気付いたら30話突破しておりました!
読んでくださっている皆様に感謝しつつこれからも更新していこうと思います!!
それではどうぞお読みくださいませ☆彡
「……………………」
「……………………」
膠着状態……とでも呼べばいいのだろうか。二人の間にあるのは沈黙……。
しかしそれは決して隙を狙う為でも睨み合っているわけでもない。
(まさか最後の変身まで見せる事になるとはな)
(おだやかな心ってサイヤ人には縁がねぇな)
自分自身の内なる思いにかられているからである。
だが、そんな沈黙も戦いの場ではすぐに終わってしまう。
「いい加減来たらどうだ?」
「あぁ……」
拳と拳がぶつかり合う。それによって起きた衝撃は城を巻き込み崩壊させてしまう程のものだ。
「んぎぎぎぎぎ!!!」
「ぐっ!!」
「チッ……予想はしてたが甘かねぇな」
「お前に合わせてやってるからな。俺とした事がすぐに殺さず……」
クルーは間を開けて言い放つ。
「敵うかもしれないと期待した相手をなぶり殺すなんてな!」
「くっ………」
「ついでに教えてやる。サイヤ人の殲滅を促したのは………この俺だ」
「……な……なに!」
「さらに言えば、任務に飛び立った四人のサイヤ人にドドリアをけしかけたのもフリーザじゃない……俺の指示だ」
(……まさかトテッポ………セリパ………パンプーキン………トーマか)
「知ってるんだよ、貴様がそいつらの救出に来ていた事をな!!そしてフリーザ様に刃向かったサイヤ人の意思を継い、でいる事もな!!」
クルーの言っているのはもちろん…
「バーダック……」
「無謀なサイヤ人も振り回されたお前も哀れだったな!!」
そこまでクルーは言うと高らかに笑い声を上げた。
リークの変化も気付かずに………。
「貴様は何者だ!!」
「見たところサイヤ人の様だが、まだ生き残りがいたとは驚きだぜ」
「ふん…今更奴の事はどうでもいい。それより貴様、何しに来やがった!」
ベジータが誰かに話しかけている。
さらに言うならば、今回は声がほぼ聞き取る事ができる?
「…サイヤ人の誇りは忘れていない様だな」
ならば誰に話しかけているのだろう……、ベジータの前には誰もいないのだが。
そして今回もまた場面が変わる。
「お?目覚めたみてぇだな」
「オラ地球じゃ孫悟空って言うんだ」
「へっへぇ。まっ、ベジータに頼まれたからよ」
目の前にはバーダックと似た姿……カカロットがいた。
「ところで聞きたかったんだけどよぉ、あの変身ってやっぱり超サイヤ人なんか?」
だが、やはり誰に話しかけているかわからない……いや、実はわかっているのだろう。
話し相手がいないのは、それが俺の見える人物じゃないということ。そう……つまり……
「赤のっちゅうことは白とか緑とかもあるんか?」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。オラあんま難しい事わかんねぇぞ!」
(俺は生きて辿り着くのか……)
そこまで言ってヴイジョンは消えた。
「………あぁぁああああ!!!!!!」
「っ!?なんだ!!」
クルーからしてみれば、さっきまで黙ってた奴がいきなり叫びはじめたのだ。それも………
「また戦闘力が上がっていくだと!!??」
「はぁぁああああ!!!」
金髪になり髪は逆立ったサイヤ人………超サイヤ人だったのだから。
オッス!!オラ悟空!!
超サイヤ人になっちまったリークとフルパワーのクルー、戦いは終盤に入ったみてぇだ!!
えっ?サイヤ人の力を極めた力だって!?
次回、速さを極めた最終形態!!
友の意思を継げ!!
ぜってぇ見てくれよな!!