戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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前回デジクロスで大暴れしたザババ組ですが、対戦カードが悪すぎるためただじゃすまないことに…
この回は割と見てて辛かったですけどラストで手のひら返されましたwwwww


第73話 必死の善戦!ザババVSオートスコアラー!

 拓実と爽谷はオートスコアラーの発電所攻撃を許してしまい、急ぎ調と切歌の救援に向かった。調と切歌はアルカノイズとデジモンを撃破したが、オートスコアラー最強のミカが現れ一気に劣勢に立たされていた。

 

「さあて、行くぞ〜!ダブルスピリットレボリューション!アルダモン!」

 

 ミカがビーストスピリットとヒューマンスピリットをかざすと二つがひとつに変化した。

 

「姿が変わったからといって!」

 

 ジュエルビーモンX3が突撃するが、強烈な一撃で倒れてしまった。

 

 調と切歌もミカの強大なパワーに押されていた。

 

「くっ!」

 

「どこへ行くんだ雪音!?」

 

 翼がクリスの腕を掴んだ。

 

「黙って咥えてろって言うのか!?」

 

 焦るクリスとそれを止める翼の前にエルフナインが現れた。

 

「2人にお願いがあります」

 

____________________

 

 仲間が次々と戦う中、響は家を飛び出して蒸発した父親のことが頭から離れなかった。

 

(どうして!?お父さん…わたし、リハビリ頑張ったんだよ?)

 

 父親が遠ざかって行く中、響は目を覚ました。

 

(私の歌は誰かの大切なものを壊す。けど未来はそれに救われた。だから、私はそれに答えないと!)

 

 響はゆっくりと起き上がって、司令室に向かった。

 

「どうしたジャリンこども〜!あたしは強いぞ〜!」

 

 ミカが余裕の表情で調と切歌を一方的に痛めつけていた。

 

「子供だと思ってバカにして…!」

 

「目に物見せてやるデスよ!」

 

 2人はLiNKERを取り出した。

 

「さらにLiNKER!?」

 

 未来が驚愕し弦十郎が一気に青ざめた。

 

「これ以上は危険だ!急ぎ2人を!」

 

「はい!」

 

 アケミがデジヴァイスからピコデビモンを呼び出し2人を止めさせようとした。

 

「待ってください!やらせてください」

 

 マリアが弦十郎とアケミの前に立ちはだかった。

 

「これは戦いなんです。あの時道に迷ったあの子たちの…」

 

「ああ、命がけの決断なんだ。そしてエルフナインの希望を信じて戦うことが俺たちに残された償いなんだ!」

 

 マリアのデジヴァイスからアグモンが出てきてモニターを指差した。マリアも唇から出血するほど噛み締め弦十郎はその場は引き下がった。

 

「アケミ、お願いだから今手出しだけはしないで。」

 

 マリアがアケミをジッと見た。

 

「はいはい…」

 

 拓実と爽谷もその場に向かってはいたのものの、アルカノイズの妨害を受けながらなので到着が遅れていた。

 

「早くしないと2人が!」

 

「邪魔をすんな!」

 

____________________

 

 ミカを前に立ち上がった切歌と調は向かい合って互いの首筋にLiNKERを充てた。

 

「2人で一緒なら…」

 

「怖くない!」

 

 笑いながら2人はLiNKERを注入した。しかし、調がオーバードーズで少し吐血し、切歌は鼻血が出てしまった。

 

「鼻血がナンボのもんデスか!ジュエルビーモン!」

 

「デスメラモン!切りちゃん、行こう!」

 

「ああ!」

 

「派手に行くぜ!」

 

「「切り刻む!!」」

 

(ここから先はJust Loving X-Edgeを聴きながら読むのを勧めます)

 

「危険信号点滅 地獄極楽どっちがいいDEATH? 真っ二つにされたけりゃAttention!整列__きをつけ__DEATH!」

 

 切歌はアームドギアである鎌の刃を二つの半円状に変化させ、ミカを攻撃した。

 

<対鎌・螺Pぅn痛ェる>

 

 ミカも武器であるカーボンロッドを発射したが切歌と調もLiNKERで高められたフォニックゲインもあってかカーボンロッドを破壊した。続いて調も円板状のノコギリを投擲でミカにヒットさせた。

 

<γ式 卍火車>

 

 しかし、ノコギリはもう一本のカーボンロッドで叩き落とされてしまった。それでも調はバック宙で車輪型にノコギリを変化させ一気に突撃した。

 

<非常Σ式 禁月輪>

 

 ミカは笑いながらそれを軽く受け止めた。

 

「「切り刻むことなく 世界に夢抱き キスをしましょう」」

 

「すごい、適合係数が上昇していく!?」

 

「ええ、ギアの出力も上がっています!」

 

「2人のユニゾンも数値以上の効果を示しています!これなら…!」

 

 友里、アケミ、藤堯も調と切歌の戦いを息を飲みながら見ていた。

 

 ジュエルビーモンX3もサーチモンの索敵攻撃で死角からアルダモンをメガシードラモンの雷攻撃で襲撃するが、悉く弾かれた。

 

「ブラフマストラ!」

 

 超高熱の弾丸で攻撃するアルダモンだったが、デスメラモンX3のヘビーメタルバーナーで相殺された。

 

「俺の火はお前よりも暑いぜ!」

 

「スパイクスプレッド…」

 

「ヘビーメタル…」

 

「バスター(バーナー!)」

 

 二体の同時攻撃でアルダモンはそれに直撃した。

 

「だが、この輝きは時限式だ。」

 

 弦十郎が難しい表情でモニターを見た。

 

「そうかもしれません。けど、調と切歌なら目の前の茨を切り刻んで道を開いてくれる!」

 

 切歌と調がX字の斬撃を命中させた。

 

____________________

 

(子供でも下駄を履けばそれなりのフォニックゲイン…出力の高いこいつ1人で十分だぞ!)

 

 ミカはニンヤリと笑いながら切歌を見た。高まったフォニックゲインであってもミカは倒れなかった。しかし、調と切歌もただではやられなかった。

 

<β式 巨円断>

 

 調はアームドギアのヨーヨーをくっつけ、ミカを攻撃させたがそれをバリアーで防がれてしまった。しかし、巨円断は囮だった。ミカが上を見上げると切歌と調が手を繋ぎながらダブルキックを放った。

 

「ドッカーン!」

 

「きゃああああああ!!!」

 

 攻撃が届きそうになった寸前、ミカはなんとバリアーを爆弾がわりに爆破させ2人を吹き飛ばした。

 

「まったく、手間取らせてくれる…」

 

 デジモンたちも爆煙が晴れるとそこにはスピリットを回収したデーモンが立っていた。

 

「お前は!」

 

「ふん、デジクロスか。くだらん、怒りの炎で消し炭にしてくれる!フレイムインフェルノ!」

 

 デーモンが両手を構えると火柱が発生した。

 

「ぐわああああああああああ!!!!」

 

 デスメラモンX3とジュエルビーモンX3は一撃で倒されてしまった。

 

「私の炎を吸収するなど不可能だ!これは闇の業火…決して温くなどはない!」

 

「あれ〜!デーモンか〜」

 

「ミカ、ふざけてないでさっさと消せ…」

 

 デーモンが調と切歌を指差した。

 

「あーい!」

 

 ミカ自体も無傷で、立ち上がった調と切歌を見つめた。

 

「そんな…こんなに頑張ったのに…」

 

____________________

 

 SONG本部もピンチに陥った2人を見た。

 

「拓実くんと爽谷くんはまだか!?」

 

「未だ2人は急行中です!」

 

「クソッ!これじゃ2人を助けられない!」

 

「お願いセレナ…2人にどうか…!」

 

 藤堯と友里も自分たちのデジモンを発電施設に向かわせ、2人の援護を行わせた。

 

 すると司令室に響が入ってきた。

 

「響くん!?」

 

「響!?もう大丈夫なの?」

 

 未来が慌てて、響に駆け寄った。

 

「うん!未来のおかげで私、また歌えるようになったよ!」

 

 響は笑顔で未来を見つめた。

 

「アグモン、眠ってる間デジヴァイス越しから見守っててくれてありがとう!」

 

「お安い御用だよ!響が眠ってる間心配だったから…」

 

 響は頷いて胸に手を当てた。

 

「状況を…教えてください」

 

____________________

 

「こいつら!」

 

「ホーンバスター!」

 

 拓実はアルボルモンにスピリットレボリューションし、メタルシードラモンX3と共にアルカノイズと戦っていた。

 

「アトラーカブテリモン!?」

 

「拓実はん!急いでくだはい!」

 

「おう!」

 

 メタルシードラモンX3の背に乗った拓実は超特急で向かった。

 

「こんなに頑張ったのに…!」

 

「このままじゃ何も変わらない!変えられない…」

 

 調と切歌も勢いが衰え諦めムードだった。

 

「どうしてデスか!?こんなの嫌デスよ…!変わりたいデス!」

 

 希望が跡形もなく砕け散るなかミカがニヤッと微笑んだ。

 

「じゃあ、そろそろ遊びは終わりだぞ。まあまあやるみたいだけどここまでだぞ!」

 

 ミカが一瞬で切歌の懐に潜り込み、ペンダントを攻撃した。

 

「切ちゃん!」

 

 切歌は全裸にされ倒れ伏せてしまった。

 

「遅かったか!」

 

 拓実と爽谷もその場に遅れながらも駆けつけた。

 

「やめろおおおおおおおおおお!!!!」

 

 2人は木と氷のスピリットを構えた。

 

「「スピリットレボリューション!!」」

 

「アルボルモン!」 「チャックモン!」

 

 2人はミカを横から不意打ちで攻撃しようとしたがデーモンに妨害された。

 

「お前…!」

 

「我らの邪魔をしないでもらおうか!」

 

 デーモンの念力で2人は十字架のようなものにかけられ、動けなくなってしまった。必死にもがこうとしたが、電流が流れ2人は思うように動けなかった。

 

「ミカ、適合係数の低いそいつに用はない。好きにしろ」

 

「ほーい!」

 

 調も抵抗と言わんばかりに裏γ式・滅多卍切を構えたがミカはアルカノイズを放った。

 

「クソッ!せっかく来たってのに!」

 

「やめろ…!やめろ!」

 

 爽谷も冷静さを失い、スピリットレボリューションが解けてしまった。

 

「フハハハハ!!!よく見ておけ、最高の殺戮ショーだ!」

 

 デーモンがバカ笑いをする中、調は動けない切歌を守るのに必死で攻撃するがアルカノイズの攻撃で左右の頭部のギアパーツが分解されてしまった。

 

「どけえええええええええーーーー!!!」

 

「誰か助けてほしいデス…わたしの友達を…大切な親友の調を…」

 

 2人にパートナーもデーモンの攻撃でまともに戦える状況では無かった。切歌が手を伸ばすも、調のシュルシャガナは破壊されてしまった。アルカノイズは全裸になった調に襲いかかった。

 

「やめろ!やめてくれよ…やめて!!!」

 

 爽谷も恐怖で呂律が回らなかった。彼は目の前で家族が殺されるなか、自分は何もできずに見ていることしかできなかった。

 

「誰か調を!調ええええええええええええーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 アルカノイズの解剖器官が調を襲おうとした瞬間、何かの光がさした。

 

「誰かなんて…釣れねえこと言うなよ!」

 

「あれは!」

 

「剣?」

 

 調たちが見たのはエルフナインによってパワーアップした天羽々斬とイチイバルを纏った翼とクリスだった。

 

「よう!待たせたな!」

 

「翼さん!クリス!」

 

 絶体絶命の中現れた翼とクリスでこの状況を果たしてひっくり返せるのだろうか?

 




「2人の強化型シンフォギア完成!それっぽい歌も流れましたしこれで勝てます!」

「アニメ原作じゃ黒バックのクレジットだしな!負ける要素がない!」
「じゃ、早速次回はthe last element をかけながら読みましょう司令!もう負けるはずないですからね!」

「ああ!アケミくん!次回が来たら早速頼む!」

「これで枕を高くして寝れそうです!」

「なんかすごい嫌な予感がする…」

「ミーもそう思うぜ」

第62回 緒川、弦十郎、アケミ、爽谷、クネモン

とにかくフラグが乱立してますが、どっかのデジモンに比べたらねえ…可愛いモンですよ、たぶん。

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