この素晴らしい世界に大導師を!   作:ヴィヴィオ

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第7話

 

 

 ウィズが大量に手に入れた不良品は錬金術であら不思議。次元爆弾に早変わりです。四元素ダメージの後に次元爆発を起こして一定範囲をあらかた吸収して爆弾以外を消滅します。魔力の消費は中。永久機関なので何度も使用可能。ジャンボな祝福と超強化がありますのでとてもえげつない逸品です。

 

「お値段、なんとたったの10億エリスです♪」

「とっても素敵ですね!」

「って、売れませんよ!」

 

 次元爆弾を床に思いっきり投げつけます。発動なんてしません。そもそも魔力消費中が、誰の魔力消費だと思っているんですか。大導師級がそんじゅそこらに居る魔境ではありません。ちなみにこれ一発で爆裂魔法以上の破壊力がだせます。

 

「勿体無いです。使ってみませんか?」

「まあ、それもありですね」

 

 拾った次元爆弾を指の上で高速回転させながら魔力を込めてみます。すると一瞬で消えました。

 

「あぶなっ!? なんて物を作ってるのよ!」

「おや、エリスじゃないですか。どうしましたか?」

 

 やってきたのは銀髪貧乳美少女盗賊、エリスちゃんです。彼女の手には次元爆弾が握られています。

 

「違うから! ク・リ・ス! じゃない! なんて危険な物を作ってるのよ! 次元の壁をあけるって!」

「塵の消去にはとっても便利ですよ。一家に一台な掃除機です」

「ふざけんな! 永久機関が一家に一台あってたまるか!」

「はい。ふざけています。ああ、そんなに怒らないでください。ああ、それにどうやら、決定したようですね。おめでとうございます」

「めでたくないよ!」

 

 心を読むと、エリスがここに来た理由がわかります。彼女は嫁入りをしにきたのです。私の監視と能力の一部封印のために。つまり、私が死ぬまで一生、こちらにいることになります。流石にスキルクリエイトは封印されますか。

 

「読まれたみたいだけど、スキルクリエイトとスキルポイント系統は封印。私が許可した場合に限り、使用可能だよ」

「まあ、もう作りたい物は作りましたし、構いませんけどね。楽しい鼬ごっこでした」

「封印したそばから増やしてくれる上にアーティファクトまでばらまいて……」

 

 お怒りなクリスを置いておいて、私は彼女の部屋を用意するようにウィズにいいます。

 

「え、ここに住むんですか? ちょっと、やめて欲しいんですけど」

「アンデット風情が、何を言っているのかな? ジョウカスルヨ」

「ごめんなさい、ごめんなさい! すぐに用意します!」

「まあ、いいでしょう」

 

 とりあえず、次元爆弾は一つを装備して、他の物を作ります。このかえかえ君。理論的に作り直せば確かに売れるんですよね。よし、作りましょう。リターンポータルを作ります。エネルギーは永久機関である次元爆弾のエネルギーを使って、大型化して、子機である魔術刻印を行った転移符を作成。これをやぶれば強制転移。破ってからでてくる魔法陣に乗って居れば1分後、転送されるようにします。出現場所はアクセルの街の前にしましょう。一回1000エリスにすれば確実に売れます。いえ、重量制限を入れて千から数十万まで作りましょう。

 

「いってるそばからとんでもない物を……」

「私が戻ってきました!」

 

 扉が開くとぬめぬめのめぐみんが戻ってきた。記憶を読むとどうやら新しい転生者が現れたようです。そんな彼とめぐみんはパーティーを組むようです。アルはちゃっかり逃げていたようです。危なくなれば助けるつもりのようですが、ジャイアントトードの中はしばらく安全なので放置したようです。

 

「お風呂借りますね」

「そうですね。一緒に入りましょうか」

「え?」

「クリスもどうですか?」

「わ、私は遠慮しておく!」

「そうですか」

 

 めぐみんを連れてお風呂に入り、ローションプレイを楽しみましょう。臭いは分解しておきます。さとりんのままでレズプレイです。アルも含めて楽しんでいるとエセルドレーダも乱入してきました。しかし、カズマ以外の新しい転生者ですか。これは期待できますね。見た感じ、俺様計のようです。そんな奴にめぐみんを預けるのは問題ですが、アルがいれば大丈夫でしょう。

 まあ、その前に店の立て直しが先です。転移装置は残念ながら、却下されました。仕方ないので魔力製造装置に改造して我がアトリエに設置します。あとはゴーレムを作りましょう。警備用ゴーレム、リベル・レギスとデモンベインを。

 後でクリスに無茶苦茶怒られました。仕方ないのでグランゾンで勘弁してあげました。また怒られました。解せぬ。仕方ないので、デビルガン……

 

「わざとやってるよね? わざとだよね!」

「もちろんですよ。心を読んでいるのですから、わざとに決まってるじゃないですか」

「このっ!」

「ふふふ、いい表情です」

 

 クリスに抱き着いて、ベットへと連れていきました。却下された分、楽しませてもらいましょうか。クリスからエリスにも変ってもらいました。え? どっちで? 当然、さとりんの姿です。流石に男の姿でやるのはムードがありませんし、可哀想ですので。

 

 

 

 


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