赤き稲妻を纏うサイヤ人   作:ドロア

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こんばんは。今日最後の更新となります、ドロアです!!

本当は夕方に更新したかったのですが少々遅れてしまいました。

それではどうぞお読みくださいませ☆彡


其の十八:不思議空間を大脱出!? 現れるツフル人、リチェー

「……い………ロッ…………」

「…………………………」

「おい!!カカロット!!!」

「うぎっ!!な、なんだベジータかよ……耳元で叫ぶなって」 

 

ベジータの叫びによって悟空は起き上がる。

 

「……あれ?オラ達さっきまで未来にいたんだよな?」

「どうやら異空間に飛ばされたらしい。カカロット、出口を探すぞ」

「なんだかよくわかんねぇけどそれしかねぇみてぇだな」

 

しかし悟空達のいる空間は何もない場所……。

どこまでも続く地平線にどこを探せば良いのかわからない。

 

「瞬間移動はできんのか?」

「それがなんも感じねぇんだ…」

「チッ………ならどうする」

「うーん………そうだ!前にチビ達がやってた空間に穴を空けるやつはどうだ!」

 

前というのはブウと悟天、トランクスが精神と時の部屋に閉じ込められた時にやっていた方法だ。

 

「限界まで気を高めて叫ぶんだ!!」

「なに?そんな事で出られるだと?」

「あぁそうだ。いくぞ!」

 

ベジータは半信半疑ながらも付き合う事にした。

 

 

 

 

 

 

何十分経っただろうか。

どれだけ超サイヤ人ブルーの力で叫んでも突破する事ができない。

 

「はぁはぁ……何も起きないじゃないか!!」

「な、なんでだ?」

『そんな事をしても無駄ですよ』

「「!?」」

『そんなに構えないでください』

 

数多くの戦闘経験からか謎の声を聞こえた瞬間に身構える事ができたのは流石だろう。

だが、声の主は諭す。

 

『ここから出たいのでしょう?でしたら、私のお願いを聞いて貰いたいのです』

「その前に、貴様が何者か名乗るのが先だろう!ここは一体なんだ!!」

『……私はリチェー。先程まで貴方が戦っていたベビーと同じツフル人です』

「なっ……」

「ツフル人だってぇ?」

 

やはりこいつの話を聞くべきか……となるが、気にせず語り続けるリチェー。

 

『ベビーとはDr.ミューが作り出した人工生成物です。かつてのツフル王の遺伝子が組み込まれていると聞きます』

「ツフル王だと?それにDr.ミューとは誰だ!」

『Dr.ミューは既にベビーの手で殺されています。気にする事はないでしょう。

そして私からのお願いは………ベビーの消滅を約束していただきたいのです』

「な、なんでだ?ベビーっちゅうのはツフル人の王なんだろ?リチェーが言うのは間違ってるんじゃ………」

『ツフル王は悪王でした……。表面上ツフル人が平和に暮らしていたのも王の圧力に寄るもので、従わない民は軒並み惨殺されていました』

「そうにしたって、オラ達はサイヤ人だぞ?」

『いいのです。私自身ツフルは一度滅ぶべきだと思っておりました。確かに同胞を全滅させられたのは忌むべき事ですが、過去のあの国を蘇らす位なら貴方達に全てを任せたい』

 

ここまで聞いてようやく二人はリチェーの言葉に嘘がない事を理解する。

 

「言われなくてもやるつもりだ」

『ですが、恐らく今のままでは敵わない事は明白でしょう。貴方方の仲間が今も戦い続けていますがそれも時間の問題でしょう』

「でも、オラ達がやらなきゃいけねぇんだ!」

『………私の力を二人に与えましょう。この力があればベビーに渡り合えるはず』

「お?ありがとな!!」

「願いっていうのはそれだけか?だったら早く出しやがれ」

 

ベジータがそう言うと一筋の道が現れ、また声が聞こえた。

 

 

『……この道を進めば元の世界に戻れるでしょう。…任せましたよ………』

 

 

 

 

「き、消えた?」

「……さっさといくぞ、カカロット!」




オッス!!オラ悟空!!

ベビーを倒す手段は手に入れた!
だけどベビーを倒す前にビルス様から話があるって?

次回、正体判明!!
ブラックとザマス、そしてベビー!?

ぜってぇ見てくれよな!!

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