戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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正直今回のラストはぶっちゃっけ5期でやるんじゃね?と思ったらアダムにぶっこんでくる流れに脱帽したわけですが久しぶりに聖闘士星矢要素だなって思いました。Gからそれっぽい要素が抜けたかと思ってたぶん衝撃的でした。

そして今回、アダム戦の後に響ちゃんに素敵なプレゼントを送ってくれる方がいます。果たしてその中身とは?


第158話 黄金のプレゼント

 モノクロ色の響はマリアのアガートラームのバリアを使っていた。

 

「あれは私の!?」

 

「いいってもんじゃないだろおお!!はちゃめちゃすればあああああ!!」

 

 さらに腕を振るうと今度は切歌の呪りeッTぉで動きを鈍らせ大ぶりの一撃には翼の蒼ノ一閃、調の禁月輪を続けざまにはなった。

 

「すげえ!技のバーゲンセールだ!!」

 

「否定されてたまるかああああああ!!!!」

 

 アダムが叫びながらも抵抗するも全く意味をなさず響に追い詰められていた。

 

「あれが立花さんのアームドギアの集大成!!これならいける!」

 

 拓実と爽谷やパートナーたちも響の戦いを固唾を飲んだまま見守っていた。

 

「してる場合じゃないんだよ!!」

 

 アダムが響を締め上げた。

 

「降臨は間も無くなんだ、カストディアンの!それまでに手にしなければならない!アヌンナキに対抗して超えうる力を!そうだと言うのにお前らはああああああああ!!」

 

「行け!アーマーパージだ!!」

 

 クリスの言葉で響がギアを射出してアダムに大きな隙を作った。

 

 

 アーマーパージによりギアの変身が解かれしまったが響はそれでも走るのをやめなかった。

 

「ごめんねガングニール!!せめてあいつにに1発でいいんだ!みんなの想い出を重ねて!最後の一発を!!」

 

 その時、響の脳裏にはサンジェルマンたち3人の声が木霊した。遠くで倒れ、未来のいる車両に乗せられていたリコリスもサンジェルマンの名を呟きだした。

 

「待って…くれ…サンジェルマン…」

 

「借りを返せるワケだ!!」

 

「利子つけてお返しよ!!」

 

「今こそ支配の革命を!叛逆せし咆哮を上げろ!」

 

「Balwisyall Nescell gungnir trーーーーーonーーー!!!!」

 

 響の叫びが含まれた聖詠によりガングニールが黄金に輝いていた。

 

「あれは黄金のガングニールなのか!?」

 

「黄金錬成だとおおおおお!!!??錬金術師でもない貴様がなぜ!?」

 

「おおおおおおおおおおおおお!!!!

 おりゃあああああ!!!オラオラオラオラオラオラ!!!!!」

 

 響がアダムの懐にひたすら強力なパンチを浴びせアダムを宙にまで飛ばした。

 

「オラオラオラオラオラオラ!!!!オラああああああああーーーーー!!!!」

 

 響が最後に両腕を突き出して放った一撃でアダムの腹部に風穴が空いた。

 

<TESTAMENT>

 

「はは…砕かれたのさ、希望は今日に。せいぜい絶望するんだな。明日に!未来に!」

 

 アダムは大爆発を起こした。

 

 ____________________

 

「やった!やりましたね司令!」

 

「ああ!!俺たちの勝ちだ!」

 

 勝利を喜ぶ本部だったがまたも警報のようなものが響いた。

 

「どうした!?」

 

「響ちゃんたちのいる地点の空に高エネルギー反応あり!!」

 

「なんだと!?」

 

 戦いを終えた町の空が突然暗くなった。

 

「ほう…アダムを倒すとは随分とご苦労なものだったようだな。」

 

「誰だ!?」

 

 勝利で安堵した響たちが空をにらむとそこから禍々しいオーラを放ったデジモンが姿を現した。

 

「わしは七大魔王 強欲のバルバモン。貴様らにある要求を飲ませるべくこの場に参上した。」

 

「要求だと!?てめえ何考えてやがる!」

 

 クリスがバルバモンを指差した。

 

「簡単だ、わしにこの地上を差し出せ!そして貴様ら人間を1人残らず蹂躙していずれはわしの所有物にしてやると言うわけだ。」

 

「そんなことできるはずがないデス!!」

 

「藪から棒にそんなの言われたってそんなこと…!」

 

「貴様らもどうやらアヌンナキとか言う奴にしてやられそうだと聞くぞ?

 ならば潔く友達と仲良くわしの隷属にでもなればアヌンナキの恐怖は失せ、安心が得られるぞ?この地上をあげますといえ!!」

 

「断る!てめえみてえなアダム野郎に誰が従うか!!」

 

 拓実たちは即答で拒否の意を表した。

 

「そうか、我が身可愛さというのはなかったか。では、お詫びとして今日誕生日の人間にとびっきりのプレゼントをくれてやろう!

行け!ベルフェモン!」

 

 空が割れて熊を思わせるような巨大なデジモンが現れた。

 

「ベルフェモン!?バカな!?七大魔王 怠惰のベルフェモンがすでに目覚めてしまっていたのか!?一体どうやって!?」

 

「いいことを教えてやろう、愚かな人間、そしてロイヤルナイツよ!!

 ギズモンとは本来、わしがデジモンを無理やり改造して生み出したデジモンで、他のデジモンを殺すことでその生命データを貯蓄する機能が備わっていたのだ!」

 

「それが一体何の関連があると言うのだ!?」

 

「ギズモンは倒されることでベルフェモンに生命エネルギーが送られるように細工をしてアダムに横流ししていたのだ!」

 

「それではパヴァリア光明結社が所持していたギズモンは全てお前のものだったのか!?」

 

「そうだな。最終的にはアダムにベルフェモンを起動させたら自動的に餌になるよう細工を施したがお前たちのおかげで奴なしでもこの地上は手に入る!!礼を言うぞ、そして地獄に叩き落とされてしまうことだ。フハハハハハハ!!!」

 

 バルバモンは笑いながら姿を消した。

 

____________________

 

「もう、ギアじゃ戦えない状況なのに!!」

 

「ふざけた野郎だ!!」

 

 響たちはアダムとの戦いでほとんど力を使い果たしていた。

 

「くっ!!やはり動いたか!」

 

 別の場所にいたドゥフトモンとハックモンも向かおうとしたが目の前に突然結界が生じた。

「何だこれは!?」

 

「おっと、貴様らロイヤルナイツはここから手を出せないようにさせてもらった!!大人しくシンフォギアが敗れ去るのを特等席で眺めることだ!フハハハハハハハハハ!!!」

 

「やられた!!国連交渉に我らが出向くことを承知の上で…!」

 

 ハックモンとドゥフトモンも亜空間に閉じ込められ手を出せずにいた。

 

「こんなところで足止めを食らってなるものか!!」

 

 2体も結界を必死に攻撃してこじ開けようと試みた。

 

「もう一回…!ダメだ…これ以上使えない!」

 

 響が立ち上がって聖詠を唱えるが反動汚染の影響でガングニールが使えないため何もできずにいた。それに翼たちもダインスレイヴを焼き払ったためすぐにでも調整が必要な状態であった。

 

「まだだ!!」

 

 拓実が立ち上がった。

 

「立花さんたちは疲れてるかもだが現状スピリット持ちの俺と爽谷ならいける!!回復するまでの間、俺たちが奴の相手してやる!!」

 

「無茶だ水琴!!奴は七大魔王!勝ち目はないぞ!」

 

「大丈夫、作戦は考えてますよ翼さん。」

 

「作戦だと?」

 

<マリンエンジェモン!もんざえモン!

 ウィザーモン!ソーサリモン!リリモン!

 デジメモリオン!>

 

 拓実がデジモンを4体呼び出した。

 

「あいつの戦い方はわからないかもですが、このデジモンたちは回復技を使うことができます。それでこちら側がある程度ダメージを負ったら片方と交代してまた奴と戦う。そして戦ってた奴は全快するまで待ってからもう一度戦う。それを繰り返すんですよ。」

 

「けどそれじゃ拓実さんに爽谷さんが!」

 

 響が体力を消耗しながら立ち上がったが拓実と爽谷はゆっくり歩き出した。

 

「今全員のパートナーが倒れ、ギアを纏おうにも疲労困憊の中でまともにやれるには俺と爽谷だけだ!!これ以上みんなに無理はさせられないんだよ!ここで無理させたら今日の主役のために俺らは何のために必死こいてバースデー作戦に勤めたんだよってなっちまう!だからせめて…これくらいは頼む。」

 

「そうだね、僕にしかできないんなら先に行かせてもらうよ!!スピリットレボリューション!」

 

「しかし…!」

 

「待ちなさい、爽谷!!」

 

 翼たちの制止を振り切って爽谷と拓実が走り出した。爽谷がまずチャックモンに変わって宙に浮いたベルフェモンに攻撃を放った。

 

「くそっ!!デカイだけじゃない!」

 

 さらに雪玉で攻撃しようとするが眠ったままのベルフェモンの鎖に火がついて雪を溶かしてしまった。

 

「なら、スライドレボリューション!ブリザーモン!アバランチステップ!」

 

 飛びかかりながらブリザーモンに変化して攻撃を仕掛けるも寝息で簡単に吹き飛ばされてしまった。

 

「寝息だけで爽谷が吹っ飛んだ!!」

 

「可愛い顔してなんてトンデモなんデスか!?」

 

 戦おうにも力を使い果たして戦えそうにもない響たちはただ見ているだけだった。

 

「爽谷!!交代だ!」

 

「わかった!!」

 

「風ならフェアリモンで!トルネードガンバ!!」

 

 フェアリモンも開脚攻撃でベルフェモンを狙うも、寝息に阻まれあっという間に弾かれてしまった。

 

「正面が無理ならこいつだ!!スライドレボリューション、シューツモン!!」

 

 シューツモンに変化して翼の方を攻撃して撃ち落そうと試みた拓実だったが、それでもダメージは通らずベルフェモンが寝ぼけながら翼を動かしただけで拓実は撃ち落とされてしまった。

「うわあああああああ!!!」

 

 

 

  その後、2人は代わり番こでベルフェモンに対して攻撃したもののダメージは一向に通らず、拓実の回復しながら戦うやり方はほぼ失敗に終わっていた。

 

「2人があんなに頑張ってもかなわないなんて…勝ち目はあんのかよ!?」

 

「私たちももうギアの調節をしなければならないと言うのに!!このまま去るなんてできない!」

 

 唇を噛み締めながらひたすらがむしゃらに攻撃を続ける拓実と爽谷に対して装者たちはもどかしさを覚えていた。

 

「この野郎!!」

 

 ダブルスピリットレボリューションでも果敢に攻め立てるがそれでもベルフェモンの寝息を前にして全て相殺されてしまった。

 

「くそったれえええええ!!!!」

 

 見ていられなくなった爽谷もライヒモンで時計を狙った。すると時計が砕け散ってベルフェモンが地に落ちた。

 

「落ちた?」

 

「これならいけるんじゃねえのか!?」

 

 響たちはベルフェモンに一矢報いた2人をみて喜びを露わにしていた。




「ふはははははははは!!!!どうだね、17歳の誕生日のベルフェモンは?」
(バルバモン、大笑い)
「いや、あなた結構ひどいわよ?」
(リリスモン苦笑する)
「ふん、ベルフェモンはグースカ寝てるからぬいぐるみにはいいだろう?」
「そんなぬいぐるみが欲しい17歳ってどうなのよ?」
(リリスモン、ため息をつく)

第105回 バルバモン、リリスモン(inダークワールド)

バルバモンのプレゼントがベルフェモンとか響ちゃんは怒って良いです。しかもタイミングとしてはパートナー総疲労で装者もメンテナンスが必要な時にこんなデカイのを送ってくるバルバモンの卑劣さが伺えるはずです。拓実くんや爽谷くんも善戦しますがベルフェモンの時計を壊したらもう察してください。

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