戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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さて局長フルボッコ前半です。正直なところ局長を終盤人でなし言ってからの真の姿を嫌ってたってのが最近全部見たジュウオウジャーのジニス様そっくりでもう可哀想で可哀想で…
実際彼も不完全なことを気にしてるけど完全でありたいっていうプライド(?)のようなもののせいで、本人ならできるはずなのに他人を頼らず切り捨て続けた結果報復を受けて望まぬ形で自滅するっていうのはもう可哀想な人って哀れんでやるのが人でなしって罵るよりも一番屈辱的なんじゃないかなって個人的に思います。しかもXDのイベントで初実装のセレナがさらに彼を皮肉ったような発言を…セレナは怒ると怖いですね。
しかしまあネフィリム分離という手段はそう来たかと感心するばかりでしたがね。けど分離した個体と本体合わせて、一瞬「暴食戦隊 ネフィレンジャー」っていうのが私の頭に浮かびました。


第157話 最後の抜剣!!

 響たちの攻撃を受けて痺れを切らしたアダムは決着をつけるべくついにその本来の姿を見せた。

 

「人の姿を消してまで何をすりつもりデスか!?」

 

「さしずめ第二形態…こいつを倒せば終わりだ!!一気に行くぞ!」

 

「待て水琴!!」

 

「ダブルスピリットレボリューション!ベオウルフモン!でえええええ!!!!」

 

 大刀トリニデートでアダムを真っ先に狙った拓実だが響もろともパンチで吹き飛ばした。

 

「くっ!!」

 

 翼とレイヴモンも近接攻撃を仕掛けるもアダムにスピードで負け圧倒された。

 

「バカな!?レイヴモンがスピードで押し負けるなんて!!」

 

「巨体に見合わないスピードで!!」

 

 調と切歌も攻撃しようとするが突如として戦場に放置された受話器が鳴った。気になった2人がそれをとった瞬間アダムのパンチで吹き飛ばされた。これはアダムの油断を誘う戦法だった。

 

「くそっ!でかくなっても悪辣さは変わんないみたいデス!!」

 

「しかも強いよ…!」

 

「だったら!!」

 

 クリスとマリアも同時攻撃を仕掛けるがアダムのパワーとスピードにはかなわず、あっという間に吹き飛ばされた。

 

「なんて奴だ!!少し姿価値が変わっただけでここまで…!」

 

「力負けている!?」

 

 だとしてもと言う言葉で鼓舞してきた響にも短い時間での逆転による絶望の表情が浮かびつつあった。

 

「まだだ立花響!!」

 

 その時どこかからか消滅したサンジェルマンの声が届いた。辺りを見回して見えたのはスペルキャスターだけだった。しかしアダムはそれを見つけてあっさりと握りつぶしてしまった。

 

「そんな…!」

 

「どうするつもりだったんだい?サンジェルマンのスペルキャスターで!!」

 

 破壊したスペルキャスターのエネルギーで響を狙おうとしたなか爽谷と拓実がアダムを攻撃しようとするがパンチ1発で薙ぎ払われてしまった。

 

「まだだ!!」

 

 マリアたちが放たれたエネルギーを響とともに受け止めようとし、それをフォニックゲインに変えようとした。

 

「まさか、そんなことを?無茶だ!!それはフォニックゲイン由来じゃないってのに!!」

 

 藤尭たちも緊張した雰囲気で見守るなか、エルフナインがダインスレイヴを触媒としてエネルギーに変換するよう操作を始めた。

 

「やれるのか!?」

 

「やるしかないでっせ藤尭はん!!」

 

 テントモンも出てきて端末のコントロールを始めた。

 

「そう!!不可能を可能にするのが銃後の守り!!」

 

「僕ら後方支援要員を舐めたらいけないってことを教えてあげないとね!!」

 

 友里とカメモンもエルフナインのサポートに回り捜査を始めた。

 

「しのごの言ってる場合じゃないみたいだな!!」

 

「きました!!本部バックアップによるコンバートシステムを確立!!響さん!皆さん!」

 

 

 

 戦場の響たちも暴走時の黒い姿に変化した。

 

「爽谷!!俺たちもいくぞ!!」

 

「わかった!!」

 

 爽谷もレーべモンに変化して響たちの背後から力を送っていた。拓実はヴォルフモンでレーベモンの闇と同じ分の光を放った。

 

「爽谷さん!?」

 

「レーベモンの力は闇の力!!だったらダインスレイヴとよく馴染む!これで一気に…!」

 

「でもってエネルギー変換に光をプレゼントだ!!これであいつに一泡ふかせてやろうぜ!!」

 

「礼を言うぞ!」

 

 そして響たちはダインスレイヴを焼き尽くして光線を吸収した。

 

「「抜剣!!ラストイグニッション!!」」

 

「悪あがきも…ほどほどにしろおおおおおおおおお!!」

 

 アダムが真の姿で黄金錬成を放ち、辺りを吹き飛ばした。その威力は松代の風鳴機関本部を焼き払った時よりも大きかった。

 

「響いいいいいいいいい!!!!」

 

 未来がその場から離れたところで響の名を叫んでいた。

 

「だとしてもおおおおおおおおお!!!」

 

 ミサイルとともに響たちはアダムに特攻を仕掛けた。イグナイトの変身が完全に不可能になってしまったが最後の最後でダインスレイブは力を与え装者たちとパートナーはアダムを次第に圧倒した。

 

「おのれええええええ!!!端末とただの隷属の分際で!!」

 

「違う!!」

 

「僕たちは隷属じゃない!こうして一緒に笑いあって!」

 

「支え合って!」

 

「時にケンカしちまうが俺たちにとって最高のパートナーなんだよ!」

 

 ウォーグレイモン、ムゲンドラモン、レイヴモン、シャイングレイモン、ボルトモンがアダムの脚部を攻撃して体勢を大きく崩した。

 

「くっ!ギアが軋む!これでは長くは持たない!」

 

 さらには翼とマリアで腕を切断した。

 

「ならこいつを全力でぶっ潰すだけだ!!短期決戦だ!」

 

「拓実さんの言う通り、詰まる話一気に決めれば問題ないデス!!」

 

 調と切歌が正面と背後を、顔面を拓実と爽谷が攻撃しすかさずそこにクリスの特大ミサイルが命中した。

 

「おおおおおおおおおお!!!!」

 

 響がとどめを刺そうとするも、反動汚染にとどめをさせずに倒れてしまった。

 

 

 

「くそッ!!こんな時に!」

 

「手を伸ばせ!」

 

 翼たちがギアを響の方に飛ばした。

 

「終わりだ!!神殺し!!」

 

 アダムが攻撃を仕掛け爆煙が上がった。

 

「響いいいいいいい!!!!!」

 

 未来が叫ぶとアダムが勝ちを確信したかのように笑い出した。

 

「何だあれは!?あれはガングニールか!?」

 

 拓実たちが見たのはモノクローム色のガングニールだった。

 

 


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