戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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XDでヤントラ・サルヴァスパがまさかの登場です。そして意外な人物の司令とギャラルホルンがアップを開始したようなのでモチベが上がってます。にしてもヤントラくん、君あっさり壊れた割によく出世したね〜ww


第202話 共同戦線!未来と二つの響!

 響を追って未来は公園に来た。

 

「はあっ…はあっ…」

 

「何の用なの?」

 

「響、私のこと覚えてる?」

 

「知らない。私に友達なんていない。」

 

「違うよ、響。私は戦いにきたんじゃない。話し合いに…」

 

「嘘言わないで!」

 

 響はギアを纏って襲いかかってきた。

 

「響!お願いだから未来の話を聞いて!!」

 

「デジモン…!」

 

 響の脳裏にはパッシングによる記憶が残っていた。そして腰に装着したデジヴァイスをにらみながら迫ってきた。やむなく未来もギアを纏って攻撃を防ごうとしたが突如としてその場にカルマノイズが出現した。

 

「カルマノイズ!?」

 

「ッ!邪魔をするな!!」

 

 響が殺気を胸にしたままカルマノイズに向かっていったがひらりと躱され、背中から攻撃を受けた。

 

「こいつ!」

 

 なおも力任せで攻撃を仕掛ける響だったが突然背後から光線が発射されカルマノイズの腕が吹き飛ばされた。

 

「響、今私が助けるから!」

 

 その光線は未来のものだった。

 

「たす、ける?」

 

____________________________

 

 カルマノイズ出現には当然二課に行き届いていた。しかし…

 

「なんだってこんな時に2体同時になんだよ!!」

 

「こうなったら急いで決着をつけて助けに行くわよ!」

 

 現場に到着したのを確認した本部に警報が鳴り響いた。

 

「司令、高速で巨大エネルギー反応が移動を開始して翼さん達の真下に…!」

 

「くっ、急いで伝え…「間に合いません!」」

 

「この気配…!ノイズとはまた別の!!」

 

「離れるわよ!」

 

 地面を突き破ると紫の恐竜らしい姿をした怪物が現れた。

 

「こいつは…!」

 

「みんな用心しろ、そいつは完全聖遺物のゴライアスだ。カルマノイズ以上に危険な奴だ!」

 

「こんな時に!」

 

「行くぞ!!」

 

 クリスとマリア、翼がアケミと共にゴライアスとカルマノイズに個別で挑んだが強大な力を2体とも持っていたため支援役として進化させたデジモン達も苦戦を強いられていた。

 

「こうなったら、アイスデビモン!一気に片付けるよ!!」

 

「アイスデビモンワープ進化、ミネルヴァモン!!」

 

 ミネルヴァモンがゴライアスに飛びかかって攻撃を仕掛けようやく2人は互角に並んだがアケミの経験の無さでは圧倒的に不利となっていた。

 

 クリスとマリアもパワーとスピードの伴う強敵と戦ったことはあるため比較的冷静に立ち回れていた。しかしそれで行くほど相手も一筋縄ではいかなかった。

 

「早く助けに行かなくては!!」

 

「けど簡単には行かねえ、どうする!?」

 

 翼とアケミが息を切らしながら立ち上がった。

 

「どうする〜?もう私はボロボロだよ〜?」

 

「なら手を貸してくれ。一太刀をやつに浴びせてみせる!」

 

「…いいわよ。ぶち抜いちゃって!!」

 

「礼を言う。防人の剣を受けよ!!」

 

 翼が意を決した表情でアームドギアを握った。

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal

  Emustolronzen fine el baral zizzl

  Gatrandis babel ziggurat edenal

  Emustolronzen fine el zizzl 」

 

「なっ!?」

 

「おい、そんなことしたら!!」

 

 翼の一閃は周囲を巻き込んでカルマノイズを一撃の元で撃破した。

 

「くっ、成し遂げられたか…」

 

 翼は出血しながら倒れてしまった。

 

「翼、しっかり!」

 

「翼ちゃん、あんたの刃届いたよ。」

 

 絶唱を受けてもなお、ゴライアスがその場に立ちはだかるもなぜか地中に潜ってしまった。マリアたちは渋々撤退した。

 

「翼はしばらく戦えない。厄介ね。こうなったら否が応でもこの世界の立花響を仲間にするしかないわ!」

 

「そうだ、あいつは!?」

 

 クリス達が未来の方に向かおうとしたが翼の救助を優先して援護には向かわず本部で待機していた。

 

____________________________

 

 時は遡ること少し前、響が突然未来を睨みつけていた。

 

「助ける…私のことを助けず見捨てたくせに!オマエが…私を助けるなんて言う資格があるとでも言うのかァ!?」

 

 響は鋭く睨みつけその瞳が赤く変色し、次第に黒いものがギアから現れた。

 

「まさか暴走!?ダメ、響!!」

 

 未来もここに来る前に事前にシンフォギアの基礎知識らしきものは一通りは学んでいた。その中で一番危険性の高い絶唱の次に危うい暴走にも用心していたが助けるという言葉一つで暴走した響に対して強すぎる攻撃もできずに攻撃をかわしつつ、カルマノイズの猛攻にも耐えていた。

 

「ッ!このままじゃ!」

 

 すると響がカルマノイズの方に狙いを定めカルマノイズを引き裂きその黒い波動を胸に吸収した。

 

「カルマノイズを!?」

 

 カルマノイズを取り込んだ響だったが苦しんでいたため未来のアームドギアの一撃で暴走が解かれた。

 

「ハアッ…ハアッ…」

 

 響は息を切らしながらそのまま立ち去った。

 

「響…」

 

 絶唱で倒れた翼により並行世界の装者は実質全滅してしまった。そして現れたゴライアスの脅威がさらなる危機を招いていた。




全滅と書きましたが本来組織的に大きな打撃を受けて組織的戦闘力を失うのが本来の意味です。現状並行世界では組織に属していた装者は翼さんのみ…マリアさんたちがいなかったらヤバイどころじゃないですね

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