暁のスイーパー 〜もっこり提督と艦娘たち〜   作:さんめん軍曹

7 / 47
こんばんは、さんめん軍曹です。

すっかり遅くなってしまい申し訳ございません…!
就活で色々とあって、ひどく疲れていました…

さて、それはさておき、これで艦娘との出会い編を終わりたいと思います…!
章ごとに区切る予定ではありますが、ある程度話の投稿が出来るまでお待ちください…!

では、本編お待たせしました!どうぞ!!


艦娘とショータイム!弾丸〈タマ〉の嵐を駆け抜けて【後編】

高速のインターで二手に分かれた獠達。

彼らは高速に乗り、目的地に行くことにした。その方が、追手を退治するのにもちょうどいいと考えた結果である。

案の定、敵は艦娘がいるこちら側に着いて来た。

 

「さて、周りが開けて銃が撃ちやすくなったから、奴らもそろそろ本気をだす頃じゃないか?」

 

獠がそう言うが否や、こちらに向けて弾丸が飛んで来た。ジープが仇となったのか、獠達は伏せたまま反撃できない。そこへ鈴谷が海坊主の銃をもぎ取り、

 

「鈴谷に任せて!」

 

と言うと、後ろに向かって引き金を絞った。

 

「おらおらおらァ!!獠ちん仕込みの射撃だ!!艦娘が海だけで戦うと思ったら大間違いじゃん?!」

 

と荒ぶる。艤装を身に纏っている艦娘に怖いものはない。ほぼ全ての弾丸がボンネットに当たり、火を噴く。

あっと言う間に全てを破壊した彼女はふふんと鼻を鳴らし、

 

「日頃の恨みはまだまだこんなもんじゃ済まないよ」

 

と言ったのである。

 

 

とある山中。ここには海坊主の2つ目のアジトがあり、分かれた2組は無事に合流した。そして先程のことを全員に話したところ、海坊主と美樹も獠達と同じ反応を示し、協力する事に同意をしたのであった。

そんなこんなで日も暮れたので一先ず解散となり、全員が席を立とうとした。だが鈴谷が立った途端、長い逃避行の疲れか獠に倒れ込む。

 

「おいっ、大丈夫か?」

「あはは…緊張から解放されたから、どっと疲れちゃった。入渠は出来ないだろうから、部屋に寝かせてくれると嬉しいな…」

 

獠が彼女をおぶって行く姿を見ながら、香は呟いた。

 

「あのもっこり男、鈴谷ちゃんに手を出すんじゃないかしら。心配だわ」

「あら、それはないわよ?」

「え?」

「彼女は獠の命の恩人なの。ちょっとした喧嘩はあっても、手を出すような真似はしないわ」

 

香達からすればあり得なかった。あのもっこり男が女性に手を出さないなんて。

確かに、パッと見は女子高生そのものだが、プロポーションは20代そのものだ。服を変えれば、幼い顔をしたそれでも通用する。そうなれば彼とて我慢できるはずがない。

 

「何がどうしてどうなってるのよ…」

「それはね…」

 

と、冴子は獠の過去について語り出すのであった…

 

 

鈴谷を寝かせた後、獠はベランダに出ていた。

1人で物思いにふけっていると、後ろから人の気配がする。

 

「誰かな?」

 

彼が振り返ると、大和が立っていた。

その凜とした出で立ち、だが控えめな立ち居振る舞いは、まさに日本を代表する戦艦にふさわしいと言っていいほどである。獠はいつもの癖で思わず飛びつきそうになるが、必死に抑えた。

ハードボイルドを決め込み、惚れさせようと決意しているのだ。

 

「大和ちゃんか。何の用だい?」

「冴羽さんと鈴谷さんが出会った頃のお話、野上さんからお聞きしました。改めて、あの子…いえ、私達艦娘を…」

「おっと、それを言うのはまだ早いぜ」

獠は大和の手を掴みぐいっと引き寄せた。

「あっ…」

「それより、俺と夜明けのブランデーでも…」

「おっと、そこまでだ」

 

獠の動きが止まる。錆びたロボットよろしく首をギギギと上にあげれば、そこにはハンマーを構えた香と後ろで腕を組んでいる海坊主、そしておでこを抑える冴子が立っていた。

 

 




鈴谷が荒ぶりました。くまのんもビックリですね。
前回で彼女が言った通り、艦娘だからってやられてばかりじゃいられない。そんな責任感が彼女を動かしてたんだと思います。
ですが、話の都合上ブラック提督と戦うまでもう少しお待ちください。
早くあいつを潰して日常回書きたい…()

次回、お楽しみに!
「また会おうぜ?」(だから違)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。