超次元ゲイムネプテューヌ~闇夜の円舞曲~   作:KeyMa

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今回は試験的に、ネプテューヌを語り手として話を進めてみました。
「わたしが主人公なのに、何で最初から語り手じゃないの!」みたいな声が聞こえそうな気もするが気にしない。


Scene06 マジックカントリーオブルウィー~奪われた双子~

 

 

 

 

 

 

やっほーみんなー!!主人公オブ主人公で、みんなのアイドルのネプテューヌだよ!!前書きでもそうなんだけど、6話目にてようやく私がこうやって出だしを語るのも変な話だけどね。

 

とりあえず、ラステイションの件が終わった後、えい君はバイクを取りにいくからってことで、私達は先にプラネテューヌに戻って、教会でえい君の帰りを待ってる事にしたよ。夕方過ぎには帰ってきたんだけど、なんだか険しい顔だったんだよね。一応、何があったのか聞いたけど、謎の少年に出会ったという事だけ。翌日からは、特に何事もなく仕事をやってた(私は何時も通り平常運行!)けど、“来たる日のために準備を…”とか言って、クエストを何時も以上に受けてたし、私と遊ぶ時間も減ってる(そこ、遊ぶなとか突っ込まない)から、心配になっちゃったし、何より考え込む時間が増えてるみたいで、なんだかえい君っぽくない。…という訳で、私はとある計画を実行しようと考えてる。ネプギアが楽しみにしていたし、えい君もリフレッシュの一石二鳥大作戦!いーすんにも許可貰ったから、後は当日を待つだけ!ふっふっふっ…当日が楽しみだよ!!

 

 

 

 

 

 

【計画当日:ルウィー】

 

「うわぁ、綺麗…!私、ずっとルウィーに来てみたかったんだ。」

「ネプギアが、そう思ってるような気がしてさぁ。」

「ありがとうお姉ちゃん。それに、ロムちゃんとラムちゃんが、遊びに来てって前々から誘われてたの。」

 

ここは、ゲイムギョウ界の北部にあるルウィー。ネプギアが、ルウィーの女神候補生である、ロムちゃんとラムちゃんに誘われてたのもあるけど、ネプギアがルウィーに行く事と、ルウィーの風景を見たりして、えい君の考え事も少しはなくなるんじゃないかって寸法よ!で、現在はルウィーの教会に向かって馬車で移動している訳で…。

 

「ブランさん、二人が他の国に遊びに行くのは、許してもらえないんだって。」

「あぁー、ブランって妙にお堅いところがあるからねぇ。そんなことしてると、ノワールみたいにぼっち属性が付いちゃうのにねぇ!」

「目の前にいるんですけど…てゆーか、誰がぼっちよ!!」

 

今回、ラステイションのノワールとユニちゃんにも、ルウィーに行かないかとお誘いをしたら、ノワールらしい反応でOKと帰ってきて、同じ馬車で行くことになって、現在に至る。まる!

 

「ごめんごめん。でも、面と向かって言われた方が、自分を変える切っ掛けになるよ。」

「グータラ女神には言われたくないわよ!永守、友達なら少しはこのグータラ女神になんか言ってよ!!」

「………。」

 

あ-、また考え事かな?さっきから、えい君は壁に背を向けて立っている状態で、ずーっと外を眺めているんだよね。多分こっちの会話、全く聞いてない感じ。因みに今日のえい君のファッションは、いつも来ている黒いノースリーブパーカーではなく、私が着ている同じデザインの白パーカー上着を着ているよ。

 

「おーい、えい君ー?」

「…ん、どうした。」

「さっきのノワールの話、聞いてた?」

「…悪い、全く聞いてなかった。」

「~~~~~ッ!!」

「お、お姉ちゃん大丈夫!?」

「もう、永守のバカ!!!!」

「…状況が全く分からないんだが。」

「えい君、今日は考え事無しだって言ったじゃん。あ、そうだ!!」

「お、おい!」

 

立っているえい君の手を引っ張って、真ん中に座らせる。姉妹サンドの完成…!!

 

「お、お姉ちゃん、ちょっと狭いよ。」

「強引だな…。」

「ネプテューヌさんって大胆ですね…。」

「ずっと立ってると疲れちゃうでしょ?だったら少しは座った方がいいよ。」

「ねぇ永守。貴方恥ずかしくないの?」

「正直に言えば恥ずかしいが、流石に何回も同じ事繰り返したら、嫌でも慣れる。」

「貴方も苦労してるのね。」

「まぁな…。」

 

そんな会話をしていたら、教会が見えてきた。さぁて、乗り込むぞー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ルウィー教会入り口前】

 

バーン!

 

「無限に広がる大宇宙!!」

「ちょ、ネプテューヌ!!普通に入りなさいよ!!」

「え~?扉があったら今の台詞を言うのが定番でしょ?」

 

私はたださっきの台詞を言って扉を”普通”に開けただけだよ。何をそんなに気にしちゃってるのやら。因みに、私の右腕は伸びてたりはしないよ。

 

「しかし、警備の人はいるが出迎えは無しか。」

「何でも、最近は仕事が立て込んでるっていう話ですよ。」

「多分執務室あたりにいると思うから、そこまで行こうよ。」

「貴方にしては、まともな考えね。ま、いないのなら直接本人に会うまでってことね。」

 

っという訳で、私が先導して執務室に向かう事になったよ。それで、途中の曲がり角から、数人の足音と怒鳴り声が聞こえてきた。

 

「お~ま~え~ら~!待ちやがれ!!」

 

この声は、ブランだね。そして、曲がり角から、ラムちゃん、ロムちゃん、ブランが出てきた。

 

「ああ!ネプギア、ユニちゃん!それに、永兄!!」

「来てくれたの。(うきうき)」

「うん。遊びに来たよ。」

「やっほーブラン、来ちゃった!てへっ。」

「………。」

 

案の定、ブランはあまり嬉しくない感じだね。あ、補足だけど、えい君は週一ぐらいに他国を回ってて、その時にルウィーに訪れた際、ルウィーの教祖であるミナさんの指導の下で一緒に遊んだりしたって話だよ。

 

「ねーねー、折角来たんだから遊ぼうよ!」

「遊ぼっ、遊ぼっ!(わくわく)」

「うん!ユニちゃんもいいよね?」

「ま、まぁ、ネプギアがそこまでいうなら…。」

「永兄もいいよね!!」

「あー…ちょっと待て。ネプテューヌがブランにお話するのに付き合わなきゃならない。それが終わってからであればいいぞ。」

「ねぷっ!?そこでそういう振りする!?」

「遊びにきた訳じゃないのだから、それくらいは当然だろう。」

 

うーん、そう来たかぁ。まぁ、ブランも誘えたらそれはそれで結果オーライだもんね。

 

「それもそうだね。じゃあブランー。何処か話せる場所ある?」

「あまり話してる時間はないけど…仕方ないわね。ベールも呼んでくるから、中庭で待って頂戴。」

「ベールも来てるの?以外ね。」

「まぁ、言われた通り中庭で待ってようよ。」

 

そう言って、わたし達は中庭に向かう事にするよ。

 

 

 

 

 

【ルウィー教会:中庭】

 

そんな事があって、中庭にある椅子にわたし、ノワール、ブラン、ベールっていう感じで座ってるよ。椅子が足りなくて、わたしの直ぐ近くでえい君は立ったままで構わないらしく、そのまま会話を進める事になったよ。ネプギア達は近くで雪だるま作ってるね。

 

「…この紅茶、上手いな。」

「お口に合って良かったわ。それと、御免なさいね。椅子が足りなくて。」

「気にするな。特に困ってる訳じゃない。」

「やはり、永守さんってお優しい方ですのね。」

「優しい、か…。それより、ネプテューヌ。」

「うん。まぁそんな訳でね、ルウィーに新しいテーマパークが出来たって聞いたから、皆で遊びに来たの。」

「…イストワールからは、女神の心得を教えてやって欲しいとの連絡だったけど。永守は知ってたの?」

「俺も、女神の心得を聞くという話だったのだが…。」

「あー、それはもういいよ。前回があんまり役に立たなかったし。」

「悪かったわね…。」

「前回はそれどころじゃなかっただろう。」

「そうだね、あの時はノワールがね―――――」

「い、言わなくていいわよ!!」

 

と、あんな事やこんな事があったのを言おうとしたらストップが掛かっちゃった。すると、ベールが“皆でテーマパークに行くのも、楽しいのでは?”と言うと、ロムちゃんとラムちゃんが、目を輝かせながらこっちに来た。相当行きたそうな感じだね。

 

「もしかして、スーパーリテールランド?行きたい行きたい!!」

「連れてって…!(わくわく)」

「これは、女神の心得どころじゃないな。…そうだな、スーパーリテールランドの視察ってことで、心得の埋め合わせだな。」

「おお、遊びつつ仕事してるって感が出るね。流石えい君、いい考えだよ!!」

「それで通るかはイストワール次第だ。」

「まぁそこは、わたしがなんとかするよ。でさぁ、ブランも行くよね?」

 

当然ブランも行くだろうと思うけど、予想外な反応が返ってきて、わたし達は驚く。

 

「私は、行けないわ…。だから、妹達を連れてって貰えないかしら。」

『えええええ!?』

「なんで、なんで?」

「お姉ちゃん、行かないの?(うるうる)」

「え~仕事ぉ?仕事なんか捨てて一緒に行こうよ。昔の偉い人が言ってたじゃん。“働いたら負けかな”って。」

「それ、偉い人じゃないわよ。」

 

ノワールが言い終わると、ブランが立ち上がると同時にバンッと両手で机を叩く。なんか、心なしか顔も少し怖い気が…。そんな逆鱗に触れるような事を言った覚えはないんだけどなぁ。

 

「兎に角、私は無理…。」

 

そう言って、ブランは教会の中に戻っていってしまった。皆が、ブランの予想外な反応で固まってしまったけど、えい君はちょっと違った。

 

「…なぁロムにラム。最近ブランに変わったことってなかったか?」

「え?変わったこと…?無いと思う。だよねラムちゃん。」

「うん。特に変わったところはないよ。」

「ベールも、ブランに変わった事とか気づいた事は…。」

「ええ、私も心当たりはありませんわ。」

「まぁまぁ、過ぎたことはしょうがないから、このメンバーでテーマパークに行こうよ!!」

「それでネプテューヌ、貴方スーパーリテールランドの場所知ってるの?」

 

ノワールの言葉を聞いて私は黙り込んでしまう。しまったぁ、余りにも今日が楽しみすぎてそういう事考えてなかったぁ。

 

「お、お姉ちゃん…?」

「無計画にも程があるわよ…。」

「大丈夫ですわ。私がご存じですので、道案内兼ねて先導しますわ。」

 

そうしてわたし達はベールの先導の元、スーパーリテールランドに行くことになったいのだ。

 

 

 

 

 

【ルウィー:スーパーリテールランド】

 

「わーい!!」

「ラムちゃん、待って…!」

「二人とも、ちゃんとコート着てぇ!!」

「ネプギア、入場券忘れてる!!」

 

ベールの案内もあって、何事もなくスーパーリテールランドに着いた。ネプギア達が楽しそうで何よりだよ。

 

「テーマパークか…、数年前にQフージパークに行って以来か。」

「んん?それって、えい君が住んでた所あるテーマパーク?」

「ああ。まぁ、それ以降はそれどころじゃなかったがな…。」

「おお、あれはルウィーの名物でもあるピーチ!折角来たんだし買って食べようよ!!」

「お、おい。引っ張るなって…!!」

「ネプテューヌも子どもねぇ…。」

「でも、それでこそ、ネプテューヌではないかしら。」

 

後ろからそんな声が聞こえた気がしたけど、えい君の左手を掴んでピーチ屋の前まで行く。

 

「20個、くーださいなー!」

「…随分と買うな。」

「皆の分とお土産を考えたら、それくらい買わなきゃ。」

「で、支払い含め、誰が持つんだよ。」

「ん?もちろん、えい君だよ。」

「ですよね。…経費から引き落とせないだろうか。」

 

ピーチが大量に詰められた袋が来たから、それをえい君が両手で持つことになった。因みに、ノワールとベールはピーチ屋の直ぐ近くにあるベンチに座ってるよ。

 

「他国の女神が来てるんだから、ブランも付き合うべきじゃないの?ホントッ、ブランは何を考えてるか分からないわ。」

「まぁ、確かに。彼女はもう少し大人になるべきですわね、私のように。」

「本日のブーメランは此方ですか?」

「な、何の事でしょうか…?」

「…ねぇ。そういえば、ベールはどうしてルウィーに―――――」

「こらああああああああああああああ!」

 

ノワールがなんか話してたけど、そんなことはどうでもいい。えい君の足にしがみ付いている80~90cm位のでっかい亀がいて、ピーチを狙っている事の方が重要だよ!!

 

「でかい亀だな…。」

「それはわたし達のピーチだよ!!」

「1個ぐらいあげてもいいだろう。」

「ダメダメ!!例え1個でもあげられないのはあげられないの!!」

「ネプテューヌ。1個ぐらいあげてもいいじゃないの。貴方こそ大人になったほうがいいわ。」

「ダメなのはダメなの!!これだけは譲れn―――ねぷううううううう!!!!」

 

ノワールを見つつ、亀に向かって指をビシッという感じで指して、亀の方をみたら、えい君が既に1個ピーチを食べさせてて、驚いた声を上げる。

 

「ちょっとちょっと!なんであげちゃってるn―――あいたぁっ!」

「我が儘いうな。全く…後で買ってやるから我慢しろ。」

「ねぷっ。」

 

ちょっと痛いデコピンをえい君が放ってきて、少し痛いしびっくりしちゃった。その後頭を軽く撫でられて更にびっくりしちゃった。ただ、妙に心が落ち着いちゃった…えい君が無表情で撫でているのを除けばね…。

 

「まるで、保護者とその子どもみたいですわね。」

「プラネテューヌの女神があんなんで大丈夫なのかしら。」

「…ちょっとここに桃、置かせてもらうぞ。」

 

そう言ってえい君は、ノワールとベールの間に買ったピーチの袋を置いた。

 

「あら、永守さん。どうしたのですか?」

「ちょっとな。」

 

そう言ってえい君は歩き始めた。

 

「ちょっと永守、何処行くのよ?」

「シスターズを探しに。折角の桃だ。ワインと旅させる前に食べた方がいいだろう。」

 

えい君はネプギア達が行った方向へ移動した。え、わたし?わたしは、置かれたピーチを1個取って食べてるよ。まいう~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この回もあと少しで終わりなのだが、俺はネプギア達を探しに向かっていた方向に歩いている。しかし、周りにある遊具やら浮いているコインが、何処かで見たことあるような…なんというか、マンマミーヤーとか言いそうな配管工のおっさんとか出てきてもおかしくない感じだ。

 

「ん?なんだあれは…。」

 

話をしよう。今、目の前にデッテリューコインがある。それも大量にだ。それだけならいいのだが、まるで誰かを誘うかのように並んでいる。怪しいと思ったその時だった。

 

『きゃあああああああ!!』

「ネプギア…!ユニ…!」

 

曲がり角の所から、ネプギアとユニが倒れ込むように吹き飛ばされていた。誰かに攻撃を受けたかのようだ。咄嗟に曲がり角へ向かう。

 

「おお、また邪魔者か?」

「ロム、ラム…!何者だ…!」

「幼女以外に興味はない!」

 

でっかいトカゲのような奴の舌が此方に向かって伸びてきている。恐ろしい速さで繰り出されたその舌を、素手で受け流す。かなりの衝撃があったのか、腕が軽くはじき飛ばされ痛む。だが、“素手で受け流した”のが間違いだったと後で気づく。

 

「ほう、今の攻撃を受け流すとは、やるなぁ。」

「確かに、ネプギアとユニが回避できなかったのも頷k―――!?な、なんだ…!?」

 

銃を腰から抜き構えようとしたが、その銃を落としてしまう。それどころか、急に体が痺れ始め、膝を付いてしまう。何とか立ち上がろうとするが、思うように立ち上がれず、何度も膝を付いてしまう。

 

「おいおい、トリック様の神経毒を受けて立ち上がろうとするのかよ。でも、結果的にやりましたね。」

「アックックックッ。俺の舌は、幼女には癒しを、邪魔者には毒を…特に野郎には効果的だぁ。」

 

そう言ってトリックという奴と、肌黒い少女はその場を立ち去っていく。

 

「ロムちゃん、ラムちゃん…!!」

「クソッ、神経毒の訓練は…したこと…ないからな…!」

 

目の前に居ながら、犯罪者を逃がすというやらかしてはいけない事をやってしまった。兎に角、このことをネプテューヌ達に伝えなければ…。そう思い、思うように動かない体を無理矢理動かし、Nギアを取りネプテューヌに連絡をする。

 

 

 

 

 

「ねぷっ、えい君から電話?もしもし、どうしたのえい君。」

『悪い、救援と、警察に連絡を…。』

 

Nギアからは確かにえい君の声がする。でも、なんだか苦しそうな感じだった。

 

「ちょっと、えい君。救援と警察に連絡ってどういうこと!?」

「ネプテューヌ、どういう事よ。」

「何かありまして?」

 

私は、ノワールやベールにも聞こえるよう、Nギアをスピーカー音声に切り替えた。流石の私でも、これはただ事じゃないと察したよ。

 

『ネプギアと、ユニが攻撃を受けた…。俺も、神経毒に犯されている、ようだ…。』

 

あまりの出来事に、私達は顔を見合わせる。けど、次のえい君の言葉に、驚愕してしまう。

 

『問題は…ロムとラムが、誘拐された…。』

 

わたし達は頷き、急ぐようにえい君が向かった方向へ走り出した。

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

ここまで書いてはいるものの、オリキャラすらキャラ崩壊してないかと不安になってきます。文章って難しいorz

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