戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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第74話 激戦始動!もう誰にも止まらない!

 現れた翼とクリスを前にSONG本部が歓喜した。

 

「翼さん!クリス!ったく、涙が出て来やがった…」

 

 嬉し涙を流した拓実を見て翼とクリスはミカとデーモンを見た。SONG本部のモニターでは調の裸が公開されてしまった。

 

「男どもは見るな!」

 

 マリアの声で弦十郎に緒川に藤堯が目をつぶった。藤堯が顔を真っ赤にしながら顔を背ける中、アケミはケータイで写真を撮っていた。

 

「写真も撮るな!」

 

「何よ…爽谷も見てるんだし、いいじゃない。誰かさんだって全裸配信した癖に…」

 

「けど、モニターから目を背けたら管制機能が果たせなくなります!」

 

「何!?その必死すぎるボヤキは!?」

 

 友里も呆れながら藤堯を見たが、マリアはあくまで翼とクリスが2人を逃がすまでだからと言った。すると未来も響の目元を隠した。

 

「ええっ!?どうしたの未来?」

 

「ごめん、つい…」

 

 未来と響が赤面していた。

 

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「さてと、反撃と行くか?」

 

「フッ、それでは足りんな!逆襲だ!」

 

 2人がデジヴァイスを構えた。

 

「ファルコモンワープ進化!!レイヴモン!」

 

「ハグルモンワープ進化!!ムゲンドラモン!」

 

 2体のデジモンは素早く進化した。

 

「こっからが本領だ!」

 

 2人はさらにメモリを取り出した。

 

「レイヴモン!アクィラモン!スティングモン!デジクロス!」

 

「ムゲンドラモン!ゴリモン!エビドラモン!デジクロス!」

 

 2体が光に包まれた。レイヴモンの鳥王丸のヤイバの先端から光るツノが生え、レイヴモンの背中に虫の羽も生えた。ムゲンドラモンのトライデントアームの左右からハサミが胴体からカノン砲がそれぞれ隆起した。

 

「レイヴモンX3!斬滅!」

 

「ムゲンドラモンX3!殲滅!」

 

 レイヴモンX3とムゲンドラモンX3がデーモンを攻撃したがデーモンはそれをヒラリとかわした。

 

「小賢しい真似を…!」

 

 すると上から銃弾が降って来た。

 

「よお…デーモン!てめえをぶちのめしに来たぜ」

 

「ふん!青二才めが!」

 

 その場はすぐに翼&クリスVSアルカノイズ、デーモンVSベルゼブモンVSレイヴモンX3&ムゲンドラモンX3という乱戦になった。拓実と爽谷は拘束を解かれ、すぐさま調と切歌をおぶって逃走した。

 

「ここは任せましたよ翼さん!クリス!」

 

「うむ!」

 

 翼が剣を構えた。

 

「挨拶など無用 剣舞う懺悔の時間!地獄の奥底で閻魔殿に平伏せ!」

 

「一つ目は撃つ!二つ目も撃つ!三つ、四つメンドくせえ!絆!」

 

「舐めんじゃねえ(嘗めるでない)!!」

 

 強化型シンフォギアを前にアルカノイズは次々と撃破されて行った。

 

 SONG本部ではエルフナインが友里の横に立ちながら、プロジェクトイグナイトの効果は修復以外にアルカノイズの解剖器官からのダメージを減衰するバリアの調整がされているらしい。

 

 

 

「天尾月張(あめのおつきばる)!」

 

 翼たちの近くでデジモンたちも乱戦状態だった。

 

「ムゲンドカノン!」

 

 強化された技がデーモンにヒットした。

 

「やりおる…!」

 

「邪魔すんじゃねえ!ダブルインパクト!」

 

 ベルゼブモンがベレンヘーナで攻撃してきて2体は軽く後ずさりした。

 

「なん…だと!?」

 

「シザーストライデント!」

 

 ムゲンドラモンX3の攻撃でベルゼブモンは大きく吹き飛ばされた。

 

「ぐわああああああああああああ!!!」

 

「フレイムインフェルノ!」

 

 デーモンが攻撃の体制に入ったが、レイブモンに詰め寄られた。

 

「遅い!スパイキングレイブクロー!」

 

 レイブモンの翼が伸縮し、デーモンを刺し貫いた。

 

「グハッ…!おのれ!」

 

 デーモンが念力でなんとか払いのけたもののまともに動くこともできず地面に落ちた。

 

「くっ!」

 

 するとデーモンの頭部にベレンヘーナが突きつけられた。

 

「こうなったらてめえだけでもぶっ潰してやるよ」

 

「よせ!今なら間に合う!私と手を組もう!」

 

「遅えよ」

 

 ベルゼブモンがデーモンをベレンヘーナの一発で攻撃した。

 

「なんてことを…!」

 

 ムゲンドラモンX3とレイブモンX3は呆然としていた。

 

「ククク…いずれ…後悔…するぞ…」

 

 そう言うとデーモンは黒い粒子となって消えた。

 

「ケッ、くたばりやがったか。おい人間のイヌども!今回は油断したがいずれ俺はお前たちに挑戦するぞ。首を洗って待ってな」

 

 そう言うとベルゼブモンが姿を消した。

 

 

 

 なおも翼とクリスの猛攻は続いた。逆羅刹とBILIION MEIDENを放ち、翼が跳躍し脚部からさらにブレードを展開させて斬撃を放った。

 

<蒼刃罰光斬>

 

<MEGA DEATH FUGA>

 

 2人の大技コンビネーションがミカに直撃した。

 

「ヘッ、ちょっせえ!」

 

 クリスがしたり顔を浮かべた。

 

「面目ないぞ!」

 

 すると2人には黄色いバリアを張ったキャロルの姿が見えた。

 

「いいや、手ずから凌いでよくわかった。俺の出番だ」

 

 キャロルが2人を睨みつけた。

 

「ようやくラスボスのお出ましか…!」

 

「しかし、決着を望むのはこちらとて同じこと!」

 

 キャロルはミカを計画遂行を優先させて撤退を命じさせた。

 

「とんずらする気か!?」

 

「この身一つでお前たちとやりあうのなど容易い」

 

「その風体で偉そうによく吠えられるな!?」

 

 翼の言葉を聞くとキャロルは手をかざした。

 

「フッ、なりを理由に本気が出せなかったとは言えないな。ならば刮目せよ!俺の力を!」

 

 すると琴のようなものが現れた。

 

 

 

 琴のようなものが現れSONG本部ではアウフヴァッヘン波形が現れた。

 

「聖遺物の…起動!?」

 

 マリアたちが息を飲む中、エルフナインも動揺を隠せずにいた。

 

「ダウルダブラのファウストローブ…!」

 

 そこに拓実と爽谷も戻ってきたが、キャロルのダウルダブラに衝撃を受けていた。

 

「聖遺物!?」

 

「奴らも持ってたのか!?」

 

 光に包まれたキャロルはその中で幼女の体型から一気に成長し翼たちと同じくらいの年齢までになった。

 

「嘘…成長した?」

 

 アケミが唖然とするなか、拓実は疑問を抱いていた。

 

「けどなんであいつは聖詠を使わないんだ?」

 

「それは、あのダウルダブラのギアはその欠けらに錬金術を用いてプロテクターとして生み出したものでシンフォギアと違って、"聖詠を必要としない"からです。」

 

「嘘だろ!?折角パワーアップしたってのに…なんでこう奴らは先を行くかね!」

 

 拓実が悔しそうに拳を握った。

 

「それでも、貴方の仲間を信じなさい。あの2人を…翼を!」

 

 マリアが振り返った。モニターではキャロルが2人を見て胸を揉みながら不足はないと言って挑発した。

 

(あいつ…!バカにしてんのか!?)

 

「大きくなったところで!」

 

「張り合うのは望むとこだ!」

 

 そしてデジモンたちにはディアボロモンとベリアルヴァンデモンが現れた。

 

「行くぞ!ムゲンドラモン!」

 

「ああ!レイヴモン!」

 

 




「いきなりラスボスが相手とはね。2人とも大丈夫かな?」

「うむ、前回見事にフラグを積んだ大人たちが不安でしかないな。デーモンも倒れたかどうか怪しいしな。ミーはもうとにかく不安だ!」

「それでも今は2人が頑張ってもらわないとね。」

「ああ!2人はラストホープなんだ!」

「翼のことさりげなくバカにしたキャロルを僕は許さないよ!」

「あっ…」

「これが俗にいう"胸囲の格差社会"か…」

第63回 ワームモン、クネモン、キャンドモン、ファルコモン
(inSONG本部)

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