戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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前回見事に負けるはずがないのさオーラ全開で終わりましたが、今回果たして響は勝てるのか?そして、早くも3人目の魔王デジモン登場です!みんな大好きあいつの登場ですよ!


第67話 戦慄!オートスコアラー!

(いきなりですがここから先は限界突破 G-beat を聴きながら読むのを勧めます)

 

 迷いを振り切った響は未来を降ろした。その衝撃で廃ビルに溜まっていた水が一気に滝のように落下した。SONG本部も復活した響に安堵の声が漏れた。

 

「ったく、あのバカ」

 

 クリスも笑いながら響の復活を喜んでいた。

 

 そしてその場に拓実も駆けつけた。

 

「行ってくる」

 

「待ってる」

 

 未来は戦いに行く響の背中を押しその場に立っていた。

 

「立花さん! 

 

 そうか……復活できたのか。じゃあ、周りの奴らを片付けるぞベタモン!」

 

「ああ! ベタモン進化!! シードラモン!」

 

 シードラモンがアルカノイズを攻撃しようとした。その時、何者かによりタスクモンが現れシードラモンを攻撃した。

 

「アイスアロー!」

 

「よし、俺もあいつを!」

 

 拓実はホウオウモンと戦っているヴリトラモンを見て、鋼のスピリットを手に取った。

 

「スピリットレボリューション! メルキューレモン!」

 

 メルキューレモンがジャンプして下からヴリトラモンを殴りつけ地面に落下させた。

 

「ホウオウモン! 君は小日向さんを守れ!」

 

「分かった!」

 

 ホウオウモンは未来の護衛に回った。

 

「ぎゅっと握った決意の右手 私と云う音響く中で……!」

 

「来たか〜! そーらぁ!」

 

 ミカがアルカノイズを呼び出した。しかし、響の拳の前に次々と倒されて行った。

 

「何故? どうしての先を!」

 

 響はアルカノイズの解剖器官の攻撃をかわしながらであったが、素早くアルカノイズを撃破して行った。

 

「ブレイブトルネード!」

 

 ウォーグレイモンがヴリトラモンをドリルで貫き、ビーストスピリットが落ちて来た。しかし、その場にカルマーラモンが現れた。

 

「こいつは!」

 

「間違いない! 

 

 他の奴も……!」

 

 そう云うとカルマーラモンが攻撃して来た。

 

「ネーロコルソ!」

 

「甘いんだよ! ジェネラスミラー!」

 

 メルキューレモンが構えた鏡でカルマーラモンは自らの攻撃で吹き飛ばされた。

 

「よし、じゃあ次はこいつだ! スライドレボリューション! セフィロトモン!」

 

 するとメルキューレモンが10個の球体に分かれた。

 

「なんだよあの気味が悪いのは!」

 

「面妖だな……」

 

 SONG本部では翼たちが引き気味に拓実を見た。

 

「あれは鋼のビーストスピリット……」

 

 しかし、エルフナインだけは冷静さを保っていられていた。

 

「一緒に行くぞウォーグレイモン!」

 

「え? ああ……ガイアフォース!」

 

「ランブルブレンドナンバー! 3!」

 

 メルキューレモンが体をシャッフルさせて球体から雷を放出した。2体の技にカルマーラモンも倒された。

 

(気がかりだ。何故ガリィがこの場にいないんだ? どこからかにいるのか?)

 

 拓実はカルマーラモンが倒された爆発を見て辺りを見回した。

 

 

 

 

 

 一方、響はミカのパワーと互角の勝負を繰り広げていた。

 

「これが戦闘特化型の性能!」

 

 エルフナインは響の拳を受け止めるミカを見て慄いた。

 

「フッ! そんなものがなんだ! そんな奴が相手でも今の立花は遅れを取らん!」

 

「そうさ! 負けるはずがないのさ! 小日向さんの魂が答えたガングニールならな!」

 

 ファルコモンが首を縦に振った。

 

「迷いはないさ! 拳に包んだ」

 

 受け止めたミカをさらに高めたい勢いで響は腹部に拳を命中させた。

 

「こいつへし折り甲斐がある!」

 

 ミカは笑っていた。

 

「正義(信じ) 握り(締め) 自分色の花になれ! (ヒーローじゃなく)」

 

 そしてミカは響の拳で苦悶の表情を浮かべた。

 

(この手応え……! いける!)

 

「高まれ! (G-beat) メーターをガンと (G-beat) 振り切れ!」

 

 命中したかのように見え勝利を確信した響だったが、ミカが次の瞬間水に変化して消えた。

 

「え?」

 

「残念……それは水に移った幻」

 

 柱からガリィが不敵に笑んだ。そして響が下を見るとそこには武器である高圧縮カーボンロッドを構え笑っていたミカの姿が見えた。

 

「ばいなら〜」

 

 そして響は攻撃を受け、上空に投げ上げられてしまった。

 

「がああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

「立花さん! スライドレボリューション! メルキューレモン!」

 

 メルキューレモンがその場に向かおうとしたが、突如として発生したゲートから謎のデジモンが現れた。

 

「誰だお前は?」

 

「ここか……奴がいるのは」

 

「そこをどけ!」

 

 メルキューレモンはそのデジモンの横を通り過ぎようとしたが、拳銃で撃ち落とされた。

 

「邪魔なんだよ。俺の妨害をするな」

 

 響はそのまま落下して目を開けたままカーボンロッド気絶してしまった。

 

「よし、もう行くわよミカ」

 

「わかったぞ! 後で食糧補給のチューが欲しいぞ」

 

「ハイハイ、分かってるわよ」

 

 ガリィとミカがうんざりしながらテレポートジェムで帰還した。

 

 

 

 

 

「響! 目を開けて響!」

 

 未来は今まで見せたことのない絶望的な表情を浮かべた。

 

「死なないで! 響! 響いいいいいいいいいいいいい────────!!!!!!」

 

 外は雨がまた激しく降り出した。

 

「クソッ! 何なんだよあいつは! あいつが攻撃しなきゃ俺は……!」

 

 拓実も怪我をしながらだがなんとか立ち上がった。SONG本部でも響の敗北とその場に現れ、すぐに消えた謎のデジモンの登場に息を飲んでいた。

 

「急ぎ響ちゃんの救助を!」

 

 友里の指令でSONGのエージェントが現場に向かった。

 

「今のデジモンは一体……」

 

 藤堯がモニターに謎のデジモンを映した。

 

「なんと言うことだ……奴も現実世界に……!」

 

 謎のデジモンを前にクダモンは驚愕した。

 

「知ってるのか? クダモン!」

 

「奴は……七大魔王"暴食"のベルゼブモン……!」

 

「魔王だと!?」

 

 弦十郎もベルゼブモンを見て驚愕した。

 

「立花までやられるなんて……!」

 

「だったら……エルフナイン頼む! 今すぐプロジェクトを!」

 

「ムチャダクリス!」

 

「大丈夫だハグルモン! あたしたちにならできる! プロジェクトイグナイトを進めてくれ!」

 

「分かりました!」

 

 新たに現れた魔王ベルゼブモンと全滅してしまったシンフォギアそうしゃ___この危機をプロジェクトイグナイトは切り抜けてくれるのだろうか? 

 

 




ベルゼブモン登場です。とはいえ、響が倒され実質SONGのシンフォギア奏者はほとんど全滅したに等しいです。Linkerなしの調と切歌を戦力から除くと、残ったのはデジモンだけのこの状況です。次回、そんなSONGに来客が現れます。シンフォギアがパワーアップするならデジモンもですよ。

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