この素晴らしい世界に大導師を!   作:ヴィヴィオ

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我が名は……

 

 

 さて、そろそろスキルポイントがきつくなって来たので、増やそうと思います。というか、エリスがそろそろ戻ってきそうですし、対策されきる前に増やしてしまいましょう。

 そんな訳で、ジャイアントトードを虐殺して、レベルを1だけあげました。レベルを上げ終り、魔道具店の二階にある私の部屋で安楽椅子に座りながらスキルを作ります。ここは本来、客室でしたが、私が住むようになって貰いました。ウィズは前の部屋です。共同生活は順調であり、ウィズは身なりも綺麗になり、服装もちゃんとした服を着ています。ちゃんと食事も毎食三食とオヤツを食べて、喜んでいるので大丈夫です。実際問題、ウィズをテイムしたのはアクアやエリスが浄化しない為の対策でもありますからね。その代価として自宅を貰いました。冬に外で野宿は死ねますから。

 

「スキルクリエイト……スキルポイント無限」

 

 やはり、弾かれます。続いてスキルポイント100万。駄目でした。次、スキルポイント習得でMAX。これも駄目。100倍。駄目。それ以上の数字も対策されていますね。50分くらいトライして、()()ました。

 

「では、女神エリス。これはどうしますか? スキルクリエイト、所持スキルポイント10の24乗」

 

 入れた瞬間。スキルポイントが1,000,000,000,000,000,000,000,000という変な桁になりました。1禾予(じょし)で、垓の上です。使い切れませんね。

 

「では、次は那由他を試しましょう。名前的にいいです。10の60乗。おや、これも通りましたね。次です。流石にこれは無理でしょう。10の68乗。無限大数です……通りました。もしかして、エリス達は知らないのですか?」

 

 やれやれ、おバカさんですね。いえ、この世界で知っているとは思っていなかったのですが。それにしても、スキルポイントの場所が無限大数になってしまいました。

 

「これは、使いまくるべきですね」

 

 人差し指を唇にあてながら、杖を想像します。馬鹿みたいなスキルポイントがあるので、神器作成で強化しまくります。杖の名前はスカーレット・ヴァンパイア。詠唱破棄と魔力増大、消費魔力削減、チャージ機能、空を飛べるように魄翼を展開できるようにして、超再生もつけましょう。破壊力増加ではなく、ダメージを負った存在を崩壊させるようにしましょう。イメージ? あのヴァンパイア姉妹ですが、何か? フラン要素は入れましたから、次はレミリアですね。やはり、運命を見る能力ですよね。流石に無理なので未来を読む神器を作って、取りつけましょう。これで弾幕予測が可能ですね。ついでに太陽の力を入れておきましょう。

 

「綺麗な杖の完成です」

 

 我ながら良い出来です。精霊の姿は八咫烏です。さて、次は何を作りましょうか。ああ、杖をもう一本作りましょう。ウィズ用に。確か、氷が得意らしいので、アブソリュート・ゼロでしょうか? いえ、名前はチルノに……あれ、酷いかと思いましたけど、ある意味ではあってますよね。商才がアレですし。

 綺麗な氷の杖を作りました。メイン能力は神聖魔法無効化です。これで浄化できないでしょう。当然、基本的に魔法使いにいりそうな物はつけていま……す……そうです、魔法使いのコスプレをしましょう。

 

「魔女っ娘帽子は……三目の三角帽子ですね。ラグナで出てきたような。でも、目からビームを出すようにしましょう。神の英雄は目で殺すそうですから」

 

 マントは自動迎撃機能つきの防御シールドにしましょう。マントで切ったりするのはカッコイイですしね。着てみましたが、これはこれでありですが、別のも作りましょう。黒を作ったので白色にしましょう。こちらは鍔が広い大きな帽子と白いマント。それに錫杖です。そう、ヘカテーたんコスです。鏡に映る自分を見ながら、その場で一回転。

 

「マスター」

「っ⁉」

 

 エセルドレーダに見られて急激に恥ずかしくなってきました。これはいけません。

 

「エセルドレーダにプレゼントです」

「?」

 

 マントを着せて三角帽子を乗せてみました。うん、それなりには似合っていますね。でも、赤い杖はあいません。

 

「マスター、私は本があるので……」

「そうですね。杖はいりませんね。ぽい」

 

 影に仕舞って、保管しておきます。取り敢えず、エセルドレーダを膝に乗せながら神器作成で大量生産です。作った物は錬金術でダウングレードして販売しましょう。人類強化計画です。

 

 

 

 

 

 

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 さて、神器を大量生産したので配る為に男になった。エセルドレーダを連れているとバレる可能性があるので、エセルドレーダはお留守番だ。といっても、武器もなく動く訳にはいかないので、武器は銃を作ってある。クトゥグアとイタクァで武装している。そう、アルアジフ、ネクロノミコンである。エセルドレーダと大喧嘩するかも知れないが、作っておいた。

 

「主よ、何処へ行くのだ?」

「さあな」

 

 アクセルの街を適当に散策する。ちなみにアルは小さくなって俺のフードの中に居る。

 

「くっくっく、今頃エセルドレーダの奴が悔しがっているだろう」

「お土産を用意しないとな。ふむ。ギルドに向かうか」

「心得た」

 

 ギルドに着くと、早速視線が集まる。取り敢えず、パーティーの募集掲示板を見る。すると、そこに臨時パーティーの募集があった。初心者でもいいらしい。アクセルの街近くのダンジョンに行くようだ。ただし、募集項目はシーフだった。

 

「これは主には無理ではないか?」

「何を言っている。スキルが無ければ作ればいいだけだ」

 

 隠蔽、罠探知、罠解除、解錠、気配察知、隠密、急所攻撃、射撃、魔力糸、鑑定、言語理解、翻訳を習得した。

 

「アトラクナクアを使う気まんまんであるな」

「ああ」

 

 パーティー募集のテーブルに行くと、そこには大きな盾を持つ男とロリの魔女っ娘二人、神官が居た。

 

「シーフの募集を見てきた。職は違うが、罠探知などのシーフスキルは持っている」

「ギルドカードを見せてくれ」

「ああ」

 

 幻影で偽装してあるギルドカードを渡す。

 

「ふむ。冒険者か。ステータスは平均値だが、確かにスキルは沢山あるな」

「基本的に銃と糸で戦うからな」

「銃?」

「これだ。まあ、飛び道具だと思ってくれ」

「わかった。それと、この箱の鍵を開けてくれ。それが出来たら合格だ」

「了解した」

 

 鑑定と解錠を使って軽く鍵を開けてやると、大いに喜ばれた。

 

「合格だ。俺はガリルだ。よろしくな」

「私はマリスです。エリス教の神官をしています。よろしくお願いいたします」

「ルナです。駆け出し魔法使いです」

「ふっ、私の番ですね。我が名は……」

 

 それから、個性的な自己紹介が始まった。ここは俺も合わせた方がいいのだろう。

 

 

 

 

 

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 名前:コウ

 年齢:27

 職業:クリエイター

 レベル:9→10

 スキル:スキルクリエイト、SP消費1、スキル枠増加、状態異常完全耐性、神器作成(精霊付き)、不老不死(即時再生)、装備制限解除、変身・古明地さとり、能力封印、幻影魔法、魔力値・マスターテリオン、テイミング・リッチーウィズ、錬金術・全種、スキルポイント無限大数(10の24乗+60乗+68乗)、隠蔽、罠探知、罠解除、解錠、気配察知、隠密、急所攻撃、射撃、魔力糸、鑑定、言語理解、翻訳。

 装備:異空間倉庫の指輪、ネクロノミコン、ステータス強化魔導服。

 SP:無限大数

 

 

 名前:さとり

 年齢:11

 職業:大導師

 レベル:9→10

 スキル:読心、状態異常完全耐性、幻影魔法、極大魔力、テイミング・リッチーウィズ、錬金術・全種。

 装備:ナコト写本、魔導服、異空間倉庫の指輪。

 SP:1

 

 

 

 


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