戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回、あの3人のデジモンが出ます。
安藤さん:マッシュモン(安藤の影響でよくあだ名をつける)
寺島さん:フローラモン(おしとやか)
板場さん:ゴツモン(アニメ大好きよくコスプレをする)
チョイスは割と適当です。


第5話 対立!剣の試練!

 戦いの後、車がついたのは夜のリディアンだった。

 

「ええっと……どうして学校に?」

 

 周囲は無言だった。そして一言案内されるがままに敷地内を歩いた。

 

「ここって……先生たちのいる中央棟ですよね?」

 

 なおも無言だった。

 

(どうしよう……なんて言えばいいのか分かんねえ。マジで思い浮かばねえ……空気重過ぎだろ!)

 

 拓実は黙々としていたが内心そんなことを思いながら車内にいた。

 

「あはは……」

 

「僕たちどうなるんだろ?」

 

 アグモンも実体化しながら響のそばにいたが何をされるかも分からず不安で愛想笑いをした。

 

「愛想は要らないわ。これから行くところには微笑みなんて……要らないわ」

 

「危ないので捕まってくださいね」

 

スーツを着た男が柔和な笑みで響の手を手すりに添えさせた。

 

「危ない? ええっと……」

 

 響とアグモンが捕まるとエレベーターが超スピードで降りた。

 

「ぎゃああああああああ!!!!!」

(やべえ……やっぱこのエレベーターだけは慣れねえ……)

 

 そしてエレベーターは停止し、扉が開いた。

 

「やあ、立花 響くん、ようこそ!人類守護の砦"特異災害対策起動部二課"へ!」

 

 そこには二課の一同が拍手をしており、弦十郎はハットを被り、思い切り笑っていた。

 

「ぷっ、はははははは!!!!」

 

 我慢できなくなった拓実は腹を抱えて笑い出した。

 

「完全、拓実のときとおんなじテンションだね……」

 

 ベタモンも呆れていた。

 

「はーい!お近づきの証拠にツーショット!」

 

 了子が写真を撮ろうとした。

 

「待ってください! 手錠なんて……悲しい思い出になっちゃいます……」

 

「うっわ~黒歴史ってやつだね」

 

 アグモンが頷いた。

 

「全く…緒川さん。お願いします」

 

 翼もため息を吐くと、緒川は手錠を外した。二課は響のバックを見て名前を知ったらしい。

 

(実際、俺は自転車にシール貼ってたのでわかったみたいだけどね……)

 

 まだ拓実は笑っていた。その後、響は弦十郎と了子からシンフォギア、暴走デジモンにデジヴァイスなどをいろいろ学び帰宅しようとしてた。

 

「やっぱ、分かんないことだらけだよなあ……改めて聞くとさ。聖遺物だの、機密だのってさ」

 

「ええ、クライマックスが100連発です……」

 

(100連発って、すげえ数だな……)

 

「ま! 慣れよ、慣れ! こういうのは慣れりゃいいんだ!」

 

「はい、分かりました」

 

____________________

 

 響が帰宅すると、未来の説教を受けた。

 

「どうしてたの!? ノイズが出てたっていうのに!」

 

「ごめん。でも、大丈夫だから」

 

 そんな中、テレビでは風鳴 翼の海外展開打診があったニュースを響が見ているのに対し、未来は呆れながら響を見ていた。

 

「未来〜」

 

「私は心配したんだよ。響の帰りが遅いから……」

 

「やっぱり、響をちゃんと心配するのは未来だけだね」

 

「そこが未来の良いところよね〜」

 

 アグモンとピヨモンは2人のデジバイスに眠っていた。デジモンは人間界においては暴走したものは目が赤く変化するが、暴走していないときに移民や人間を知る目的などの場合では政府が量産したデジヴァイスにより特定の人間と暮らすことができていた。勿論それを勧めたのはハックモン及びドゥフトモンである。

 

「未来はあったかいなあ……」

 

 響は未来の暖かさが欲しいあまり、両腕で抱きしめた。未来は顔が赤くなりつつも、嫌がってはいなかった。そしてすぐに響は眠った。

 

「やっぱり夫婦だよね」

 

「あなたもそう思う、アグモン? 2人とも結婚したら良いのに……」

 

 一方、風鳴 翼はシャワーを浴びながら奏のことを考えていた。

 

「あのギアは……奏のものだ!」

 

____________________

 

 翌日、授業を終えた響に友人のボーイッシュな雰囲気の安藤 創世(あんどう くりよ)、お嬢様感あふれる寺島 詩織(てらしま しおり)、アニメ大好き板場 弓美(いたば ゆみ)と未来が来た。

 

「ビッキー! どうこれから、フラワーに行かない?」

 

 フラワーはお好み焼き屋さんであり美味しいとも評判の店であり、夕方から4時間は週2で拓実もバイトをしている。

 

「ごめん……実は」

 

 響は用事があったので断ると板場がため息を吐いた。

 

「また呼び出し? あんたってほんとアニメみたいな生き方してるよね」

「それじゃあねえ〜」

 

 4人はフラワーに向かって行った。

 

「そういう、僕もアニメっぽくない? 弓美?」

 

 安藤はマッシュモン、寺島はフローラモン、板場はゴツモンがパートナーである。

 

「ゴッツンはアニメよりも感じは岩かもよ」

 

「ってクリー、それ正解」

 

「まあ、デジモンって言ってもいろんなのがいるからね。仕方ないわよ」

 

 そういう間に4人はフラワーに着いた。

 

「あら、いらっしゃい」

 

「いらっしゃいませ!」

 

「ええっと……おばちゃん、この人は?」

 

「ああ、今日からここでバイトすることになった水琴 拓実くんね」

 

「こんにちは」

 

 4人はお好み焼きを食べ、拓実もバイトをしているときに響は翼に呼び出されていた。そこで彼女は自分が装者に成れたのは、奏のガングニールの破片によるものだと分かり、それには歌の力を要することと誰の歌でも良いというわけでもないことを教えられた。

 

 しかし、本人は大してわかっていないようである。それに対し翼は動揺を隠せず、そのまま席を立ち廊下に立ちすくんでいた。

 

「人類ではノイズに打ち勝てない。例外はデジモンかシンフォギアだ。改めて日本政府の特異災害起動部二課として、君に協力を要請したい」

 

 俯いたままの響だったが、すぐに顔を上げた。

 

「私でも誰かの役に立てるんですね?」

 

 弦十郎と了子は首を縦に振った。

 

「分かりました!」

 

 そして響は翼のいるところに向かった。

 

「私、戦います!」

 

「え?」

 

「慣れない身ではありますが一緒に戦います!」

 

 響は手を差し伸べたが、翼は手を取らなかった。

 

「ええっと……」

 

 そのとき、リディアンの近くにてノイズが発生した報を受け翼と響が現場に向かった。

 

____________________

 

「お待たせ! バイト上がりだけど来たぜ!」

 

 たまたま帰宅しようとした拓実も連絡を受け、近くまで来た。そこには合体したノイズとゴリモンがいた。

 

「ぐおおおおおおおお!!!」

 

「行くぜ! ベタモン進化! シードラモン!」

 

「コテモン進化! ムシャモン!」

 

 翼も天羽々斬を纏い、ノイズの攻撃をかわした。

 

「はあああああああ!!!」

 

「メガフレイム!」

 

 そのとき、上空から響とグレイモンがノイズとゴリモンを攻撃した。

 

「翼さん! 水琴さん!」

 

「っ!」

 

 <蒼ノ一閃>

 

 ノイズは一撃で真っ二つに切断された。

 

「サンキュー!」

 

 ムシャモンが駆け出した。

 

「切り捨て御免!」

 

「アイスアロー!」

 

「メガフレイム!」

 

 続いてグレイモンとシードラモンの攻撃によりゴリモンは倒されデジタマに変わった。

 

「やったな!」

 

「翼さん! 私、今は足手まといだけど頑張ります! だから私と一緒に戦ってください!水琴さんも!」

 

「ああ! こっちは大歓迎だ! 俺たちは防人だ! これからよろし……」

 

「そうね」

 

 拓実の声を遮り、翼が振り返り刀を響に向けた。

 

「私とあなたで__戦いましょうか」

 

____________________

 

 その様子を弦十郎が見ていた。

 

「何やってんだ!? あいつら!」

 

「良いわねえ……青春真っ盛りって感じィ〜」

 

 弦十郎が席を立った。

 

「司令! どこへ!?」

 

「あのバカどもを止めてくる!」

 

 そして現場に戻った。そんな中、ムシャモンと拓実が間に入った。

 

「止せ、翼! 今はそんなことをしてる場合じゃないぞ!」

 

「そうですよ翼さん、俺たちは仲間です!だからこんなとこで喧嘩してる場合じゃないですよ!」

 

「退きなさい!覚悟を持たず、遊び半分で戦場(いくさば)に立つ貴女が奏の……奏の何を受け継いでいるというの!?」

 

 響は必死に一緒に戦いたいというのを強調したが翼は戦おうとする姿勢を変えなかった。それどころか受け入れられないと言われた。

 

「やめろよ翼さん!この人はまだ初心者だ!」

 

「引っ込んでて!」

 

 翼に睨まれ、拓実はひるんでしまった。

 

「さあ、アームドギアを構えて私と戦いなさい! それは常在戦場の意思の体現だと同時に何者をも貫き通す無双の槍であるガングニールを待とう物なのかその覚悟……いえ、証明をなさい!」

 

「はあ?アームドギア!?なんじゃそりゃ!?俺そんなの初めて聞くんですけど? そんなの立花さんにやれとか無理モンでしょ!」

 

「あ、あああ…」

 

うろたえる響に対して、拓実は一目散に背を向けた。

 

「なにやってんだ!?早く逃げるんだよ!!」

 

 翼が巨大化した剣を振るおうとした。しかし、弦十郎がその場に現れ、なんとそれを受け止めたのだ。しかも、その気迫だけで地面も抉れたのだ。運悪く拓実は崩落に巻き込まれた。

 

「うわあああああああ!!!」

 

(なんだよ、何がどうなってんだ?翼さんが剣を構えたら司令が現れて、天羽々斬を受け止めただあ!? 夢じゃねえよなあ……)

 

「ったく、お前ら……この靴高かったんだぞ。何本のアクション映画が見られると思ってんだ?」

 

「いや、アクション映画とかの問題じゃねえだろ、どう考えても……」

 

「無事か?」

 

「ああ、わりぃ。助かった。」

 

 拓実はなんとかムシャモンに助けられたため無事だった。

 

 

「否、礼には及ばん」

 

「翼?お前、泣いて……」

 

「泣いてなんかいません……! 涙なんか……流してません……」

 

 翼は流れるはずの涙を拭き取り、顔を上げた。響は翼に近寄って奏の"代わり"になると言うと翼のビンタを受けた。拓実も代わりというのを聞くと「アホタレ、止せ」と呟いたが響には聞こえなかったらしい。そして翼は響が奏の何の代わりになれるんだということを残したままその場を去った。

 

「大丈夫?」

 

「私、何かまずいこと言ったのかな?」

 

「うーん、それはきっとさっきの発言だな。

 

 奏さんの代わりって言っても、あんたは戦い方が慣れちゃいないし、戦い方や考え方だって奏さんとは別物なんだよなあ……まずは戦い方を決めねえとだ。とはいえ俺はあんたを歓迎する。俺たちは同じ仲間だ! よろしく頼む」

 

「はい……」

 

____________________

 

 そして一ヶ月が過ぎた。3人は至る所で戦いを繰り広げた。花畑、街中、路地裏と言った場所でも翼は剣を振るい、拓実は2人のサポートを、響は避ける・逃げるという感じで連携は今ひとつだった。

 

「やれやれ……ひと月経っても噛み合わずか」




「にしてもあのバイトの人、結構いい感じな岡田でしたよね。」

「うんそうだね。なんかタックーさんって爽やかな感じするよね。」

「ああいう人ってアニメじゃよくいそうよねえ…主人公の同僚とか良き理解者ポジションかもねえ」

「また、アニメ?」

「アニメを真に受けて何が悪い!」

第6回 安藤、寺島、板場(in帰宅途中)

追記:3人娘のパートナーのイメージCVを入れます。
マッシュモン:小桜 エツコ
フローラモン:石原 夏織
ゴツモン:竹内 順子

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