戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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総集編の皮を被ったギャグ回です。全部で3回に分けて書きます。色々なネタが出てくるので、みなさんも考えて見てください。


第54話 年末クイズ大会!栄冠は誰だ!(前編)

「今年も終わりだね。」

 

 期末テストを終えた二課の装者はコタツに入りながら年末の翼が出演するクイズバラエティ番組を見ていた。

 

「問題! 掃除に…」

 

 すると翼がボタンを押した。

 

「今度こそ…断捨離!」

 

 以前にも翼はクイズバラエティ番組に出演したことがあったが、一次予選すら突破できなかった。その代わりオファーが増えたというのは別の話。

 

「ブッブー!残念!」

 

「くっ…なんの当てこすり…!」

 

「こうやってみると翼さんは翼さんだね。」

 

「ああ…」

 

 クリスはみかんをつまみながら頷いた。

 

「やめなよ!翼さんに怒られるよ!」

 

 そしてクイズバラエティ番組を見て響たちは1日を終えた。

 

 

 拓実もクイズバラエティ番組を家族と見ていた。

 

「翼さん…防人語は一般常識じゃないぜ。」

 

拓実はおいおいと一言こぼしていた。

 

「これが防人ねえ…可愛いじゃねえか!」

 

「ちょっとあんた!」

 

「まあまあ。拓実、翼さんはサキモリッシュ全開かと思ったら意外と可愛い面もあるな!」

 

 拓也がサムズアップを浮かべた。

 

「そりゃあまあ…」

 

「ったく、また酔ってんのかい。」

 

「悪い悪い!おっ、次の問題くるぞ!」

 

 そして翼は結局最下位になってしまった。

 

____________________

 

 翌日、あるところに響たちは集められた。

 

「あれ?拓実さんも来たんですか?」

 

「ああ…そういうみんなも指令に呼ばれたのか?」

 

「何考えてんだ?あのおっさんは。」

 

 そこは真っ黒い空間だった。

 

「師匠〜どこですか?」

 

 するとクラッカーが開き、明かりが灯された。

 

「やあ、みんな!かれこれ1年も終わるな!」

 

「師匠!?一体何のために…」

 

「遅かったじゃないの!」

 

「お前たちは…!」

 

 翼たちは声のした方向を見て、驚いた。そこには現在国連にて保護されているマリアたちがいたのだ。

 

「お久しぶりデス!」

 

「イェーイ…!」

 

 調と切歌も椅子に座りながら手を振った。

 

「調ちゃん!?切歌ちゃん!?どうしたの?」

 

「それに…!爽谷!?」

 

「やあ拓実」

 

 爽谷が微笑んだ。

 

「司令!これはどういうことです?」

 

「いやな、今年はいろんなことがあったろう?だから最後にみんなで今年を振り返ろうと思ってな!ガッハハハハハ!!」

 

 弦十郎の横では緒川が立っていた。

 

「皆さんで今年最後を楽しましょうという司令の計らいによるものです。」

 

「何考えてんだか分かんねえなあ…」

 

 クリスがやれやれと言いながら呆れていた。

 

「いいね!楽しそう!」

 

「響!もう…」

 

「よし!そのいきだ!今回はゲストを招いてるから楽しもう!」

 

「では早速始めましょうか!一人一人椅子に座ってください!クイズは全部3ラウンドあります!一問10点です!優勝者には豪華賞品が贈呈されます!頑張ってください!」

 

 そういうと響は黄色、翼は青、クリスは赤、拓実は水色、爽谷は黄緑、マリアは白、調はピンク、切歌は緑、未来は紫の椅子に座った。

 

 デジモンたちは観客席のような場所で応援していた。

 

____________________

 

「では、第1問!第1話より出題です!拓実くんは翼さんと奏さんに初対面の時なんと言った?それを4択で選んでください!」

 

 緒川が第1話の映像を見せた。

 

「懐かしいなあ…」

 

「うむ、あの時は確か…」

 

 拓実と翼が感心する中他の面々は選択肢を見て動揺していた。

 

「①:あんたら…コスプレでノイズに勝てんのかよ!

 

 ②:ちっきしょう!なんだよ詰みってやつか!?

 

 ③:もしやここは天国!?はあ…さよなら世界俺は死んじまったか…

 

 ④:ナンジャコリャあああああああああ!!!

 

 さあ、10秒以内に選ぶんだ!」

 

「お前何言ってたんだよ。」

 

「まあ、シンフォギアも見方によっちゃそう見えちゃうしね。」

 

 クリスが呆れながら答えを書く中、爽谷は腕を組んで考えていた。

 

「では、回答オープン!」

 

 ①:爽谷、翼、拓実、未来

 

 ②:クリス

 

 ③:切歌、マリア

 

 ④:調、響

 

「正解は…①です!爽谷くん、翼さん、拓実くん、未来さん正解です!」

 

「じゃあ、一人一人どうしてそれを選んだか聞いてみよう!」

 

「なんか言ってそうだったんだよ…!」

 

 クリスが顔を赤らめた。

 

「とにかく危機的な感じだと思ったんデス!」

 

「彼のこと知らなかったけどこういうこと言ってたのね。」

 

 マリアは逆に関心していた。

 

「叫んでそうだったから…」

 

「同じく…」

 

「みんなの中の俺って…」

 

 予想外の理由に拓実は凹んでしまった。

 

____________________

 

「では続いて第2問です!第5話でフィーネこと了子さんが翼さんと響さんの様子を見て言ったのはどれ?」

 

 全員は第5話の映像を見せられた。

 

「なんて言ったのだろうか?」

 

「いかにも仲間割れ…」

 

「①:どう言うことなの?

 

 ②:良いわね…青春真っ盛りって感じィ〜

 

 ③:女の戦いの始まりねえ〜

 

 ④:あらまあ…

 

 さあどれだ!」

 

「フィーネならなんて言うんだ?」

 

「曲がりなりにもフィーネの器だと思ってたんデス…負けないデス!」

 

「では、回答オープン!」

 

 ①:響、未来、マリア

 

 ②:調、切歌

 

 ③:爽谷、拓実

 

 ④:翼、クリス

 

「正解は…②です!調さん、切歌さんの正解です!」

 

「やったね切ちゃん!」

 

「うん!」

 

(地味にフィーネ関係で痴話喧嘩してたなあ…この2人。)

 

 爽谷は2人から目を逸らしながら思った。

 

「了子さんってあの時こんなこと言ってたんですか!?」

 

「櫻井女史らしいと言うか…なんと言うか。」

 

「フィーネのやつそんなこと言ってたのか!?あたしの知るあいつとギャップが違いすぎだろ!」

 

 翼は反面冷静だったが、一応フィーネと一緒に住んでいたクリスは響以上に驚いていた。

 

____________________

 

「では、続いて第3問は素敵なゲストの方からの出題です!どうぞ!」

 

「ヤッホー!ビッキー、見てる!?」

 

「うそ!?弓美たちだ!」

 

 モニターには響と未来のクラスメイトの安藤、板場、寺島が映っていた。

 

「なんかクイズ大会ってアニメみたいなことしてるわね〜」

 

「皆様も頑張ってください!では問題です!」

 

「私達3人のパートナーデジモンの進化体で次の6つの中から正しい組み合わせを選んでください!

 

 ①:デラモン

 

 ②:インセキモン

 

 ③:トリケラモン

 

 ④:ジュレイモン

 

 ⑤:アシュラモン

 

 ⑥:アンドロモン

 

 さあ、どうぞ!順番は考えなくて大丈夫だよ!!」

 

 安藤が問題を言うと殆どの人が頭を抱えていた。

 

「あの3人のパートナーの進化って確か…」

 

 モニターには3人のパートナーであるゴツモン、マッシュモン、フローラモンが映っていた。

 

「これは…これかな?」

 

「全然わっかんねえ!ああ〜!やっさいもっさい!!」

 

 クリスと翼が特に頭を抱えていた。

 

「ではどうぞ!」

 

 響:①、⑥、②

 

 翼:⑤、①、②

 

 クリス:③、⑤

 

 拓実:②、③、⑥

 

 爽谷:①、②、④

 

 マリア:④、③、①

 

 調:⑥、④、①

 

 切歌:③、②、①

 

 未来:②、①、③

 

「では、発表します。まず私__寺島 詩織のパートナーはデラモンに進化します!」

 

「続いてあたしのパートナーはトリケラモン!よくインセキモンと勘違いされるんだけどあたしのゴツモンはトリケラモンに進化するよ!」

 

「そして私のマッシューはジュレイモンに進化するよ!キノコから木ってすごいね!」

 

「よって、今回はマリアさんの正解です!」

 

「ビッキー!ヒナ!頑張ってね!」

 

 モニターの電源が切られた。

 

「ちなみにアシュラモンは翼さんの最初のパートナーであるコテモンの進化体で、アンドロモンは敵として立ちはだかっています。」

 

「これくらい、私の実力なら当然よ!」

 

「フッ、マリアには負けられないな!」

 

(ああ、勢いで高飛車なこと言っちゃった。はあ、セレナ…)

 

 

 

「続いて第4問です!またまたゲストの方からの出題です!」

 

 今度はモニター越しから友里と藤堯が現れた。

 

「こんにちは、友里です。」

 

「藤堯だ!じゃあ、俺たちからの問題だ!」

 

「7大魔王デジモンリヴァイアモンは何の大罪を司るでしょうか?

 

 ①:憤怒

 

 ②:傲慢

 

 ③:怠惰

 

 ④:嫉妬

 

 ⑤:暴食

 

 ⑥:強欲

 

 ⑦:色欲

 

「リヴァイアモン…何だったけ?」

 

「これは…」

 

「じゃあ、回答オープン!」

 

 響:⑥

 

 翼:⑦

 

 クリス:④

 

 拓実:④

 

 爽谷:①

 

 マリア:②

 

 調:①

 

 切歌:⑤

 

 未来:③

 

「正解は…④の嫉妬です!クリスちゃん、拓実くんおめでとう!じゃあ、次も頑張ってね!」

 

「嫉妬だったのか…直感でやってもダメか…」

 

「ていうか、何で先輩が正解してねえんだよ!お前に教えられたんだぞ!?」

 

 クリスが拓実を指差した。

 

「そんなこと言ったって俺が知るかよ!」

 

「以外…てっきり知ってるかと思った。」

 

「め、面目ない…」

 

翼がクッと声を漏らした。

 

 

 モニターの電源が切れると緒川と弦十郎が現れた。

 

「それでは第1ラウンドは次で最後です!」

 

「早え!」

 

「今の所優勢は見られないか…」

 

「ナスターシャ教授がマリアさんに対してフィーネを演じる必要がないときに言った言葉は?」

 

 モニターからはナスターシャとマリアが対面するシーンが流れていた。

 

「え〜!」

 

 マリアが激しく取り乱した。

 

「①:ただのやさしいマリア

 

 ②:クールなマリア

 

 ③:ママリア

 

 ④:カリスマリア

 

 さあどれだ!」

 

「おっさん、だいぶ乗ってきたな…」

 

(は、恥ずかしい…!)

 

 マリアが赤面しながら回答を入力した。

 

「では、どうぞ!」

 

 響:①

 

 翼:③

 

 クリス:①

 

 拓実:①

 

 爽谷:③

 

 マリア:①

 

 調:②

 

 切歌:④

 

 未来:②

 

「正解は響さん、クリスさん、マリアさん、拓実くんです!」

 

「こ、これくらい、当然よ!」

 

(マリアさん…)

 

「デーーーーース!!!!!???」

 

「どうしたの?」

 

「私の中のマリアのイメージが崩れたデス…」

 

「どういうイメージよ!」

 

「なんだ…母親の顔になりやすいマリアだからこれかと思ったぞ!」

 

「何で私がそう思われてるのよ!セレナあああああああああ!!!!!」

 

(この人ヘタレなんだなあ…)

 

 拓実が苦笑いを浮かべた。

 

 

 

「ではここで中間発表と行こうか!」

 

 弦十郎がモニターを指差すと現在の成績が映っていた。

 

 響:10

 

 翼:10

 

 クリス:20

 

 拓実:20

 

 爽谷:10

 

 マリア:20

 

 調:10

 

 切歌:10

 

 未来:10

 

「今の所リードしてるのはクリスくんと拓実くんとマリアくんか…」

 

「では、響さんから意気込みをどうぞ!」

 

 緒川がマイクを渡した。

 

「はい!目指せ優勝!」

 

 響がガッツポーズを浮かべた。

 

「防人の生き様…クイズ大会でも見せてあげるから貴方たちの胸に焼き付けなさい!」

 

 翼がキリッとマイクを持った。

 

「このまま一気にやってやるよ!って、勘違いすんなよ…別にそこまでやろうって気じゃねえから。」

 

 クリスがマイクから目を背けながら言った。

 

「こっからリードしてやるぜ!」

 

「負けないよ!僕が優勝するんだ!」

 

 爽谷がメガネをクイっと上げた。

 

「優勝するのは私よ!精々2、3位はくれてあげるわ!」

 

 マリアが髪をかきあげた。

 

「まだまだこれからデス!」

 

「優勝…」

 

「響と一緒に優勝したいなあ…」

 

「うむ!そのいきだ!中編に続くぞ!」

 

 装者たちのクイズ大会はまだ始まったばかり。

 


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