戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回からオリジナルストーリーを開始いたします。このオリジナルストーリーは今まであまりスポットの当てられてなかったデジモンとテイマーたちを書いていこうと思います。なにもデジモンを持ってるのは響たちの出会った人だけではありませんので…

さらには新規キャラや今まで出てこなかったパートナーデジモンも次々登場します。皆さんの好きなデジモンがどんな活躍をするかお楽しみに!!


第162話 新展開!デジモングランプリ開催!

 とある平日、装者たちに緊急招集がかけられた。

 

「師匠!全員集まりました!!」

 

「で、今度はなんなんだ?」

 

「ああ、実は先日各国政府のデジヴァイス所有者が年々増えていることから、続出する七大魔王の脅威やノイズ災害に対抗するべく人どころに集めてリストアップするようになってるんだ。」

 

「というか、拓実さんや響さんはどうやってデジヴァイスを手に入れたんデスか?」

 

「ええっと…デジヴァイス欲しくなったから近くの市役所に行って書類書いて、一週間してから受け取ったんだよ。そっからデジタマ育ててベタモンと会ったんだよな。」

 

「懐かしいよね、今となっては昔だよ。」

 

「私や未来もそうだよ。市役所とかに行ってデジヴァイスをもらったんだ。でもそうなるとクリスちゃんたちはどうやって手に入れたの?」

 

「あたしは、フィーネからもらったんだよ。」

 

「あたしたちはマムが組織からパクったのをもらったんデス!」

 

「けど、マリアや一部の子だけはどうやら小さい頃からデジヴァイスがあったみたいなの。けど、爽谷のデジヴァイスってフロンティア事変の時にデジモンがいなかったけどどうしてなの?」

 

 調が爽谷に尋ねると爽谷は静かにデジヴァイスを手に握ってうなづいた。

 

「僕は元々人とデジモンを融合させた戦闘員としての技術の実験台だったからパートナーは不要になるから模造したものが使われてたんだ。けど、SONGに入ってこのデジヴァイスにデジタマを入れてもらったんだ。」

 

「そうだったのか、爽谷。」

 

「さて、本題を戻すぞ?今回各国でも動きがあるが日本政府もデジヴァイス所有者をリストアップするための企画としてバトルグランプリを企画したんだ。」

 

「バトルグランプリ!?なんですか師匠!?」

 

 響が目を輝かせた。

 

「ああ!!デジヴァイスを持ったテイマー同士がスポーツ的な意味合いでぶつかるんだ!」

 

「おお!!さすが師匠!これは燃える展開ですね!」

 

「ああ!!強敵と書いて友と呼べるもの達との素晴らしい出会いだ!!それを今度の土日で開催だ!1日目を予選、2日目を決勝トーナメントとして開催が決定されたんだ!」

 

「おおおーー!!!まさしく王道!!」

 

 響と弦十郎が意気投合していた。

 

「ったく、また変なことしやがって…」

 

 クリスがため息をついた。

 

「それで、司令。何かしらの優勝商品とかってどうする予定なんですか?」

 

「ああ、景品は優勝商品がデジモンの好物である高級肉50本、世界一周旅行チケットをまとめてプレゼントだ!」

 

「なんデスと!?」

 

「あの武湾の高級肉、100グラム数万というどでかいお値段なやつだよ切ちゃん!!」

 

「しかも骨つき…!」

 

「クリス、ナニガナンデモ、サンカシヨウ。ボクアレタベタイ!!」

 

 ハグルモンもお肉に目が眩んでクリスにおねだりをしていた。

 

「お、おい!!そんなにがっつくなよ!!

 ったく仕方ねえな。おっさん、ルール説明を頼む。」

 

 弦十郎もそれを見てはははと笑った。

 

「大会は日本全国の7ブロックで予選を行い、各ブロックの上位3名が本戦出場になる。」

 

「ちなみに各ブロックにはどれくらい人がいるんですか?あとどこにあるんですか?」

 

 拓実が尋ねると藤尭がキーボードを入力し始めた。

 

「藤尭、会場と人数を頼む。」

 

「はい!」

 

 藤尭がモニターに7箇所の会場を移した。

 

「第1会場 札幌、第2会場 仙台、第3会場 大阪、第4会場 京都 第5会場 広島、第6会場 福岡、第7会場 東京の7つが今のところの企画段階で上がってる会場です。そして各ブロックには50名の選手が検討されてます。」

 

「50人、狭き門…」

 

「となると、このメンバーたちとはいずれ戦うことにはなるかもね。」

 

 爽谷が響たちを見回した。その言葉に全員目線を合わせずにそのまま沈黙が訪れた。

 

「まあでも、いい勝負にしようよ。スポーツの試合感覚でさ。」

 

 全員他のメンバーを見ながらデジヴァイスを構えた。

 

「優勝は私、これは譲らない!!」

 

「必ず勝つよ。」

 

「私の本気を見せてやるデス!」

 

「へっ!あたしを忘れんなよ!!さっくり優勝してやるよ!」

 

「こん中の誰が優勝してもうらみっこなしと行こうぜ!」

 

「「おおお!!!」」

 

 全員円陣を組んで週末を待っていた。

 

____________________

 

 それと同じ頃、日本全国にバトルグランプリの招待状が届いていた。

 

「未来ー!!」

 

「ダメよ。」

 

「未来、どうかしたの?」

 

 そしてそれは響の周りでも…

 

「うん、実はこんなものが来たの。」

 

 未来もすでに手紙を受け取っており、それを見せると響が仰天していた。

 

「ええええええ!!!!」

 

「私、あんまり乗り気じゃないんだけどピヨモンが出たい出たいって言ってて…」

 

「だって〜私たちもたまにはお外に出たい〜!」

 

「優勝商品があれだからって無理に出る必要はないでしょう?」

 

「でも、私と未来で最後まで一緒に頑張ろうよ!!」

 

「響?」

 

「今まで寂しくしてた分、一緒に走る機会がなかったでしょ?だから一緒に走ろうよ!!」

 

「響…しょうがないな、いいよ!私も付き合ってあげる!」

 

「うん、ありがとう!!ところで、会場は?」

 

「うん、私は第2会場の仙台だね…」

 

 申し訳なさそうに言った未来に対して響が一転して泣きついて来た。

 

「ええ!?未来がそんな遠くに!?えええええええええ!!!!」

 

「落ち着いて、私なら大丈夫だから!それよりもみんなはどこに言ったの?やっぱり人数が多いと分かっちゃうんじゃない?誰と戦うかって…」

 

 響は寂しい寂しい言っててろくに話を聞いていなかった。する地アグモンがデジヴァイスから出てきた。

 

「ええと、クリスは第1の札幌で爽谷は第3の大阪、調と切歌は第4の京都、拓実は第6の福岡だね。それで響は第7の東京に分かれるよ。」

 

「みんな随分バラバラなんだね…でもどんな人たちが来るのかな?」

 

____________________

 

 一方、日本の某所ではとある会話が行われていた。

 

「その件でお願いできますか?」

 

「うむ…いいでしょう。私もその身であれば、了承しましょう。」

 

「ありがとうございます!では早速決勝トーナメントに入れておきますね。」

 

 会話をしていた主のデジヴァイスからデジモンが尋ねてきた。

 

「ねえ、いいの?こんな仕事をオッケーしちゃったけど…」

 

「大丈夫よ、心配しなくて大丈夫。」

 

「そっか…」

 

 それから数日後、7つの会場に人が入った。


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