戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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あと3回あたりで一期は完結です。それで数回くらいはおまけくさいエピソードを投稿し、Gへと移ります。とはいえGもちょっとオリジナルを入れてから第1話をやる感じです。


第19話 終結!乗り越えた者たち!

集結したデジモンと奏者たち。3体の究極体と奇跡のギアを纏った装者が夜明けの空に舞い上がった。

 

「お姉ちゃんたちかっこいい!」

 

「ああ、そうだね!これなら…!」

 

「やっぱ私たちがいないとダメだな!」

 

その後ろからは多くの人々がモニターを見ていた。

 

「助け、助けられて…ナイスです!」

 

「あたしらも戦ってるんだ!」

 

人々は絶望よりも希望に満ちていた。

 

(これが人間の持つ希望…アルファモンはこれを知っていたから私を…)

 

クダモンはフッと笑った。

 

「どうした、クダモン?」

 

「人間とは面白いものだな。」

 

「ああ!人間も捨てたモンじゃないだろ!」

 

____________________________

 

装者たちとフィーネはにらみ合っていた。

 

「何故だ!?」

 

「みんなの歌が翼さんやクリスちゃんをもう一度立ち上がらせてくれた。歌は命なんだ!」

 

「そしてそれは戦うものじゃないんだ!」

 

ウォーグレイモンが左手をメタルエテモンに向けた。

 

「なんなのよ!ムカつくわねえ!」

 

「それでも、限定解除されたギアで勝てると思っているのか!?」

 

ソロモンの杖から大量のノイズが現れた。さらにはクリサリモン、インフェルモンがコピーを繰り返しながら増加した。

 

「いい加減芸が乏しいんだよ!」

 

「世界のノイズによる災厄はお前の仕業なのか!?」

 

「いいや…ノイズとは元々バラルの呪詛で相互理解を失ったことで人が人を襲うために生み出した存在だ。」

 

「そんな!?」

 

響は信じられなかった。ただ人を襲うだけの存在が同じ人により生み出されたのだ。

 

「バビロニアの宝物庫は開け放たれたまま、私はそれにより彼らを使役しているに過ぎない!そして私を倒してもその宝物庫を閉じない限り、何度でもノイズは現れる!」

 

フィーネはソロモンの杖を上空に向けた。ソロモンの杖から放たれた光は、街に大量のノイズを生み出した。

 

「あちこちから!」

 

「ヘッ、まとめてぶちのめしてやる!」

 

クリスが1人飛び去った。

 

「私、翼さんに…」

 

響は翼にしたことを悔いていた。

 

「気にするな立花、行くぞ!一緒に戦うぞ。」

 

「はい!」

 

地下でも響たちの様子を見てクダモンは決心した。

 

「藤堯、ここから直接デジメモリは一度には出せないか?」

 

「え?先ほどと違って、一応一度に出せますけど…」

 

するとクダモンから光が出た。その光で拓実、未来、板場、安藤、寺島のデジヴァイスが輝いた。

 

「デジヴァイスを持つものたちよ。私はこれから進化のチカラを託す!」

 

「何!?そんなことしたらお前は!」

 

弦十郎が驚いた。

 

「死にはしない。しかし、私は今知った。人間には希望がある!

 

 デジメモリはデジモンに感染したウイルス__つまりデジモンの一部を具現化させる。ならば直接実体を具現化させるのだって可能だ。

 

 しかし、デジメモリと違ってそのためには膨大なデータがいる。だからこそ私に残った力を託して賭けるのだ、人類の希望を!さあ、受け取れ!」

 

クダモンの光が5人のデジヴァイスに取り込まれた。すると、デジモンがデータに変わりモニターの外に現れた。

 

「頼んだぞ…」

 

クダモンは倒れてしまった。

 

「クダモン…あんたの意思、無駄にはしねえ」

 

拓実がフラつきながらも立ち上がってデジヴァイスを端末に接続した。

 

「あたしたちにも?」

 

「この光は…立花さんの光と同じ…」

 

「暖かい…」

 

「私も戦う!響達を助けるんだ!」

 

他の4人もがデジヴァイスを構えた。

 

「いくよ、ゴツモン!」

 

「アニメみたいにキメようね!」

 

「フローラちゃん!」

 

「任せて!」

 

「マッシュー!」

 

「任せてクリー!」

 

「ピヨモン!」

 

「任せて、未来!」

 

「行くぞ、ベタモン!思いっきり行け!この状況でクヨクヨしてなんかいられねえ!!」

 

「ああ!!」

 

デジモンたちが実体化しようとしていた。

 

(ここから先はBrave Heartを流しながら読むのを勧めます)

 

「ゴツモン進化、モノクロモン!

 

モノクロモン、超進化ああああ!!!」

 

モノクロモンが岩石に包まれた。そしてその岩石が砕け散ってトリケラトプスの姿が現れた。

 

「トリケラモン!」

 

 

「フローラモン進化、キウイモン!

 

キウイモン、超進化ああ!!!!!」

 

キウイモンの羽がカラフルに染まり、その姿は小さいクジャクのような姿へと変化した。

 

「デラモン!」

 

 

 

「マッシュモン、進化!ウッドモン!

 

ウッドモン超進化ああああ!!!」

 

ウッドモンが成長して、より大きな木になった。

 

「ジュレイモン!」

 

 

 

「ピヨモンワープ進化!ガルダモン!」

 

ピヨモンは成熟期を飛ばして完全体へ一気に進化できるようになった。

 

 

 

「ベタモン、ワープ進化ああああああああーーー!!!!」

 

ベタモンはシードラモン、メガシードラモンのヴィジョンを経過した。そして、そのボディはすべてクロンデジゾイドで覆われ、空中を舞った。

 

「メタルシードラモン!!」

 

____________________

 

「みんな!」

 

「俺たちも手伝うぜ!」

 

駆けつけた5体のデジモンはクリサリモンやインフェルモンに向かっていった。

 

「数が増えたくらいで何よ!まとめて叩き潰してあげるわよ!ラブセレナーデ!」

 

しかし、メタルエテモンの歌は効かなかった。

 

「どうしてなの!?」

 

「お前の歌にはもう引っかからないんだよ!」

 

「僕たちが周りを引き受ける!」

 

トリケラモン、デラモン、ジュレイモン、ガルダモンはクリサリモンにインフェルモンの掃討に当たった。そして、メタルエテモンにはムゲンドラモンにウォーグレイモン、レイヴモン、メタルシードラモンが迎え撃った。

 

市街地には響ら3人の装者がノイズを倒そうと空を舞っていた。響がパンチを放つと大型のノイズを瞬殺、クリスの銃撃の精度も上がり空飛ぶノイズも瞬殺した。

 

(すごい!乱れ打ち!)

 

(って、ちゃんと狙ってんだよ!)

 

奇跡のギア__エクスドライブモードにより響たちは人の心に直接語りかけることを可能にしたのだ。

 

(だったら私も乱れ打ちだ!)

 

響も拳を弾丸のようにして撃ち出した。翼は高く舞い上がり、剣を振り下ろした。

 

<蒼ノ一閃>

 

より鋭くなった剣で巨大な空飛ぶノイズはあっという間に真っ二つにされた。エクスドライブモードになった装者の前にはノイズはもはや雑魚同然であり、ただ一方的に倒されるだけだった。

 

「ロイヤルナッツ!」

 

「トライホーンアタック!」

 

「チェリーボム!」

 

「シャドーウイング!」

 

デラモン、トリケラモン、ジュレイモン、ガルダモンもそんな中で確実にクリサリモン、インフェルモンを倒しつつあった。

 

「ダークスピリッツ!」

 

「ガイアフォース!」

 

暗黒の球体と巨大な球体がぶつかり合ったがガイアフォースによりメタルエテモンは吹き飛ばされた。

 

「嘘でしょ!?」

 

「天之尾羽張(あめのおはばり)!」

 

続いてレイヴモンの武器である鳥王丸(ちょうおうまる)から発せられた電撃受けた。その攻撃はメタルエテモンの体に亀裂を走らせた。

 

「なんで!?アチキのクロンデジゾイド合金なのに!?」

 

「いいことを教えてやるよ。ここにいる究極体の奴らはみんなクロンデジゾイド製の武器やコーティングを受けてるんだよ!

 

 だからお前はもう終わりだ!!」

 

「嘘でしょ!?アチキは大スターなのよ!?ここでやられるなんて!嘘でしょーーー!!!」

 

「ケリをつけてやる!行けるか!?」

 

「もちろん!」

 

ムゲンドラモンとメタルシードラモンが構えた。

 

「ムゲンキャノン!」

 

「アルティメットストリーム!」

 

ムゲンドラモンは背中のランチャーから2発のエネルギー弾を、メタルシードラモンは顔面からレーザーを発射した。

 

「ぎゃあああああああ!!!」

 

メタルエテモンはデジタマに戻った。

 

「よし!」

 

ノイズを一掃した響たちは勝ちを確信していた。

 

「これなら勝てる!」

 

「どんだけ出ようがノイズはノイズ!」

 

その間にフィーネは何を考えたのか自らの腹部にソロモンの杖を突き刺した。それがフィーネの組織と融合したことで生き残ったノイズがフィーネの元に集結してきた。そのヘドロのような姿はデュランダルを取込み、巨大化した。それは赤い龍の姿をしており、その攻撃は街を焼け野原にした。

 

「逆鱗に触れたのだ…覚悟はできてるだろうな?」

 

「何を!ガイアフォース!」

 

「天之尾羽張!」

 

「ムゲンキャノン!」

 

「アルティメットストリーム!」

 

究極体4体の一斉攻撃を受けたフィーネだったが、すぐさま受けたダメージが回復してしまった。

 

「なんて回復力なんだ!」

 

クリスの弾幕攻撃に翼の蒼ノ一閃、響の一撃を受けてもフィーネはそのダメージだけ再生した。

 

「これじゃキリがない!」

 

「自惚れるな!究極体に限定解除したギアを纏えたくらいで勝てるなど甘いのだよ!」

 

フィーネの攻撃範囲が広いため、装者たちは押されかけていた。ただでさえ、再生が厄介な上に攻撃範囲も広いという二段構えである。

 

「もう一度行くぞ!私と雪音で露は払う!」

 

「手加減なしだぜ!」

 

クリスは敵の弾幕攻撃をかわしているうちに翼はいつもより多くにフォニックゲインを剣に込めた。

 

 <蒼ノ一閃 滅破>

 

それによりフィーネに亀裂が生じた。すぐさま再生しようとしたフィーネだったが亀裂からクリスが入ってきて、集中砲火で無防備になった本体にダメージを与えた。

 

「くっ!」

 

クリスを追い出そうとしたフィーネも二度目に放たれた翼の蒼ノ一閃 滅破を受け、デュランダルを手放してしまった。

 

(ここから先は Syncrogazerを聴きながら読むのを勧めます。)

 

「勝機を取りこぼすな!それが切り札だ!」

 

一度暴走しかけた響はデュランダルを使うのを一瞬躊躇した。クリスも小型の拳銃で落ちそうなデュランダルを響の方向へと撃った。

 

「ちょっせえ!」

 

響は覚悟を決めデュランダルに触れた。しかし、以前のように黒いオーラで暴走する寸前になっていた。

 

「嘘、また暴走?」

 

安藤たちが心配する中、未来が走り出した。

 

「未来さんどちらへ!?」

 

「地上に出ます。」

 

「正気かい!?地上は危険だ、巻き込まれちまうぞ!?」

 

拓実が自ら死地へと飛び込まんとする未来を止めた。

 

「そうよ!危ないわ!」

 

友里も止めた。

 

「響は響のまま!変わらない響でいて欲しいんです!だから、私は響が闇に飲まれないよう応援したいんです!」

 

(ったく、すげえよ。とてもじゃねえが、俺じゃできねえな。)

 

未来の勇気に拓実が呆然と眺めていた。

 

「助けられるだけじゃない!響を助けるんだって誓ったんです!」

 

響は苦しみながらもデュランダルの闇に飲まれないように抗っていた。

 

その時、シェルターの壁が破壊され中から弦十郎たちが出てきた。

 

____________________

 

「正念場だろ!?踏ん張りどころだろうが!」

 

「希望がかかっているのだ!闇に飲まれるな!」

 

響が振り向くとそこには仲間たちがいた。

 

「強く自分を意識してください!」

 

「昨日までの自分を!」

 

「これからなりたい自分を!」

 

「ビジョンに描くんですわ!」

 

「想像するんだよ!」

 

緒川、藤堯、友里、テントモン、カメモンが声援を送ると別の方からも聞こえた。

 

「苦するな立花!私にお前の覚悟を見せてくれ!」

 

「お前を信じてんだよ!その上で全部をかけてるんだ!」

 

翼とクリスが響の手を握った。

 

「あなたのお節介を!」

 

「あんたの人助けを!」

 

「今日はあたしたちが!」

 

「「「僕らを助けてくれるのあなたが!」」」

 

「僕のパートナーとして!」

 

「翼の仲間として!」

 

「クリスの最初の親友として!」

 

「拓実の仲間として!」

 

「未来が待っててくれるの!だから負けないで!」

 

戦いを終えその場にパートナーデジモンたちが集結した。

 

「立花さん!あんたには闇はねえ!

 

 むしろあんのはありったけの光だけだ!だから負けないでくれ!」

 

拓実も声援を送った。

 

「響いいいいいいいーーーー!!!!!!」

 

未来の叫びが木霊すると響から闇が少しずつ消えていった。

 

「ビッキー!」

 

「響!」

 

「立花さん!」

 

(そうだ…!これは私だけの力じゃない!)

 

「そうだ!この衝動に塗りつぶされてなるものか!」

 

闇の衝動に打ち勝った響から眩い光が発せられた。

 

「何をして束ねたのだ!?」

 

「響き合うみんなの思いがくれた…シンフォギアでえええええええええーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

そして3人の装者はデュランダルを振りかざした。

 

 <Syncrogazer>

 

「完全聖遺物同士の衝突!?」

 

その一撃で巨大化したフィーネは一刀両断にされた。ネフシュタンからも再生機能は失われ大爆発を起こした。




「よし、勝った!」

「それにしても普段アニメとかじゃガルダモン以外やられ役なのに僕らもよくクリサリモンとかインフェルモン相手に頑張れたよね。」

「うん、そうだね。トリケラモンは02でインペリアルドラモンの噛ませだし、私とジュレイモンはピノッキモンで出てきたけどジュレイモンは何作もちょいちょい出番があるよね。」

「このまま僕の究極体の出番もありそうなんじゃない?」

「「「そう?」」」

「そんな〜!クリー〜!」

第18回 ガルダモン、トリケラモン、デラモン、ジュレイモン
(in戦闘終了後)


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