戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回はまさしくとびっきりの最強対最強です。
エクスドライブモードと超究極体の最終決戦に今回決着がつきます。そして次回でGX編が完結いたします。完結後はアプリのXDのストーリーを入れます。ですがAXZに関しては完結前に加えてアプリとの整合性を図るべくAXZのストーリーの時系列は原作とは別にしようと考えています。それでも引き続き応援していただければ嬉しい限りです。


第92話 激突!究極の奇跡 VS 超究極!

空に6つのエクスドライブモードのギアを纏った響たちがキャロルデーモンと対峙していた。

「今更、そんなアクシデントがあったからとてザコがこの私を超えることはできぬッッ!!」

「何をいう!?単騎と六騎ではもはや勝負は見えた。」

「おまけにエクスドライブモードだしな!それに!」

響たちがデジヴァイスを構えた。すると全員究極体のまま飛び出して来た。

「ウォーグレイモン!超究極進化!!ビクトリーグレイモン!」

「レイヴモン!バースト進化!!レイヴモンバーストモード!」

「ムゲンドラモン!超究極進化!!カオスドラモン!」

「シャイングレイモン!バースト進化!!シャイングレイモンバーストモード!」

「グランクワガーモン超究極進化!!グランディスクワガーモン!」

「ボルトモン超究極進化!!タイタモン!!」

「すげえ!超究極体が6体も!」

「これならガールたちの勝ちは決まりだ!」

拓実と爽谷のパートナーたちもデジヴァイスから飛び出し、感嘆していた。

「ふん、たかが人様から借りただけのまがい物の奇跡ごときで私を超えられるものか!」

「みんなから紡いだこの力を!」

「奇跡の一言で片付けるデスか!?」

「ああ!!片付けるとも!俺の父は愚衆どものせいで奇跡を悪魔の術と烙印を押され火あぶりになって殺されたのだ!病の村人を救っただけでだぞ?」

突然キャロルデーモンはキャロルの声で喋り出した。

「バカな!?まだ自我があったというのか?」

「奇跡など…殺されなければならないのだ…!ぐわあああああああああああ!!!」

デーモンがそれらを押さえつけようとする中で響たちはキャロルの涙を見た。

「キャロルちゃんが泣いていた?」

「響!響、聞こえるか!?」

「お父さん?」

「今、俺の近くで倒れてる子がいるんだ。だから!」

「うん、泣いてる子は助けてあげないとね!」

「ふう…木偶人形の出来損ないがでしゃばってからに!貴様はおとなしく私の一部として食われて仕舞えば良いのだ!それに、私が手を下さなくとも戦力は0ではない!」

するとキャロルデーモンは大量のアルカノイズにデジモン軍団を呼び寄せた。デジモン軍団でも確認されるのはオーガモン、デビモン、スカルサタモン、ライラモン、マリンデビモン、トリケラモン、メガドラモン、もんざえモン、ナイトモン、アノマロカリモンとほとんどが完全体だった。

「まだ、これだけの敵が…!」

「フハハッハハ!!雑魚のパワーが上がったからとてこの私を超えることはできぬ!」

「諦めるのはまだ早いよ!」

その時、暗雲を切り裂いて空から青龍の騎士が舞い降りた。

「あなたは!アルフォース…ブイドラモン?」

「君たちの勇気、友情、愛情、誠実、希望、知識、純真、光そして優しさは絶えやしない!君たちとパートナーは2人揃って100%なんだ!100%になればあんなやつなんてどうということはないんだ!だから、恐れていてはダメだ!」

するとアルフォースブイドラモンが光球を投げた。

「一度だけの奇跡を君たちにあげよう!君たちには何がある?」

「私にあるのは勇気!」

響が橙色の球をとった。

「私は愛情!」

翼が紅色の球をとった。

「あたしは友情!」

「誠実!」

「純真デス!」

「希望!」

クリスが青、マリアが灰色、切歌が緑、調が黄色の球をそれぞれをとった。

「俺たちも行くぞ!やれることをするんだ!」

「うん、さあこい!知識の球!」

拓実と爽谷の元には光と知識の球がやって来た。

「今こそ!聖騎士の力合わせる時!」

すると球がデジモンたちに取り込まれた。

拓実たちもスピリットレボリューションで

「ダブルスピリットレボリューション!!

ベオウルフモン!」

「ダブルスピリットレボリューション!!

ライヒモン!」

光に包まれたデジモンたちのダメージはことごとく回復していた。

「これは僕の中の聖なる感情___アルフォースで君達の奥底に眠る感情を呼び覚ますよるものさ。さあ、朝日を地上に頼むよ!導くのは君たちのような若い希望なんだ!」

そう言い残すとアルフォースブイドラモンは姿を消した。

「どうやら、これが最後の時みたいだな。」

「水琴、どうやら大丈夫そうだな。」

「ええ、おかげさまで。本当、死ぬかと思いましたよ。」

「ヘッ、無駄口叩いてる場合じゃないみてえだな!」

「左右前後あらゆる場所から狙われてる…」

「けど、それがなんぼのもんデスか!」

「マムとドクター、セレナたちが守った世界を壊させやしない!みんな、各個散らばってアルカノイズたちを全滅させるわよ!」

 

 

(ここから先はBrave Heartを聴きながら読むのを勧めます)

街中に散らばった奏者たちはパートナーとともにアルカノイズやデジモン軍団を難なく撃破していった。

(あの子も私たちとおんなじだったんデスね!)

(踏み躙られて、翻弄して何かのためにがむしゃらになっていた!)

切歌と調の2人は円盤型ノコギリをコクピットに変形させ、円盤型ノコギリを操縦し地上のアルカノイズを一掃していった。

「ほい来たぜ!魂魄芯劇!防いでも無駄だぜ!」

「グランキラー!」

タイタモンとグランディスクワガーモンの攻撃でその場の敵を全滅させたがいくつか誤って建物を攻撃してしまったのは別の話…

クリスと翼にマリアそして響たちもそれぞれ全力でアルカノイズを抵抗させる暇も与えず撃破していった。

(けれど、キャロルと私たちの違うところはずっと1人だった!)

「ファイナルシャイニングバースト!」

(救ってあげなきゃいけねえんだ!あたしだって救われた身だ!)

「ハイパームゲンキャノン!」

(そのためになら何度だって奇跡を纏う!)

「怒涛闇供喪之舞!」

空の敵もあっという間に全滅させ、残りは僅かになっていた。

「黒定理発動!シュヴァルツ・レールザッツ!」

ライヒモンの攻撃でアルカノイズたちはまとめて宙に浮かび出し、隙だらけとなった。

「行くぜ!」

ベオウルフモンはすでにパートナーとデジクロスして、左腕を構えた。

「アルティメットカノン!」

強力な光線を前にアルカノイズたちが薙ぎ払われた。

(彼女はきっと僕たちと歩み寄れる!同じ思いをしたんならきっと…!)

奏者たちが同じことを思う中、拓実は唯一違うことを思っていた。

(なんでみんな、さっきキャロルがギアを纏ってる最中を攻撃しなかったんだ?なんで奴とおんなじでしかも有利な状況で戦おうとするんだ?さっきキャロルをやってればデーモンなんか袋叩きだし、こんな手間もかからなかったんじゃ……)

(うっせえ!んな危険なことできるか!)

クリスの怒鳴り声に拓実は思わず耳をふさいだ。

(うっそ、これ全部聞こえてんの!?)

拓実の考えてることは他の奏者に筒抜けだった。

(第一貴方だけよ。無茶してまで勝とうとするなんて…)

マリアと翼が呆れながら拓実の心に話しかけていた。

(水琴は相手をもっとよく見ろ。あの状況では攻撃しなくとも敵は何か恐ろしいものを持っているのだろうと警戒するはずだ。)

(まあ、そういうことか…んじゃあまあ、とっとと連れ出すか!明るい道にな!)

「司令、このままならいけるかもしれません!エクスドライブモードの力さえあれば…!」

「だが、それと同様の力をキャロルは持っている…」

響たちの快進撃の中でキャロルとの決戦を前に弦十郎は不安そうな表情を浮かべた。

 

 

アルカノイズとデジモンたちをまとめて撃破した響たちだったがキャロルデーモンはなおもエネルギーを溜めていた。

「やるな、しかしもう遅い!今からこのキャロルの想い出を全て焼き払って私の一部として取り込んでくれる!なにも…かも…壊れてしまえ!!」

キャロルが最後に血の涙を流しながら響たちを見つめた。そして糸を放った。

「なんだ!?此の期に及んでまだ、戦力を隠してたのか!?」

すると糸の繭を突き破って碧の獅子が現れた。

「これぞこのファウストローブの最終形態!こいつが現れたということは万物の完成___すなわち終焉が訪れるのだ!さあ、貴様らを一気に葬り去ってくれる!」

「救うと誓った!エルフナインの涙に応えるために!」

「うむ、共にかけるぞマリア!」

翼はマリアとともに先行し、互いの胸をくっつけあって上下二箇所から攻撃を仕掛けた。

「小賢しい!」

しかし、その攻撃はあっさり防がれ2人が吹き飛ばされた。

「うおおおおおおおおお!!!!ジオグレイソード!」

「雷光一閃ノ突!」

シャイングレイモンとレイヴモンのバーストモードで必殺技を放つものの、大したダメージにはならなかった。続いて切歌と調がやられる前にと突撃して来た。

「喰らえ!ゴットマトリックス!」

2人は攻撃を攻撃を無効化された上正面から受けたがアルフォースのおかげで肉体の分解まではされなかった。

「奴の防御は鉄壁!闇雲な攻撃では切り開けない!」

「だったら一点にエネルギーを収束する!」

「そうか、一点集中ならそこを中心に守りは砕け散る!」

「それを可能にするのは瞬間最大火力だけ。」

「ついでにそいつも同時に収束デス!」

「ここは僕らが時間を稼ぐからその準備を!」

拓実と爽谷が飛び出していったが、圧倒的な火力を前にあまりにも無力だった。

「しまっ…!」

拓実が敵の左足に押し潰されそうだった。

「貴様らのうち、最初の犠牲者だ!覚悟するがいい!」

「ッ!かかったな!これで貴様を押さえつけたら、避けることはできないな!今がチャンスだ!みんな!!」

拓実は必死に獅子機の足元にしがみついていた。

「わかりました!行きます!」

響が正面からの攻撃を防ぐ内にマリアたちは纏っていたギアを分解させて弾丸の要領で獅子に投げつけた。しかし、破壊されたのはコックピットだけでキャロルデーモン自体は無事だった。

「惜しかったな!貴様にアームドギアがもう一つあればなんとかなったがな!」

しかし、キャロルデーモンは響が奏者たちの力を束ねたエネルギーを練る中、キャロルデーモンも全てのエネルギーを解放しようとした。しかし、キャロルの脳裏のイザークに妨害された。

「なんだ!?たかが人間の分際で…!」

「返してもらうぞ!デーモン!」

「バカな!?まだ生きてたのか?」

「当然だ!もう貴様に用はない!消えろ!」

キャロルによりデーモンは弾き出された。その隙に拓実はなんとか抜け出した。

(ここから先はGlorious Breakを聴きながら読むのを勧めます)

「フッ、収まったようだな。」

「キャロルちゃん!?」

「お前になど何もできん!アームドギアもないはずのお前にはな!」

「違う!"誰かと繋ぐこと"が私のアームドギアなんだ!確かにこの拳は当たると痛い!けど、未来は言ってた。私の拳は誰かを傷つけるためにあるんじゃないって!」

「フン、一気に消してくれる…ッ!こんな時に!」

キャロルは一度ねじ伏せたイザークとの想い出でわずかな隙が生じた。

(バカな、パパとの想い出が…!)

キャロルはイザークの表情を見て首を横に振った。

「いらぬ!俺を否定する想い出などいらぬ!こうなればこの想い出も燃やしてくれる!」

「バカめ!自分の父親との想い出まで消すとはな!」

デーモンは素早くキャロルから距離を取っていた。

「クソッ、キャロルの奴め!こうなれば奏者ごと消してくれる!ゴットマトリックス!」

しかし、パワーをほとんど失い大幅に弱体化していた。

「バカな!?ゴットマトリックスが使えない?消えたというのか?ハッ…!」

するとデジモンたちがデーモンを囲んだ。

「おのれええええええ!!!!まだ邪魔するか!」

デーモンが抵抗と言わんばかりに素手で攻撃を始めた。

「ああ、てめーみてえなのは俺らがぶっ潰す!いくぜみんな!」

「怒涛闇供喪之舞!」

「ハイパームゲンキャノン!!」

レイブモンの格闘攻撃で舞い上がったデーモンはカオスドラモンのキャノン砲をなんとか受け止めた。

「呼応冥軍!!」

タイタモンにより呼び出されたデジモンの亡霊たちもデーモンに襲いかかるがドットマトリックスでまとめて分解された。

「今だ!グランディスクワガーモン!」

「おう!グランディスシザー!」

グランディスクワガーモンが一気にデーモンに詰め寄り、懐を斬りつけた。

「ぐっ、超究極体の私が…!憤怒の魔王であるこの私が破れるなどありえん!認めん!」

「これまでだ!俺たちはお前のおもちゃじゃない!お前に対して一欠片の手加減はしねえ!」

「デジクロス!ライヒモン!スコピオモン!」

ライヒモンの頭部にスコピオモンの尻尾が取り付けられた。

「アルティメットカノン!」

「スコルピオニードル!」

スコピオモンの尻尾がデーモンを刺し貫くと同時にカノン砲の一撃でデーモンは胸元を撃ち抜かれた。

「ゴフッ…」

「やったか!?」

「フフフ…闇に終わりはない…無限の戦いの中でしかお前たちは生きられない…滅びしかないのだよ…フハハハハハハ!!!」

そういうとデーモンは粒子と共に立ったまま消滅した。

「こっちは片付けたぜ、みんな。後はあんたたちの番だ。」

 

キャロルの獅子と響の拳がぶつかり合っていた。しかし、そのエネルギーはキャロルが圧倒していた。

「まずい!響ちゃんたちが押されてる!」

「頑張れ!負けるな響!頑張れ!」

SONG本部でも緊迫した雰囲気の中、晄は必死に応援していた。

「立花に力を!天羽々斬!」

「イチイバル!」

「イガリマ!」

「シュルシャガナ!」

「アガートラーム!」

奏者たちは残ったギアのパーツを全て響に与えパワーを分け与えた。

「みんな!俺たちもいくぞ!」

「「おう!!」」

拓実たちも残る全てのエネルギーを響に集中させた。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

ガングニイイイイイイイイイイイイイイイルッッッッッ!!!!」

そして皆の力を継いだ響の一撃はキャロルの獅子を粉砕した。しかし、攻撃したには獅子だけでキャロル本体を攻撃はしなかった。これにはキャロルも涙を流した。

 

(ここから先は Exterminate を聴きながら読むのを勧めます)

碧の獅子機を撃破した響だったがそのエネルギーのぶつかり合いにより危険な状態に突入していた。

「行き場を失ったエネルギーが暴走しています!」

「このままでは半径12キロメートルが爆心地となって3キロメートルまでの建物は損壊する恐れがあります!」

「ッ!!」

最後の最後に訪れた問題の前に弦十郎は手をこまねいていた。

「まるで…小型の太陽!」

一方キャロルはニヤリと笑むと残ったギアの糸で響を縛り上げた。

「お前に見せて刻んだよ!歌では救えない世界の真理を!」

「諦めない…!奇跡を何度だって手繰り寄せてみせる!」

「奇跡は呪いだ!欲するものから喰らい殺す!」

するとキャロルは幼女体型に戻った。

「キャロルちゃん!?」

響は縛られながらもキャロルに手を伸ばした。

「手を取るんだキャロルちゃん!」

「お前の歌では誰も守れない!!誰も救えるものか!!放っておけ!」

落下する中でキャロルは助けを拒んだ。

「それでも助ける!抜剣!!」

なんと響はエクスドライブモードにも関わらずイグナイトモジュールを発動させた。

「ダインスレイフーーーーー!!!!」

なんとキャロルは響の前にエルフナインの幻影が手を伸ばしていた。そして今度はエルフナインからイザークの姿に変わった。

「キャロル、世界を識るんだ!いつか人と人は分かり合えるということが僕たちの命題なんだ。賢いキャロルなら分かるんだよね。そしてそのためにはどうしたらいいのか…」

イザークの言葉にキャロルは涙を流し手を伸ばした。そして東京の街は大爆発を起こし、東京の街には深い傷跡が残された。

七大魔王 憤怒のデーモン___敗北

 




「東京ドッカーンでGX完!」
「私たちもなんやかんやマスターのために働けたわね〜」
「うむ、派手に全うした。」
「ガリィちゃんの出番が最後こういうとこなのが残念だわ…」
「ガリィ〜チューしてくれよ〜」
「ああ、もう!うっせえんだよ!てめえはもうちょい空気読め!」
「あそこもいつものようみたいね。それじゃ次回を楽しみに待ちましょうか」
「地味に…待機!」
「もうちょっとだけ続いちゃいますよ〜!」
「お楽しみにだぞ!」
第77回 オートスコアラーズ(inあの世)


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