戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回でAXZ編は完結です。少しばかり不穏なタ イトルですが、その理由はこのはなしでわかります。本当に大事なことが唐突に分かることってのは衝撃が大きいですね。
さて今後ですが当分はオリジナルエピソードを投稿してそのあとにXDUのストーリーをやります。このオリジナルエピソードは懐かしいキャラたちも出ますよ。新規や懐かしのキャラたち総登場です。


第160話 影の予感

 ベルフェモン撃破から数日が経過した。あの後拓実と爽谷は過労でメディカルセンターで入院していた。

 

「いいんだぞ?無理しなくて。」

 

「エルフナインちゃんもココのところ働き詰だったんでしょう?」

 

「いえ、今回の事件に関して改めて知っておきたいことがあったので確認しておきたいのです。」

 

 エルフナインの胸中にはなぜ響が神の力を身に宿せたのかが気になっていた。

 

(きっとそれを解明できれば…!)

 

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 アメリカ政府が取った行動はたちまち国際社会の非難の的となった。勝手に反応兵器を使用したことによる地位の失墜はさらに進められることとなった。ジエスモン自体は現在デジタルワールドで治療を受け、ドゥフトモンは引き続き各国に七大魔王対策としてテイマーの発掘を急がせていた。

 

 そして、パヴァリア光明結社はトップや三幹部らの相次ぐ死去によりあっという間に瓦解し、今も残党狩りが行われているという。

 

 しかし、彼らは元々闇に潜む組織だったことが災いして各国やSONGであってもこれまで以上に尻尾がつかめないだろうと考えられていた。そして何よりそれらを上回る脅威が七大魔王の残る2体の動向ならびに諸悪の根源とされるアヌンナキの降臨である。

 

「しかし、此度の一件で米国の連中は大人しくせざろう得ぬだろうな、八紘。」

 

 鎌倉では訃堂と八紘が対談していた。アメリカ政府は今のところ保身はしていたものの、国連に対しては神の力が原因でそれほどの追求ができずにいた。

 

「はい、あの神の力…かなりの脅威と捉えたのでしょう…」

 

「八紘よ、もしあの力さえあれば…夷狄から本土を守ることがたやすいとは思わぬか?」

 

 八紘は訃堂の言葉と眼差しに息を飲んだ。

 

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 そんなこともつゆ知らずな響は誕生パーティを開いていた。

 

「響、17歳の誕生日おめでとう!!」

 

 早速テーブルには豪勢な夕食が並べられていた。

 

「これ、全部調が作ったんだぜ?名シェフだろう?」

 

「キャンドモン、恥ずかしいよ?」

 

「よし、月読が頑張ったら次は私が…!」

 

「いやいや、先輩。やめといたほうがいいですって。」

 

 クリスが翼を茶化すがマリアが翼にトマトを食べさせると頬が落ちたような表情を浮かべた。それから皆はゲームをしたりおしゃべりをするなりして時を過ごした。

 

「よかったね響!」

 

「うん!!」

 

「ほーんと、ビッキーも誕生日から大変だよね〜」

 

「けれど小日向さんもナイスでしたわ!」

 

「あんたたち2人もいい感じになっちゃって来たんじゃない!?」

 

「そ、そうかな…ハハハ」

 

「なあ調、やっぱこのディナーはうめえよ。にしても翼さんのあの片付けは大丈夫か?」

 

 キャンドモンが目にしたにはお皿を危なっかしく積んだ翼であった。

 

「きっと大丈夫だよ。きっと。」

 

「そ、そうだな。」

 

「よーし、トランプで遊ぶデスよ皆さん!!」

 

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 SONG本部ではエルフナインがある資料を見つけていた。

 

「これは!!」

 

「どうしたのエルきゅん?」

 

「何かわかったのか?」

 

 たまたま一緒にいたアケミと弦十郎が尋ねてきた。エルフナインはもともと響が神の力を人の身で宿せたのは原罪を振り払った汚れなき魂を持ったすなわちバラルの呪詛がなくなったことだと仮定していたがそのきっかけがわからないままであった。

 

「これによるとわかったのは響さんが未来さんによって神獣鏡の光を浴びた際、融合症例でなくなったときがありましたね?」

 

「ええ、マリアたちから何と無くは聞いてるわ。モヤシが唆して纏ったギアで響ちゃんのガングニールは取り除かれたって…」

 

「はい、その時に胸の中にあった原罪でもあるバラルの呪詛ももろともに消滅したという可能性があります。つまり、あの日きっと響さんの原罪は未来さんの神獣鏡によって呪いが解かれたんです。」

 

「じゃあ、その後マリアのガングニールを借りパクして纏えたのも…!!」

 

「はい!それだったら響さんが融合症例から適合者になれた例も解析できるかもしれません!」

 

 エルフナインの発言を聞いていた弦十郎が途端に青ざめたような表情を浮かべた。

 

「ちょっと待て!神獣鏡の輝きを受けたのは彼女1人じゃないぞ…!」

 

 弦十郎の脳裏にはある少女が頭をよぎっていた。

 

「まさか!?未来ちゃんが?」

 

「…もしそうだとしたら今後は未来さんに関しての注意を払う必要があるかもしれませんね。もしかしたら今後神の力を狙う人」

 

「ええ、幸いこの後を知ってるのは私たち3人…司令このことは私たちだけの最重要機密としておきましょう。」

 

「そうだな、神の力をもう一度手にしようと知る輩が現れる以上、このことはトップシークレットだな。」

 

 戦いの終わりに判明した事実による影はジョーカーとしてすぐそこまで迫っていた。破滅のババ抜きが終わる時が刻一刻と迫っていた。果たして破滅は続くのか終わるのか?

 

 そして響と未来のババ抜きでは未来の手元にジョーカーが…

 




「最初の頃からきっと陰るとかラスボスとか言われてきたのにそんなわけないじゃない?だって私は響の幼馴染で陽だまりなんだよ?」

「そーそ、響は未来の旦那さんだもんね〜!」

「ところでみなさんは哲学兵装ってご存知?」

第105回 未来、ピヨモン


まさか最後の最後で神獣鏡です!!そしてラストであらゆる意味での衝撃が…もう訃堂の爺さんは休んでくれ。そして最後は未来さんがきたああああああ!!!

そしてセレナイベントではまさかのウェル博士死亡…そのかわりのオリキャラも悲しいやつでしかもその計画を実行しようとしたんですがその名前は「F計画」ですが、5期からウルトラマンダイナみたいな展開が望まれるかもしれません。

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