暁のスイーパー 〜もっこり提督と艦娘たち〜   作:さんめん軍曹

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こんばんは、さんめん軍曹です。

ひとまず落ち着いたので、ちょくちょく投稿できるかと思います。
しかし、日に日に文章力が落ちていってる気がしますね…

でも、踏ん張って書いているので、どうか温かい目で見てやって下さい(何様)

では、早速本編いきましょう!



さらば ハードボイルドストーリー【その2】

建物が揺れる少し前ーーー。

 

 

「獠ちん、あいつら見失っちゃったけどどうするの?!」

「大丈夫、あいつをさらったのは大方お前の鎮守府の奴等だろう。なら、このまま直接本拠地へ出向くまでさ」

「でも、どうやって?」

「簡単だよ、お前らに大暴れしてもらう間に俺が閉じ込められてそうな場所に乗り込む」

「そしたら、地下の懲罰房が怪しいかもじゃん?もしかしたら他の子も閉じ込められてるかもしれないから、その時は助けてあげて!鈴谷の超一生のお願い!マジで!」

「言われるまでもない、艦娘はこの手で全員助けてやる!そしてモッk…」

「最後が余計じゃーーーー!!」

 

獠の後頭部に鈴谷のパンチが炸裂した。

 

 

「獠、鈴谷。門が見えて来たぞ」

「んじゃ、鈴谷が1発お見舞いするじゃん?」

「やけにノリノリだが、自分の場所を破壊していいのか?」

「心配ないよ?妖精さんに修理して貰えばいいしー」

「あぁ、そう…」

「さてさて、突撃いたしましょう!」

 

そう言うと、鈴谷は艤装を展開した。

 

「目標は正面!……今だ、撃てっ!」

「うりゃあっ!」

 

獠の掛け声を合図に、鈴谷の連装砲が火を噴いた。

砲弾が門に直撃すると、轟音と共に木っ端微塵に吹き飛ぶ。

鈴谷はそのまま艤装にある無線機をオンにすると、仲間たちに向かって呼びかけた。

 

 

『ただいま、みんな!待たせちゃってごめん!助っ人を連れて助けに来たよ!どっか安全な場所に避難してて!』

 

何事かと飛び起きた艦娘達の耳に、鈴谷の声が響く。

もちろん、その声は熊野の耳にも届いていた。だが、身動きが取れない。そう思った直後にショートカットの女性が目の前に転がされた。疑問に思い極悪提督を見ると、

 

「しばらくその女と一緒にいてもらおうか」

 

とだけ言って、出て行ってしまった。

よく見れば寝間着姿の彼女は、どうやら寝てる間にさらわれたらしい。だが、ここに来た途端に襲撃があったらしく、拘束はされていない。

 

「ん〜、う〜ん」

「もしもし、そこの方!起きて下さいまし!」

「んぐ…はっ!…ここは?」

「お目覚めになられましたか。私の名は熊野。ここは横須賀鎮守府ですわ」

「んっ、これはご丁寧にどうも…。よこすか?はてどっかで…」

 

考える香であったが、1つ思い当たる節を見つけた。

 

「もしかして、鈴谷ちゃんの鎮守府なの?」

「あなた、鈴谷をご存知ですの?!」

「うん、獠の古い友人で、うちに助けを求めて来たんだけど…」

「獠、というのは、もしかして冴羽様のことでございまして?貴女はいったい…」

「やっぱり獠を知ってたか。申し遅れたけどアタシは槇村香。獠のパートナーよ」

 

お互いに自己紹介を済ませるが、足音が聴こえてきて、やがて扉が開いた。2人が見るとそこには、1人の兵士が立っていた。彼が中に入ってくると、マスターキーで熊野の鎖を外す。

自由になった熊野だが、思うように立てずに兵士に倒れ込む。

 

「いったいどういう風の吹き回しですの?」

「説明は後だ。今は逃げるぞ」

 

動けない熊野を、兵士は抱え上げた。いわゆるお姫様抱っこの状態になった彼女は赤面したが、3人で逃げている途中、彼の脇に納まっているものに気が付いた。

 

「あら?その銃、もしかして貴方は…」

「おっ、気付かれちまったか?」

 

香がふと見ると、確かに見慣れたものが納まっていた。

 

「もしかして…獠?」

 

 





今のところ、さらば要素がどこにも見当たらない…w
でも、入れるべきところで入れていきますので、どうかお楽しみにしてください!

さあ、いよいよクライマックス突入ですね…
果たして彼女らに平和は訪れるのでしょうか…!

乞うご期待、です!

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