戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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第29話 歌を捨てる!?翼の決意!

黒いガングニールの少女が現れると二課本部に外務省の斯波田事務次官が連絡してきた。どうやら少し前にアメリカの聖遺物研究所において、聖遺物と今までの研究データが根刮ぎ奪われたと言う内容だった。

 

「我らフィーネは各国政府に対し、国家の割譲の要求を行う!期限は24時間だ!もし破れば…我らがノイズを使ってお前たちの首都を攻撃する!」

 

それはあまりにも非現実なことだった。

 

「どういうことなの!?どこまでが本気?」

 

「マリアは本気だ…」

 

ブラックウォーグレイモンが翼に言った。

 

「だからとて!貴様のような輩がガングニールなどを纏えるわけがない!」

 

翼は聖詠を唱えようとするも今ここで正体をばらしてはいけないと緒川に制止されてしまった。

 

「よそ見をしてる場合ですかね!」

 

「くっ!」

 

緒川は爽谷に狙われていた。

 

「そこで黙って見ていればいいものを!」

 

とっさに緒川は拳銃で爽谷の背後を攻撃した。

 

「それが、どうし…!?動けない!?」

 

「あなたからは後で話をきかせてもらいます!」

 

緒川はその場から走り去った。

 

____________________

 

「会場の観客を解放しよう!ノイズに手出しはさせない!さあいけ!」

 

マリアのとった行動のあと程なくして通信が入った。

 

「何を考えてるんだ、マリアさん!」

 

通信機から爽谷が驚愕しながら訪ねてきた。

 

「そうです。こちらの優位を手放すなど、本来の筋書きにはありませんよ。」

 

ナスターシャも厳かに尋ねてきたがマリアは冷静だった。

 

「私にはそんなものはいらないわ。必要ないもの。」

 

「血に汚れるのを恐れないで!」

 

「ねえマム、調と切歌をこっちに頼む!敵に捕まったんだ!」

 

ナスターシャがため息をついた。

 

「分かりました。マリア、計画の筋書きをはみ出し過ぎない範囲でやりなさい。爽谷、少し待っててください。時期に2人が駆けつけます。」

 

____________________

 

観客たちは無事に解放されたが翼だけはステージに残された。その会場には武装組織フィーネの一員である、暁 切歌(あかつき きりか)月読 調(つくよみ しらべ)が潜り込んでいた。

 

「やっベー!あいつここに来やがるデス!」

 

「大丈夫だよ。切ちゃん、いざとなったら…!」

 

調が自分の聖遺物のペンダントを見せた。

 

「どうかしましたか?」

 

「いえ!この子がですね!「じーっ」急にトイレとかって「じーっ」言い出したものだから!あはは!!」

 

「でしたら、早くこちらへ!避難経路にお連れします!」

 

「大丈夫!この辺でチャチャっと済ませるので!」

 

緒川が戸惑ったような顔を浮かべた。

 

「わ、分かりました!でも気をつけてくださいね!」

 

緒川が走り去って言った。

 

「切ちゃん…私こんな所で済ませたりなんかしないよ?」

 

「さいですか〜やれやれ、調を守るのは大変デス!」

 

「もうちょいフレキシブルな感じでいてほしいよね、調は!」

 

「でも、しらちゃんを守るのに精一杯な切ちゃんも僕は好きだよ。」

 

緑と薄紫のデジヴァイスからキャンドモンとワームモンが現れた。

 

「ありがとう。3人とも。私を守ってくれて…」

 

「じゃあ、行くです!」

 

二人と二匹は走り出して爽谷の場所についた。

 

「プッ、何デスか?その体制は?」

 

切歌が笑い出した。

 

「笑ってる場合じゃないよ、切歌ちゃん。僕だって好きでこんな体制でいたいわけじゃないんだから!」

 

「何があったの?」

 

調が尋ねた。

 

「忍者さ。あの装者その1のマネージャーは忍者だったんだ!あいつにあったら気をつけたほうがいい!」

 

「うん、じゃあこれをやっちゃうデスよ!ワームモン!」

 

「うん!シルキースレッド!」

 

ワームモンの糸で爽谷は動けるようになった。

 

「ふう…ありがとう。」

 

爽谷はデジヴァイスを懐にしまい直した。

 

「いいよ。じゃあ、行こう。」

 

「ああ!!」

 

3人はその場から離れた。

 

____________________

 

「帰る場所があるとは、いいものだな。」

 

「マリア・カデンツァヴナ・イヴ…」

 

「さあ、邪魔ものがいなくなったし戦いましょう!最も今のあなたは保身のために戦えないでしょうけどね!」

 

マイクとマントをを武器にして攻撃してくるマリアを翼はただ防ぐだけだった。翼はマントで咄嗟にマリアの視点を見えなくさせることはできたが、投げたマイクを避けて影響でヒールの片方が折れてしまった。

 

「あなたはまだ…ステージを降りることを許されてはいない!」

 

マリアの蹴りで翼はステージの外の観客側に飛ばされてしまった。

 

「決別だ…歌女であった私と…ならば聞くがいい!防人の歌を!」

 

響たちにもその様子は伝えられた。

 

「翼さんは…歌を捨てる気で…!」

 

「なんて卑怯な奴らなんだ!」

 

「まだ、つかないのか!」

 

「あと10分もあれば到着するわ!」

 

苛立つ拓実とクリスを友里がなだめた。

 

そして翼がノイズに襲われそうになった段階で中継が遮断された。

 

「何?どうして、遮断されたの?」

 

響がモニターを上下に動かしていた。

 

「これなら!」

 

「ああ、あいつが思いっきし暴れられる!」

 

____________________

 

「Imyteus amenohabakiri tron」

 

(ここからは月煌ノ剣を聴きながら読むのを勧めます)

 

翼は会場の通信が遮断されたのを知らぬままギアを纏った。そして鬱憤を晴らすかのようにノイズを切り裂き続けた。続け様に翼は巨大化させた刀でノイズを切り裂き、足場を崩した。

 

「中継が遮断された!?」

 

中継が遮断されたのは会場の通信室に緒川が入り、電源を切ったからであった。しかし、このことを翼は知らずにいた。

 

<蒼ノ一閃>

 

さらに翼は地面に着地したと同時に逆羅刹でノイズを全滅させた。

 

「うをおおおおおお!!!」

 

ブラックウォーグレイモンが攻撃を仕掛けて来たが翼はそれをたやすくかわした。

 

「任せて!」

 

ファルコモンが翼のデジヴァイスから出て来た。

 

「ファルコモン、ワープ進化!レイヴモン!」

 

レイヴモンがブラックウォーグレイモンと暴走デジモンたちと戦い始めた。

 

そして、翼はマリアの横に立った。

 

「いざ、推して参る!」

 

翼はマリアを攻撃したが、それはマントで防がれてしまった。

「これは、本物!?」

 

「ようやくお墨付きをいただけたみたいね。そう!これこそが私のガングニール!"何者をも貫き通す無双の一振り"!」

 

マリアがマントで攻撃するが突然の通信で隙が生まれた。

 

「私を相手に気をとられるとは!」

 

翼が2本の剣を一本の薙刀に合体させ、炎を纏った剣でマリアを攻撃した。

 

<風輪火斬>

 

何とか避けられたマリアだったが、背中がガラ空きだった。

「話はベッドで聞かせてもらう!」

 

一方のレイヴモンも素早く立ち回ることでブラックウォーグレイモンや他のデジモンを追い詰めていた。

 

「ちょこまかと!」

 

「喰らえ!スパイラルレイブンクロー!」

 

その回転攻撃でマンモンとスナイモンが倒され、その勢いでブラックウォーグレイモンに向かっていった。

 

(ここからは 鏖鋸シュルシャガナ を聴きながら読むのを勧めます)

 

その時、飛んで来たノコギリと炎が翼とレイヴモンに横槍を入れた。

 

「首をかしげて 指からするり 落ちてく愛を見たの」

 

調が頭のパーツから鋸を大量に飛ばした。

 

<α式 百輪廻>

 

「行くデス!」

 

調の攻撃を避ける中、翼の横から切歌が不意打ちを仕掛けて来た。

 

<切・呪リeッTお>

 

鎌から展開した刃が翼を攻撃した。

 

「ヘビーメタルファイアー!」

 

「くっ!」

 

「スパイキングフィニッシュ!」

 

ブラックウォーグレイモンの前にデスメラモン、スティングモンが現れた。

 

「まだ、いたのか!?」

 

「ふん、お前らか…」

 

「バカな!?装者が3人!?」

 

「装者だけと思うのは大間違いですよ!」

 

翼が後ろを振り返ると爽谷が立っていた。

 

「マリアのマネージャーの!」

 

「僕はただの人ではありませんよ。見せてあげましょう!」

 

フィンガースナップをすると倒されたデジモンのメモリとアイスデビモンが近くに現れた。

 

「フュージョンレボリューション!」

 

<アイスデビモン!フュージョンレボリューション!>

 

爽谷から光が溢れアイスデビモンの姿になった。

 

「人間がデジモンに!?」

 

「これこそが、フュージョンレボリューション!

 

 メモリのデータと人間の遺伝子データを合体させることで本来の姿を再現して作ることができるんですよ!フロストクロー!」

 

「ぐわあああっ!!」

 

翼はフロストクローで吹き飛ばされた。前には爽谷後ろには奏者3人と最悪の状況だった。




「ナイスなキャラにナイスな美少女満載!戦姫絶唱シンフォギアDigitalize!立花さん以外にも豊富なオリキャラたちもナイスです!」

「そしてハブナレフ先生の前シリーズ、仮面ライダー龍騎another chronicle!この作品のキャラたちもビッキーたち同様あなたのハートを掴んでくれるの間違いなし!」

「っていってもそれらはデジモン込みあるいは物理的な攻撃がついてくるんだけどね!」

第27回 寺島、安藤、板場(in宣伝)

追記)キャンドモン イメージCV:平田広明
ワームモン イメージCV:高橋直純

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