戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回は未来さん、板場さん、アケミさんの第2会場が舞台です。今回は山岳地帯で未来さんたち3人が協力しながら戦っていきます。そして新たなテイマーが立ちはだかります。彼のプロフィールを載せます。

室蘭 悠

性別:男

年齢:26

好きなもの:ハーブティー

嫌いなもの:花が嫌いな人

性格:物静かで園芸が趣味、実は彼女持ちだがその人に依存気味

血液型:O型

誕生日:6月21日


第165話 静かなる山!走れ未来!!

 第2会場はただの山岳地帯だった。テイマー達は戦いながら足元が不安定な中、飛行しながら戦うデジモン達の独壇場となっていた。

 

「ふう…今のところ向かってきたテイマーは5人。時間いっぱいまで3人で一緒に動こうって考えだけど簡単に行かないわね。」

 

「にしても未来はこんな足場でよく平気だね。アニメでいうとこのスポーツ万能キャラ?」

 

「もともと陸上は得意だったから…体力は負けない自信があるんだ。」

 

「そうなのね…私もこもってないで運動しないとかもね。」

 

 息を切らしながら山道を移動する3人の前に花びらが待っていたのが見えた。

 

「なにこの花?」

 

「とてもいい匂いがするような…」

 

 花の甘い匂いにつられ3人は花畑のようなところに出た。

 

「また来たか…この花畑に来るとは君たちも随分と不用心なようだね。」

 

 3人が辺りを見回すとそこには長身でまだ幼さがどこか残る青年が立っていた。

 

「ここに来たということはそういうことなんだろう?」

 

 青年はデジヴァイスを構えた。

 

「それじゃあ、よろしく頼むよ。いけ、ララモン。」

 

 デジヴァイスから出て来たのは蕾のような形をした植物型のデジモンだった。

 

「じゃあここは私が相手するよ!」

 

 板場がゴツモンをデジヴァイスから出した。

 

「ゴツモン進化!!モノクロモン!」

 

「ララモン進化!!サンフラウモン!」

 

 進化した両者はぶつかり合った。

 

「サンフラウモン、そいつにまともに正面からぶつかるのは危険だ!距離をとって!」

 

「はい!悠さん!!サンシャインレーザー!」

 

 すぐさま後方に下がって上空から日光から得た光を凝縮して光線を放った。

 

「モノクロモン!そいつはきっとアニメでいうとこの牽制技!!注意深く観察して!」

 

「オッケー!!ボルケーノストライク!」

 

 攻撃をかわしながらモノクロモンは火球を確実にサンフラウモンに命中させた。

 

「サンフラウモン!!進化だ!」

 

「お願いします、悠さん!!」

 

 デジヴァイスの光に包まれたサンフラウモンは花びらのような植物型デジモンに進化した。

 

「サンフラウモン進化!!ライラモン!」

 

「完全体になったわね。けどあの子は見る限り、デジモンの戦いには初心者のようね。これはちょっと弓美ちゃんに軍配があがるかもね。」

 

「ライラシャワー!!」

 

 手にある葉の先からライラモンはレーザーを放ち各方向からモノクロモンを一斉照射した。

 

「やったの!?」

 

「まだだ!!こっからアニメだと大逆転!」

 

 板場が負けじとデジヴァイスを構えると煙からトリケラモンがトライホーンアタックを仕掛けて来た。しかしその攻撃は勢い余ってライラモンと悠の足場を破壊してしまった。

 

「うわあああああああああああ!!!!」

 

「まずい、助けないと!行くよトリケラモン!!」

 

「うん!」

 

 落下する悠を助けようとトリケラモンと板場が落ちた先に向かった。

 

「急ぎましょう!私たちで彼を助けるのよ!」

 

「はい!!」

 

 未来は走り出した。

 

「急ぐよ!!下でみんな大変な目にあってるかも!」

 

「うん!!」

 

(たしかにバードラモンになって空から助け出せばいいかもしれないけど、それじゃダメ!!あの人もパートナーのデジモンも助けないと!)

 

「ちょっと待ったああああ!!!この俺と…!」

 

 運悪く2人を通りかかったテイマーが追ってきたがアケミがいち早くピコデビモンを呼び出した。

 

「急いで!!ここは私が食い止めるわ!」

 

「はい!!」

 

 未来は走り去った。

 

「さてと…急いでるからさっさと決めちゃうわよ。」

 

 アケミがメガネをクイッと上げて、デジヴァイスを構えた。

 

 

「弓美!!しっかり!」

 

 未来も必死に走るとトリケラモンが落石から皆を守っているのが見えた。

 

「う、ううん…そうだ!あの人は?」

 

 ライラモンはララモンに退化してテイマーとともに怪我したまま気絶していた。

 

「未来ちゃーん!!今戻ったわ!」

 

「アケミさん!?もう倒したんですか!?」

 

 落下地点までの道では先ほどのテイマーがパートナーの治療に当たっていた。

 

「あのメガネ…アイスデビモンのフロストクローだけで俺のグラウモン(黄)を倒すなんて…どういう鍛え方してんだよ?」

 

「あれ?僕は…」

 

「悠さん?気がついた!?」

 

 ララモンがテイマーに尋ねるとテイマーは首を縦に振って大丈夫だと言った。

 

「あの、ありがとうございます。僕はもう大丈夫ですので…それじゃあ、また後で…」

 

 悠はそのままその場を去った。

 

「え?ちょっと!!」

 

「さっきの勝負は貴方の勝ちだ…それじゃ…」

 

 特に言葉もなく悠は去っていった。

 

「あの人…一体なにを考えてたんだろう?アニメでもああいう人ってあんまし接点なかったりする気がする。」

 

「まあひとまず助かったわけだししばらく待ちましょう。私たち全員もまだ4勝ずつ…作戦を練りましょう。」

 

 戦いの中未来達は傷を癒し、勝つための作戦を練った。

 

「僕の味方になってくれるのは…咲さんとララモンだけだ…!!」

 

 悠は傷だらけのまま歩き始めた。

 

「見つけた!勝負だ!!」

 

「って、大人しく待ってはくれないようだね。」

 

 悠の目の前に先ほどアケミに倒されたテイマーが立ちはだかった。それからしばらくして爆発音が響いた。

 

 試合時間は現在30分経過___残るは60分


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