戦姫絶唱シンフォギアDigitalize 作:ジャン=Pハブナレフ
まあ金子のおっさんのせいでしょうね。そして未来さんを切り札に持ってく司令はも響に何かあったら未来っていう構図でもできてるんですかね?
「あれが響…!」
「ああ、この作戦は小日向さんにかかってる。俺たちに任せてくれ。あとこれを。」
拓実が未来に土のスピリットを渡した。
「これって!」
「何が起こるかわからないからいざとなったらこれを使って遠くに避難してくれ。」
「いざとなったら私も未来ちゃんは守るから大丈夫よ、たっくん!」
「はい、気をつけてください!」
「ああ…!」
____________________
拓実が表に出て装者たち同様、響を攻撃しようとする戦車を目撃していた。現在未来は緒川とアケミと共に特殊車両から見守っていた。
「何も知らずに動かされてるのか!」
「あの中にはあいつがいるってのに!」
戦車の砲撃により繭が突き破れ、中から赤と銀の姿をした巨人らしきものが出てきた。
「どういう成長してんだよ!?ていうかどっかで見たことあるような…」
拓実たちも唖然としながら戦車を口からのレーザーで一掃する響を見た。マリアがその場に入り込んでバリアーを展開しシャイングレイモンと共に防ぐも吹き飛ばされてしまった。
「大丈夫、マリア?」
「ええ。」
「でもあのトンデモっぷりは響さんっぽいデスよ!」
「守ってばかりじゃ勝てない!弱らせないと作戦は成功しない!行くよクネモン!」
チャックモンに変化した爽谷がデジヴァイスを構えた。
「ああ!!クネモンワープ進化!!」
クネモンが光に包まれスナイモンにスコピオモンのヴィジョンを通り過ぎた。
「タイガーヴェスパモン!」
黄色いハチのような姿をしたデジモンが響の周りを飛んだ。
「マッハスティンガービクトリー!」
そんな中翼と拓実が撤退を促すが自衛隊は国連ではなく国に命令されてるとして拒否した。
「あっそ、じゃ死ね。」
その時戦車の足元から水柱が発生し戦車がひっくり返ってしまった。
「理由が欲しいならくれてあげる。」
サンジェルマンも中の自衛隊員を殺さずに戦車をバラバラにした。
「ちぇっ…中のやつごと戦車をあいつにぶつけさせて飛び道具がわりにしてやろうと思ったんだがな。」
リコリスが愚痴るがサンジェルマンがため息をついた。
「無駄な犠牲を増やそうとするなリコリス。」
兵士たちはリコリスの邪な笑みを見て逃げ出した。
「まっ、サンジェルマンに言われちゃ仕方ねえな。そぉら!」
リコリスが両腕を地面に叩きつけると響は渦の中に閉じ込められた。
「何をするつもりなの!?」
「殺さないなら御構い無しでもいいよな?今日はサンジェルマンのお願いだからこうして聞いてやるんだよ。」
「これは私たちの戦い…共闘ではない。」
「よし総員位置についたな!これよりバースデー作戦を行う!」
弦十郎の指揮のもと、国連介入までに響を助け出すバースデー作戦が始まった。
「まず動きを封じる!」
「なら腕とか足の関節を集中攻撃します!そうすりゃバランスを崩して隙ができるはず!」
翼とレイヴモンがまず千ノ落涙と影縫いの合わせ技で響を抑え込むことに成功した。しかしそれもごく一瞬の足止めに過ぎずすぐに響は動き出してしまった。
「対人効果は望めないか!」
「ムゲンドラモン!」
「ああ!!ムゲンキャノン!」
クリスとムゲンドラモンも集中砲火で足止めを図るが口からのビームであっさり消されてしまった。
「リヒトアングリフ!」
「アルティメットストリーム!」
____________________
拓実とメタルシードラモンも腕の関節を攻撃してバランスを崩そうとしたがあっさり薙ぎ払われた。
「なんてパワーだ!」
「けどこのチャンスは無駄にしない!」
「マリアには手を出させん!シャイニングブラスト!」
マリアを攻撃しようとする響をシャイングレイモンが制止して、そのマリアはエネルギーをケープ状に生成して押さえつけた。
「さらにこいつだ!ウォータープリズン!」
リコリスも響の顔面に水で覆い尽くし呼吸を乱れさせた。
「化け物にはこれが効くんだよ!溺れな!」
しかしその水は口からのビームで破壊され、マリアもエネルギーケープが破られないように必死に踏ん張っていた。
「マリア!」
「私たちの力を…!」
「束ねるデス!」
切歌たちもマリアの背を支えアガートラームの束ねる性質でケープの強度を底上げした。
「今です緒川さん!」
「はい心得てます!!Anti-LiNKER発射!」
Anti-LiNKERが発射され、響の適合係数が徐々に低下して行ったが、神の力により下げられた分の係数を逆転させたためにさらにパワーアップさせてしまった。しかしそれすら弦十郎の手の内だった。
「未来!出番だよ!」
「やっちゃいなよユー!」
アケミの合図で未来がうなづいた。
「響ィ!」
未来の叫びで響の攻撃は収まった。
____________________
「響、お誕生日おめでとう。けど響がいないなんておかしいよ…響は生きてるんだよ!?響!!」
「なんだこれは?」
リコリスとサンジェルマンがいまいち飲み込めていなかった。
「これが作戦の切り札なんですよ。今立花さんを起こそうと親友の彼女が切り札となって戦ってるんです。」
「こっからあのバカを助けんのはあの子の役目だ!手を出すなよ!」
クリスたちが真剣にことの行く末を見守っていた。
「響、誕生日おめでとう!ううん、ありがとうなのかな?響がいたから私は響をはじめとした誰かの横で走れる。誰かとなら自分だけで進めない時に進む勇気をもらった。だから!」
響の精神世界にも未来が現れ必死に手を伸ばすのが見えると響も手を伸ばした。
「未来!!私の陽だまり!」
「響!!私のお日様!」
2人の手は重なった。
「敵同士は手を取り合うって言うのになぜわしとは誰も手を取りたがらない!?まるでわしが嫌われ者のようではないか!!」
「あー…だったらこの不肖の息子が…」
「む〜!できれば可愛い子がいい!!」
(わがまま言うんじゃねえよ、この絶倫親父が…)
第105回 訃堂、弦十郎
ぶっちゃけこれだとしてもで終わった後のCMなんですが訃堂から亀仙人臭がwww
リアルタイムで見た時あんたただの女好きかと思ったらそんなことはなかったです。そういえば装者のパパも気になりますがママも気になりますね。今のところ顔出ししてるのが響とクリスちゃんのママくらいなんですよね。未来さんママは後ろ姿でしたし…