戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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シンフォギア最後と来たらやっぱりこのモードだろって言うメタ発言なるものを今回入れてます。なんて言うか今放映されてるAXZもこのパターンかなって思ってます。やっぱりアレの安定ぶりは違うワケだ。


第91話 英雄のコトバ!最後の切り札!

キャロルの歌を前にしてイグナイトモジュールのロックを全て解放した響たちだったが為すすべもなく倒れてしまった。

「ふん、他愛ない…どれ、最後に一人一人地獄に送るのもいいがアルカディモンの力でデータにして食糧にでもしてやろう…」

「くたばれええええええええええええええええええ!!!!!!デーモンんんんん!!」

するとヴォルフモンにスピリットレボリューションした拓実が背後からキャロルデーモンの頭部をリヒト・ズィーガーで刺し貫いた。

「お前か…そんな傷でよくもまあ戦いに来たものよ…」

キャロルデーモンがいつの間にか背後に回り込んでいた。

「なに!?」

「この私を暗殺することなどできん!これでSONGは貴様にトドメを刺せば無様に全滅の最後というわけだ!」

デーモンが拓実の首根っこを掴み出した。

「まだ…だ!」

拓実は必死に拳でもがくがデーモンには大したダメージになっておらず、ただただ駄々をこねる子供を押さえつける毒親のような威圧感を放っていた。

「ほう、まだ立ち上がるか…」

すると響が息を切らしながら立ち上がった。

「たち…ば…なさん…」

「たとえ万策が尽きてしまっても…!一万と一つの手立てがきっと!」

「Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl」

その時どこかから歌声が聞こえた。響たちが辺りを見回すとそこにはシャトーの消滅に巻き込まれたと思われたマリアたちが立っていた。しかし、全員ほぼ疲労困憊だった。

 

響たちがキャロルと激戦を繰り広げているのとほぼ同じ頃マリアたちはなぜかシャトーの爆発による瓦礫の崩落を受けてはいなかった。

「生きてる?」

「そうみたい…けど、どうして?」

「ふん、しぶとく生き残りましたか…」

ウェル博士の声で全員が辺りを見回した。するとマリアの足元には瓦礫に埋もれ虫の息のウェル博士が横たわっていた。

「ドクター、どうしてあなたが!?」

マリアたちが駆け寄って来た。

「ヘッ、僕が…何もかもを…守ったんだよ…」

「まさか、お前…!」

マリアがハッとしたような表情を浮かべた。

「僕の英雄行為を知る人間には生きていてもらわないとねえ…さっさと行け!二度も死にぞこなったってんならその恥を晒せ…それとも…君は未だに…あの時のダメな女のまま…かい?」

「ドクター…」

爽谷は無意識のうちに涙を流していた。

「爽谷…どうして涙なんか…?」

調が問いかけた。

「分からない…ただ、なぜか涙が止まらないんだ…分かってる、彼のしていたことくらい…けど!」

するとウェル博士は何かのメモリをマリアに手渡した。

「あ…い…ですよ…」

「なぜそこで愛!?」

「シンフォギアの適合には奇跡などはない…!その力が自分のものにしたいのなら…手を伸ばし続けるがいい…!そこのジャリンコども…僕のLinkerがなきゃ…戦えないだろう?みんな…手厳しいのに…強気なのに…泣き虫だしな…」

マリアはそれを受け取り背を向けた。

「行くわよ、ドクターの思い…無駄にはしないわ!」

「はいデス!」

「うん!」

「ッ、マリア…!」

するとウェル博士が最後の気力を振り絞って声をあげた。

「僕は…英雄に…なれたの…かな?」

「ああ、お前は…最低の_______」

そう言い残してマリアたちは去っていった。最低の英雄___ジョンウェイン・ウェルキンゲトリクス博士はただ1人満足したかのような表情で静かに眠りについた。

 

響たちが全員で絶唱を唱えた。

「バカめ!虫ケラがおとなしく眠っていれば良いのだよ!」

デーモンがエネルギー波をぶつけて来た。

響たちはなんとかそれを防いでいたが完全に押されていた。

「爽谷か…」

「すまない、遅くなって…」

「ヘッ、いいってことよ…それよりもうすぐ決着がつくんじゃねえか?」

拓実と爽谷は奏者よりも防御力が低いため立ち上がるのもやっとだった。しかし、絶対に負けられないという気力でなんとか持ちこたえていた。

「S2CA!ヘキサゴンヴァージョン!」

「ヘキサゴンヴァージョンだって!?」

「くだらん!そんなものがなんだというのだ!?」

「今度こそガングニールで束ねる!」

「そしてアガートラームで制御し、再配置!」

すると虹色のオーラが溢れ出て来た。

「これって!あの時のフォニックゲインとそっくりだ!」

デジヴァイスにいるパートナーたちが反応していた。

「バカな!?キャロルの絶唱を還元して力にしているのだとでもいうのか!?」

「ジェネレイト…エクスドラああああああああああああああああイブ!!!!」

「なんだと…」

拓実と爽谷も暗雲の晴れた空に移る奏者たちを見上げた。

「相変わらず最後には…これなのか!」

空には響たちは切り札であるエクスドライブモードの状態で集結していた。

「これが…最後の奇跡…」

そういうとエルフナインは気絶してしまった。

「おい、キミ!しっかりするんだ!」

晄が心配そうに揺すった。しかし、エルフナインは目を開かなかった。

「涙?」

晄の見たエルフナインの涙とは何か?いよいよ決着の時が迫る!

 




「ジーっ」
「?私の髪留めと服のバッテン模様がどうかしたデスか?」
「謎は解けた!GXとはつまり…!」
「ええっ!?やっぱり、そう言う意味でもあったんデスか!?」
「2人は何言ってんだ?」
「まるでわからん。御花畑だぜ…」

第76回 調、切歌、ワームモン、キャンドモン(in終戦後)

GXの意味はジェネレイトエクスドライブに決まってるじゃないですか。そして、今回杉田博士ことジョンウェイン・ウェルキンゲトリクスが亡くなりました。なぜか彼のフルネームは癖になりそうな感じなのでフルにしました。最期はかっこよく散りましたね。とはいえ彼関係のネタはまだ終わりませんよ。マム関係のネタもまだまだ続きます

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