戦姫絶唱シンフォギアDigitalize 作:ジャン=Pハブナレフ
道楽喜代人
性別:男
年齢:19
性格:飄々としてるが根はお節介焼き
好きなもの:コメディ映画、ピエロのコスプレ
苦手なもの:退屈
誕生日:6月26日
ピエロのコスプレが得意な拓実の親友。他人によくちょっかいを出すがそれはあくまで本人が心配であるからという善意によるものである。よく気が高まると高笑いをする癖がある。
彼は拓実くんと同い年設定になってますが、1話の時系列は7月の終わりくらいをイメージしてるため、拓実くんは二課に入って早々に16歳に、ルナアタック発生で18歳に、GXで19歳の設定にしてます。そして今回、最後のオリキャラテイマーは登場です。今まであるデジモンのパートナーが出てなかったなということで出演させました。
「さあ、1組目の試合が終了し、早速2組目と最後の組みも戦いが加速!2組目の戦いはスコピオモンがデジタマモンに連続攻撃を放ちながら少しづつ追い込んでいるわ!」
モニターに表示されたのはスコピオモンが尻尾でデジタマモンを攻め立てていた。
「そして3組目ではメカノリモンがムゲンドラモンへとワープ進化してメラモンの攻撃を防ぎ激戦となっているわ!しかし、残り時間はあと4分。果たしてどうなるのかしら!?」
「調…」
控え室では切歌が調の試合を気にかけていた。
「お友達かい?」
その時横からひょこっと喜代人が顔を出してきた。
「うわわわわ!誰デスか!?切り刻まれたいデスか?」
それを見て拓実がため息をついた。
「喜代人、あんまし脅かさないでくれよ。」
「ハハ、そういうな。懐かしの再会だし心が踊ってるんだよ。お前、聞いたぞ?ボランティアで頑張ってるんだって?」
「ああ、まあな。」
「今戦ってるのはお前んとこの後輩か?」
「まあ、そんなもんだ。」
喜代人が拓実の横に座って観戦を始めた。
「さてと、楽しませてもらうよ。ほかの人の試合も楽しみの一つだからねえ。まあ、楽しめてる人はよく勝てるからね。それを見極めるのも面白いものさ。」
(なんかテンション高いなあこの人は。)
響が苦笑いを浮かべていた。
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会場では残り時間が刻一刻と無くなっていく中で爽谷はひたすら攻めに転じていた。
「隙を許さないで!」
スコピオモンがひたすら尻尾で攻撃を続けていた。
「怒涛の攻めだね。けど、闇雲じゃあ勝てないよ!」
「ナイトメアシンドローム!」
デジタマモンの顔から黒い悪霊らしきものが飛び出してきた。
「今だ、スコピオモン!ブラックアウトだ!!」
ナイトメアシンドロームを受ける前にスコピオモンは口から毒霧を放ちデジタマモンの内部に霧を侵入させた。
「これはうまい!デジタマモンの殻では浸透させられない毒霧も必殺技中にむき出しになる本体に手際よく命中させられているわ!」
「これでチェックメイトだ!」
毒霧が回ってデジタマモンはその場に倒れ、ゴブリモンに退化した。
「あらら…」
「決まったわね!残り時間数分で冷泉爽谷も準決勝進出!残るはあと1組…けれどもう時間はないわよ!」
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時間を遡って数分前…
「これでどうだ!熱に弱いお前ならどうにもならねえだろ!?」
メラモンはメカノリモンに掴みかかり得意の熱攻撃で追い込んでいた。
「ヘッ、スキダラケナンダヨ!!」
熱攻撃に押されながらも腕を伸ばしてメラモンに不意打ちを浴びせた。
「さすがはクリス先輩…でも負けない。」
「それはこっちもおんなじだ、先輩の力見せてやるぜ!」
クリスがデジヴァイスを構えるとメカノリモンは一気にムゲンドラモンに進化した。
「後輩への特別大サービスだ。持ってけダブルだ!!」
「それならこっちも行くよ、メラモン。」
「ああ!!」
そして現在、メラモンもムゲンドラモンに対抗するかのようにボルトモンに進化した。
「オラアッ!」
ボルトモンは武器や拳でムゲンドラモンに休む間も無く連続攻撃を放った。
「ほらほら、さっきの威勢はどうした!?こんなモンじゃねえだろ?」
ボルトモンはなおも武器と拳で執拗なまでにムゲンドラモンを攻撃するがそれすら動じてはいなかった。
「効いてない?」
ムゲンドラモンのボディに傷があるものの、特に疲れ切ってはおらずボルトモンをじっと見つめていた。
「チャージマックス…!くらえ、マックスパワーのムゲンドラモンのムゲンキャノンだ!!」
クリスがニヤリとボルトモンを見つめて指示をするとムゲンドラモンは全エネルギーをチャージして次の瞬間に放出した。
「決まったわ、体内のすべてのエネルギーを発射したマックスパワーのムゲンキャノンを受けたボルトモンは一撃で戦闘不能!これで準決勝には道楽 喜代人、冷泉爽谷そして雪音クリスの3人となったわ!オーディエンスの諸君も今しばらくの戦いを楽しみにしてほしい!本当の戦いはこれからなのだから!!」
会場の観客たちの歓声が響く中、調は落ち込んだような表情を浮かべて戻ってきた。
「お疲れ様、調。」
「切りちゃん…ごめん。」
「いいデス!調はそこであたしの勝ちを見守ってほしいデス!相手は拓実先輩でも負けないデス!!」
「うん、応援してるね。切ちゃん。」
「というわけで拓実先輩も全力で戦ってほしいデス!」
「ああ、そのつもりだ。普段いっしょに戦っていた仲間とはいえ手加減はしない。もとよりそのつもりさ。」
拓実が切歌に対して表情を変えずに見つめてきた。
「クハハハハハハッ!頑張れよ、拓実!私は一足先に準決勝で待ってるぞ!!」
喜代人が空気を読まず2人の間に入り込んで、高笑いを浮かべていた。
「なんか、もう調子狂うな。」
「あはは…お宝モードの拓実さんが2人いるみたいだねえ…」
クリスに響も呆れていた。するとフードで顔を隠した少女が控え室に何も言わずに入っていった。
「ねえ、こんなかに立花 響って子はいない?」
「え?私だけど?」
響がとぼけた表情を浮かべた。すると少女はフーンと言って彼女を見定めるような動作を取った。
「あんたがね、まあよろしくね。それじゃ」
そういうと少女は出ていってしまった。
「今の、もしや立花の…」
「そうとも彼女が氷室さんさ。物静かでノリが悪くてねえ…楽しんでるのかどうか…」
喜代人のため息をよそについに響たち後半の3組の戦いが始まろうとしていた。