暁のスイーパー 〜もっこり提督と艦娘たち〜 作:さんめん軍曹
すっかり遅くなってしまい申し訳ございません…!
就活で色々とあって、ひどく疲れていました…
さて、それはさておき、これで艦娘との出会い編を終わりたいと思います…!
章ごとに区切る予定ではありますが、ある程度話の投稿が出来るまでお待ちください…!
では、本編お待たせしました!どうぞ!!
高速のインターで二手に分かれた獠達。
彼らは高速に乗り、目的地に行くことにした。その方が、追手を退治するのにもちょうどいいと考えた結果である。
案の定、敵は艦娘がいるこちら側に着いて来た。
「さて、周りが開けて銃が撃ちやすくなったから、奴らもそろそろ本気をだす頃じゃないか?」
獠がそう言うが否や、こちらに向けて弾丸が飛んで来た。ジープが仇となったのか、獠達は伏せたまま反撃できない。そこへ鈴谷が海坊主の銃をもぎ取り、
「鈴谷に任せて!」
と言うと、後ろに向かって引き金を絞った。
「おらおらおらァ!!獠ちん仕込みの射撃だ!!艦娘が海だけで戦うと思ったら大間違いじゃん?!」
と荒ぶる。艤装を身に纏っている艦娘に怖いものはない。ほぼ全ての弾丸がボンネットに当たり、火を噴く。
あっと言う間に全てを破壊した彼女はふふんと鼻を鳴らし、
「日頃の恨みはまだまだこんなもんじゃ済まないよ」
と言ったのである。
とある山中。ここには海坊主の2つ目のアジトがあり、分かれた2組は無事に合流した。そして先程のことを全員に話したところ、海坊主と美樹も獠達と同じ反応を示し、協力する事に同意をしたのであった。
そんなこんなで日も暮れたので一先ず解散となり、全員が席を立とうとした。だが鈴谷が立った途端、長い逃避行の疲れか獠に倒れ込む。
「おいっ、大丈夫か?」
「あはは…緊張から解放されたから、どっと疲れちゃった。入渠は出来ないだろうから、部屋に寝かせてくれると嬉しいな…」
獠が彼女をおぶって行く姿を見ながら、香は呟いた。
「あのもっこり男、鈴谷ちゃんに手を出すんじゃないかしら。心配だわ」
「あら、それはないわよ?」
「え?」
「彼女は獠の命の恩人なの。ちょっとした喧嘩はあっても、手を出すような真似はしないわ」
香達からすればあり得なかった。あのもっこり男が女性に手を出さないなんて。
確かに、パッと見は女子高生そのものだが、プロポーションは20代そのものだ。服を変えれば、幼い顔をしたそれでも通用する。そうなれば彼とて我慢できるはずがない。
「何がどうしてどうなってるのよ…」
「それはね…」
と、冴子は獠の過去について語り出すのであった…
鈴谷を寝かせた後、獠はベランダに出ていた。
1人で物思いにふけっていると、後ろから人の気配がする。
「誰かな?」
彼が振り返ると、大和が立っていた。
その凜とした出で立ち、だが控えめな立ち居振る舞いは、まさに日本を代表する戦艦にふさわしいと言っていいほどである。獠はいつもの癖で思わず飛びつきそうになるが、必死に抑えた。
ハードボイルドを決め込み、惚れさせようと決意しているのだ。
「大和ちゃんか。何の用だい?」
「冴羽さんと鈴谷さんが出会った頃のお話、野上さんからお聞きしました。改めて、あの子…いえ、私達艦娘を…」
「おっと、それを言うのはまだ早いぜ」
獠は大和の手を掴みぐいっと引き寄せた。
「あっ…」
「それより、俺と夜明けのブランデーでも…」
「おっと、そこまでだ」
獠の動きが止まる。錆びたロボットよろしく首をギギギと上にあげれば、そこにはハンマーを構えた香と後ろで腕を組んでいる海坊主、そしておでこを抑える冴子が立っていた。
鈴谷が荒ぶりました。くまのんもビックリですね。
前回で彼女が言った通り、艦娘だからってやられてばかりじゃいられない。そんな責任感が彼女を動かしてたんだと思います。
ですが、話の都合上ブラック提督と戦うまでもう少しお待ちください。
早くあいつを潰して日常回書きたい…()
次回、お楽しみに!
「また会おうぜ?」(だから違)