでいる。良く見ると、なんだか可哀そうに見えるけど、モンスター達が切り刻まれているのが分かる。そしてその円盤状の物体は、また私とREDを横切り、ある人物の手元に戻ってくる。

 

「何やってんだお前等…。今時モンスタートレインでレベ上げなんて流行らんぞ。ましてや運営に知られたら垢バンだ。」

 

そこに立っていたのは、永守だった。そして持っているトラベルハットを被り直す。それと同時に、10体以上のモンスターが結晶片へとなっている。

 

「…どう見たらそう思うのよ。」

「あー!あの時の熊おにーさん!」

「REDか。…何となく把握した。行くぞ。」

「はぁ、まさかとは思うけどね…。」

 

そのまま永守は腰の銃を抜きつつ、右手には魔力で生成されたと思われる黒い剣を携え、無言で私達の前に立つ。恐らく、街に被害が出ないようにここで食い止める気なのは分かる。ただ、永守から溢れてる殺気のようなもので、さっきまで威勢があったモンスター達が後退りしたり逃げたりしている。私も溜め息を付きながら、カタールを腕に嵌める。

 

「おお、ヨメが頑張るなら、アタシもあいちゃんの為に頑張るよ!!」

「何処の誰かさんが、こんなに連れてこなければ、こんな事にはならなかったんだけどね。」

「うぅ、あいちゃん目が怖い…。」

 

…とりあえず、最悪の事態は免れたと言った方がいいのかしら。私とREDが永守の横に立つように歩み寄る形となる。流石に何匹かのモンスターは怖がって逃げて行ったけど、残った威勢のいいモンスターはこっちに再び向かってくる。

 

「遅い…!一閃!!」

「REDちゃんの力、とくと見よ~♪」

「散れ…!」

 

先手を取ったのは私、向かってくる敵を搔い潜ると同時にカタールで切り刻む。所謂カウンター狙いのスタイルってところね。突っ込んできた無防備のモンスターに対して急所狙いをする。

永守も私と似た形で、影剣で受け流しつつ銃を撃ったり、影剣を振り下ろすと同時に真空破的なのが出たり…私より派手ね。

REDは、ブーメランとしての巨大な円盤や、けん玉といった玩具を武器として使っている。ブーメランやけん玉、ヨーヨーとは思えない威力を発揮しているし、初めてみる戦い方で戸惑ったけど、永守が言ってた通り確かに戦闘能力に関しては十分といった感じがするわ。

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ~。疲れたぁ…。」

「うーん、楽しかった♪」

「ウォーミングアップにしては少しきついな。」

 

…なんだかんだで、この危機的状況を打破した私達3人。私は走ったのも含め疲れて地べたに座ってしまう。永守は落としたトラベルハットを叩いて被り直す。REDも確かにトレインと今の戦いで、冒険するだけの力はあるのは認めざるを得ない。けど、言いたい事はある―――――

 

「アンタが強いのはよーく分かったけど、こんな危険な真似しちゃダメでしょうが!!」

「うぅ、アタシはあいちゃんが喜ぶと思ったけど。アハハ…ちょっとやりすぎちゃった?」

「…悪気はないようだ。」

「アンタは逆に許しすぎじゃないの?ネプ子の癖が感染したのかしら…。」

「かもな。」

 

永守のそんな反応で溜め息を漏らしてしまう。只、ここで愚痴を零しても仕方ないわよね。

 

「まぁ、でも…。私の為と想っているから、大目に見るわ。」

「ホントにっ!!じゃあじゃあ、アタシに対しての好感度もちょっぴり上がったりする?」

 

ふと私が零した言葉にREDが我先にと食いついてきてしまった。しまったと思った時には、既にREDは私の近くによってわくてかという表情をしていた。

 

「…ま、まぁ…ほんのちょっとね。」

「オッケー!!好感度プラスだね!!メモしとこ♪」

 

私の事を想っての行為だろうし、ここで断ったら悲しむ姿が思い浮かんで酷だなと感じてしまった。どれくらい好感度がプラスされたのだろう…。

 

「よーっし、次はもっと好感度が上がるフラグを作ってくるから!!あいちゃん、またね!!」

「あ、え、えぇ?…ま、またねぇ…。」

「随分と面白い子に好かれたな。」

「私的には有難迷惑よ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「それから、ブラン饅頭を勝手に食べられたり、それのお詫びとしてブラン饅頭をくれたり、REDに関して良く分からないのに、REDに関するクイズをされたり…。本当色々あったわ。」

「なんだか、色々大変だったんですね…。でも、それがあったからこうやって一緒に旅をしてくれてるんですよね?」

「…そうね。そういう縁があったから、私達に協力してくれたんでしょうね。」

 

アイエフとREDの間に何があったのかを、ネプギアに一通り話し終えた。肝心なREDがアイエフに寄り添って寝ていた為、アイエフとネプギアは苦笑する。すると、船内アナウンスが流れる。

 

≪当機をご利用頂き有難うございます。間も無く、ラステイション空港に到着したします。≫

「…もう少しですね。」

「そうね。とりあえず降りる準備をするわよ。ほら、RED。いつまでも寝てない。」

 

そうして、飛空艇はラステイション空港へ着陸し、ネプギア一行は再びラステイションの教会へ足を運ぶことにした。

 

 

 

 

 

 




【用語集】

○「クマー。宜しくだクマ。」
 DMMが提供している艦隊これくしょん(通称:艦これ)に登場する、球磨型軽巡洋艦”球磨”が加入する際の台詞。ケッコンカッコカリと春雨が出る間では大事に育ててました…。

○「キマシタワー。」
 アニメの実況中等で、百合を思わせるようなユリユリシーンで流れるAAの事。簡単に言えば、「アッー!」の女性版という事でしょうか?

○RボタンやBボタン押しての猛ダッシュが出来れば…!
 RボタンはネプテューヌVSセハガールより、Bボタンはあの有名な配管工がダッシュする際に押すボタン。ネプテューヌVSセハガールのダッシュジャンプは個人的に楽しかったが、アクションが苦手な人に取っては厳しい気がしました。余談ですが、マイクラはダッシュジャンプするとダッシュより早く移動出来る不思議。

○モンスタートレイン
 通称トレイン。MMORPG等で、モンスターを殴ってタゲ(ターゲット)を奪い、その状態で大量のモンスターを引き連れて歩き回る禁止行為の事。理由としては、フィールド上に沸くモンスターの数が規制されており、引き連れているとモンスターが他の場所で沸かなくなる為に、禁止されている。


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