戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回、響ちゃんは例のセリフでメンタルが壊れかけます。次回で彼女の過去に触れます。1話での伏線(?)みたいのがようやく使えるなあと思っています。まだGの第2話で4話ですがシンフォギアはやっぱり区切りをどうつけるかが難しい…そこがいいんですけどね。


第30話 シンフォギアVSシンフォギア!

「装者が3人も!?」

 

「危機一髪…」

 

「間一髪デス!」

 

「これぞまさしく"会うは別れの始め"ですね、さようなら。」

 

「最も、調たちがいなくても私1人であなたには遅れはとらないのだけれど…」

 

「その割には苦戦してませんでした?」

 

爽谷がぼやくとマリアが横目で見られた。

 

「そのことには触れないでちょうだい…ね?」

 

「はい…」

 

「フッ、お前たちはそうやって上から見下ろすから…勝機を取りこぼすのだ!」

 

「何!?」

 

爽谷が上を見ると、上からクリス、響、メガシードラモン、メタルグレイモン、メガドラモンが攻撃してきた。

 

「土砂降りだ!10億連発!」

 

クリスの射撃で調と切歌はその場から離れ、マリアはマントで防御した。

 

「スティングモン!」

 

「オッケー!切ちゃん!」

 

攻撃をかわした切歌のデジヴァイスが緑色に光った。

 

「スティングモン!超進化あああああああ!!ジュエルビーモン!」

 

ジュエルビーモンがメガシードラモンに戦いを挑んだ。

 

「切ちゃんには手を出させない!」

 

「かかってこいよ!」

 

「スパイクバスター!」

 

三又の槍からでたレーザーがメガシードラモンに向かっていった。

 

「サンダージャベリン!」

 

メガシードラモンも頭部からの電撃でスパイクバスターをうまく相殺させた。

 

「レイヴモンが危ない!」

 

メタルグレイモンが装者とブラックウォーグレイモンを攻撃しようとした。

 

「ギガデストロ…」

 

「させん!ヘビーメタルファイアー!」

 

「くそっ、まだいたのか!」

 

デスメラモンの横からの攻撃でメタルグレイモンが吹き飛ばされた。

 

「ジェノサイドキャノン!」

 

メガドラモンのジェノサイドキャノンによりアイスデビモンは背中を攻撃された。

 

「貴様…!」

 

「お前!ただの暴走デジモンじゃないな!?」

 

「その通り!デジモンと融合したのがこの僕だ!」

 

<アイスデビモン!ライズレボリューション!ブルーメラモン!>

 

アイスデビモンがブルーメラモンに進化した。

 

「さあ、これで対等だ!行きますよ!アイスファントム!」

 

ブルーメラモンが拳から放った超低温の炎でメガドラモンは大きくダメージを受けてしまった。

 

「ぐわあああああ!!」

 

____________________

 

そしてデジモンが互いに戦っている横でシンフォギア装者同士が向かい合っていた。

 

「やめようよ!今日会った私たちが戦う理由なんかない!」

「綺麗事を…!」

 

いつもは冷静でほぼ無表情な調の顔が怒りで満ちていた。

 

「綺麗事で戦う奴の言うことなんか信じられるものかデス!」

 

切歌が自分のギア__イガリマのアームドギアである鎌を向けた。

 

「そんな!話し合おうよ!私たちは同じ人間だよ?戦う理由なんか…」

 

「偽善者!この世界にはあなたのような偽善者が多すぎる! だから そんな 世界は 切り刻んで あげましょう」

 

調の頭部のパーツから大量の円盤型のノコギリが響を攻撃してきたが翼により防がれた。

 

「何をしている?立花!」

 

クリスもガトリングでマリアたちを攻撃するが、切歌は他の装者が避ける中、1人鎌を回転させて防御しながらクリスとの距離を詰めた。

「近すぎんだよ!」

 

ガトリングがからボウガンに切り替えたクリスは切歌に連続射撃を仕掛けた。翼もマリアに対して二刀流で攻撃するがマントに防がれては攻められを繰り返していた。そして響は調に一方的な攻撃を避けていた。

 

「話し合おうよ!同じ人間だよ!?話し合えばきっと分かり合える!」

 

「それこそが偽善!誰かの痛みを知らない貴女になんか"誰かのため"になんて言って欲しくない!」

 

 

響の説得を偽善と吐き捨てた調は頭部から巨大な円盤型ノコギリを2枚、ただ立ち尽くしている響に向けて発射した。

 

<γ式 卍火車>

 

そのノコギリはクリスと翼が防いだことで響はダメージを受けなかった。

 

「鈍臭いことしてんじゃねえ!」

 

「気を乱すな!」

 

クリスと翼の一喝で響は戦う構えを取った。

 

____________________

 

一方、会場外のトレーラーではナスターシャがモニターに映っていた数値を見ていた。

 

(これでは、起動に対していい結果は望めませんね…)

 

「最終手段です!」

 

ナスターシャが何者かに連絡を取ると会場に巨大なイボの形をしたノイズが現れた。

 

「なーに〜?あのイボイボ〜」

 

「増殖分裂タイプ…」

 

「こんなの使うなんて聞いてないデスよ!」

 

「ここで、これを出すとは…余程結果が悪かったと見える。」

 

ブルーメラモンが舌打ちした。

 

「マム?」

 

マリアが通信でナスターシャに尋ねた。

 

「4人とも退きなさい。」

 

「分かったわ、マム…」

 

ナスターシャに言われるままにマリアは両腕を組み、アームドギアを生成した。そしてそのアームドギアからでたエネルギー波はなんと自分たちで召喚したノイズに向けられた。

 

<HORIZONT SPEAR>

 

「おいおい、自分らで出したノイズだぞ!?」

 

すると装者3人とデジモンたちは逃亡した。

 

「ここで撤退!?」

 

「せっかく温まってきたってのに!」

 

しかし、分裂したノイズの破片が成長し、またも分裂した。

 

「おまけの一発だ!コールドフレイム!」

 

ブルーメラモンも必殺技でさらにノイズを分裂させ、その場から逃亡した。

 

____________________

 

増殖分裂を繰り返すノイズに攻撃を加える装者とデジモンたちだったが、一向にノイズは倒されなかった。しかも、その成長ぶりは時期に会場外に溢れださん勢いだった。そんな中で装者たちは絶唱という手段を取った。

 

「行きます!S2CAトライバースト!」

 

一方会場の外では友里と拓実が未来たちと会場の中の心配をしていた。

 

「クソッ、さっきから爆発音があるが中がどうなってるのかがまるで分からねえ!」

 

「今ここでは待つしかないわ、拓実くん。」

 

「はい、分かってます。けど敵は究極体に黒いガングニールです。きっと苦戦してるはずです…」

 

「大丈夫です。響きならきっと…」

 

「そうですよ!やるときはやるのがあの子だもんね!」

 

「そうだな。取り敢えずここで静かに待つしかないね。」

 

そして会場内では、響たちが手を繋ぐとデジモンたちは危険を察知しすぐさまデジヴァイスに戻り、響たちは絶唱を唱えた。すると凄まじい衝撃波が発生した。

 

「スパーブソング!」

 

「コンビネーションアーツ!」

 

「セット!ハーモニクス!」

 

S2CAトライバースト__立花 響のアームドギアである"誰かと手を繋ぐ"ことを特化させた奇跡のコンビネーションである。ルナアタックの時もこれのおかげで助かったのでもあり、普段の絶唱の後のバックファイアを軽減させる効果もある。しかし、その反面使うタイミングが限定されるのに加えて響自身の負担が増え他の聖遺物との共鳴などによって予期せぬ暴走を招くという点である。

 

「うっ、あああああああああああーーーーーーーーー!!!!!」

 

会場外でもS2CAトライバーストによって発生した虹色の光が見られていた。その光は響の片腕に集結し、ノイズの心臓部に向けてられた。

 

「これが、私たちの…絶唱だああああああああああああああああーーーーーーーー!!」

 

その一撃によりノイズが倒され行き場を失ったエネルギーが竜巻状に変わった。

 

その様子は会場外はおろか、逃亡した武装組織フィーネのメンバーにも知られることになった。

 

「何デスか!?あのトンデモは!」

 

「綺麗…」

 

「これからこんな化け物たちと戦わなくちゃいけないの?私たちは…」

 

「なんて奴らだ。あのノイズを倒すなんて…」

 

不安を覚えるフィーネのメンバーたちだったがナスターシャはモニターに映っていた白い蛹状のものを見て妖しく微笑んだ。

 

「夜明けの光ね。これで堕ちた巨人が復活する!」

 

____________________

 

そして戦いが終わり、拓実が緒川と合流し響と翼とクリスの元に向かった。しかし、響は泣き崩れていた。

 

「どうしたんだ?立花さん!?」

 

「絶唱の負荷じゃねえんだよ…なんか、偽善がどうこうって…」

 

「どうしたんだ、立花?変だぞ!?」

 

「ねえ、みんな…私のしてることって、偽善なのかな?」

 

響の過去が調の言葉により思い出されてしまった。

 

「胸が痛くなるのだって分かってるのに…」

「お前…」

 

「立花…」

 

「立花さん…」

 

その様子を近くから白衣を着た男が見ていた。そしてその手には強奪されたはずのソロモンの杖があった。かくして武装組織フィーネとの戦いが始まった。響の過去に起きた出来事とは!?そしてフィーネの目的は!?

 

 




「はあ…しんどい…私ってああいうキャラとかまじ無理なのよねえ。まっケータリングでみんなの分取ってきたからいいけど。」

「マリアは人見知りなうえ引っ込み思案だしな。」

「そうなのよ。それにマムは肉しか食べないし調に切歌は野菜とか肉とかもっと食べて欲しいし、ドクターはお菓子ばかりよ。本当爽谷だけよ。バランスよく食べてくれるのは…」

第28回 マリア、ブラックウォーグレイモン(inフィーネアジト)

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