戦姫絶唱シンフォギアDigitalize 作:ジャン=Pハブナレフ
そして見事なまでに水と油なフィーネさんにドクターはもうねえwww
2人とも戦えるようになったのって人様のフォニックゲインのおかげだからあんまデカイ顔しないほうがいいんじゃって思いましたがそれでもやっぱりデカイ顔してるあたり2人は似た者同士なんだなあって思いました。
「クリスちゃんとマリアさん以外は敵により分断中!」
「以前と同様のフィールドに隔離されてしまってます!どうしますか司令!?」
「ユニゾンって言いましてもぶっつけ本番はキツイでっせ司令はん!」
藤尭とテントモンが現場の様子を確認しながら弦十郎に尋ねた。
「大丈夫だ!いざとなった時、あいつらはどうにかしてくれるさ!」
一方、東京駅ではカリオストロの猛攻に押されクリスとマリアは苦戦を強いられていた。
「ちくしょう、車椅子が!」
拓実とソーニャが必死に車椅子を引いたが、瓦礫が大きく、拓実も下手にスピリットレボリューション出来ない状況下にあった。
(今やったらソーニャさんまで傷つけちまう!かといってベタモンにやらせても結果はあまり変わらない。ちくしょう!結局生身かよ!)
拓実も必死に瓦礫をどかそうとするがあまりにも大きなため簡単にどかせなくなってしまった。するとカリオストロがクリスを光弾で吹き飛ばして追い打ちをかけようと中に入り、3人に目をつけた。
「ごめんね。悪いけど、あんたたちにも消えてもらうわ。」
「電撃ビリリン!」
ベタモンが必死に抵抗を試みたがカリオストロにはまるで通用しなかった。カリオストロの光弾攻撃クリスが正面から受け、吹き飛ばされてしまった。
「クリス!」
「うおおおおおお!!!!」
カリオストロがトドメを刺そうとした瞬間、ステファンが立ち上がって近くの板を捨て身のキックで放ち、カリオストロに僅かな隙を生じさせた。それを狙ったクリスの攻撃で一度カリオストロはその場から離脱した。
「一体何考えてんだ!?」
「俺はクリスにあの時助けられた。だから俺も助けたんだ!」
カリオストロはマリアが食い止めるうちにクリスがステファンと話していた。
「たしかに足は無くなったけどせめてこれからは!この瞬間は変えられる!!未来だって変えられる!姉ちゃんはずっと過去に囚われていた。クリスだってそうだ!俺が踏み出したんなら2人も踏み出さないと!!」
ステファンが戸惑う2人の手を引いてぎゅっと手を握った。拓実もステファンを見つつ横目で、一方的に攻められているマリアを見た。
「お前、やるな。あんなやばい奴を前にして恐れずにぶつかろうとするなんて大したやつだ。さてどうする、クリス?」
拓実もステファンが立ったおかげで車椅子が軽くなったのでその隙に車椅子を引っ張り出して再びステファンを座らせた。
「ああ!!ここまで発破かけられたらやるしかねえ!あれで行くぞ!」
「オッケー!ダブルスピリットレボリューション、ジェットシルフィーモン!」
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拓実も駆けつけ、3対2に持ち込まれた。
「大丈夫か!?」
「2人とも遅い!けど、なんだかいい顔してるから許す!」
「さてと、初見殺しタイムといきますか!」
「さっきのアレ、試しましょう!」
マリアの号令で2人はうなづいた。
「何をごちゃごちゃと!」
飄々としたカリオストロもドスの効いた低い声となって攻撃を仕掛けてきた。攻撃を受け、爆煙が上がるとそこにはイグナイトモジュールをまとったクリスとマリアそしてジェットシルフィーモンに変わった拓実が立っていた。
「どうしてイグナイトが!?」
「昨日までのシンフォギアじゃねえぞ!
メカノリモンワープ進化!!ムゲンドラモン!!」
「ジオグレイモンワープ進化!!シャイングレイモン!」
クリスとマリアがデジヴァイスをかざしたためメカノリモンはムゲンドラモンに、ジオグレイモンはシャイングレイモンへと進化した。
「これだけじゃない!!行くわよクリス!」
「ああ!!まとめてぶっ飛ばすぞ!!」
「「デジクロス!!」」
2人のデジヴァイスの掛け声を合わせるとそこから新たな光が発生した。
「一体何なのよ!?イグナイト以外にもまだあるわけ!?」
新たな光が発せられカリオストロが動揺を露わにした。
「これこそバグラモンの残したデジクロスの共鳴現象。デジクロスを使うテイマー同士の心が重なった時に新たなるデジクロスが起こる!」
クダモンがフッと笑いながら司令室のモニター越しで光を見つめた。
「現れるは未来への翼!」
「過去を振り切るその力ぶっ放せ!」
「そして爆風が吹き乱れるぜ!!」
ムゲンドラモンとシャイングレイモンとジェットシルフィーモンが共にデジクロスをはたした。
「ムゲンドラモンシャインストームアーマー!」
現れたのは、赤いボディに身を包んで背中に巨大な風車の文様が刻まれた鎧をまとったムゲンドラモンだった。
(ここから先はChange the Futureを聴きながら読むのを勧めます)
「そんなものがなんなのよ!」
カリオストロも臆さずに改良したギズモンXTと共闘するも過去を振り切ることができたクリスとマリアの前には大したことはなく、むしろ追い込まれていた。
「トライデントローリンングアーム!」
ムゲンドラモンXシャインストームアーマーは拓実がメインで動かしており、ギズモンの素早い動きに対応しトライデントアームを伸ばして対抗した。デジクロスとは本来デジモン同士の合体でもあるがジョグレスと異なるのは意識が一つになっているということである。装者たちはどのデジモンがメインの意識になっても対応できるようにも訓練していたのだ。今現在は拓実がメインでギズモンの動きを封じていた。
「オラオラオラ!!これでどうだぁ!?」
「嘘でしょ!?」
(ラピスの輝きを封じた上で、新たなデジクロスとユニゾン!?こんなのをサンジェルマンにぶつけさせるわけには!こうなったらやるしかないわね!!)
余裕だったカリオストロには負傷したプレラーティと儀式で手の離せないサンジェルマンのことが脳裏に浮かび次第に焦りが見られてきていた。
「世界分の一を
追い詰められたカリオストロもハート形バリアでクリスのガトリングを防ぎ高質量のエネルギーで迎撃することにしたため溜めの動作に入った。
「あーしの魅力は爆発寸前!!!!!!」
ドスの効いた声でカリオストロは最後の賭けに出た。
「ムゲンウルトラハリケーン!」
背中から風車状のノコギリをエネルギー弾で発射しギズモンは粉々に切り裂かれた。そしてクリスとマリアは互いのアームドギアを変化させて戦闘機を生成し、カリオストロと空中戦を繰り広げた。
「うおおおおおおおおお!!!」
カリオストロの気迫に押されながらもステファンとソーニャ__ヴィレーナ姉弟が声援を送り一気に盛り返してきた2人は今を超えるべく限界を超えた。
その後、大きな爆発とともに響たちも戻ってきた。しかし、調だけが浮かない顔をしていたが誰の目にも止まってなかった。数時間後、空港では装者たちがステファンとソーニャの見送りをしていた。
「ありがとう、クリス!これで大丈夫。言いたいことも言えたよ!」
「おう、そうだな!」
「私も負けないわ、クリス!弟に励まされちゃったんだもん。」
「ああ、ソーニャも頑張ってくれよな!!」
クリスがソーニャと話す中、拓実はステファンと握手を交わしていた。
「ありがとうな、俺も実際悩んでたんだ。けどあの時お前が…「それはもういいよ!!」」
ステファンがニコッと笑う中拓実もやれやれと言って肩をポンと叩いた。
「お前は、数年前の俺に似ている。何かがあっても守りたいもののためにがむしゃらに立ち向かっていける。その勇気は大事にしろよ。お前の勇気は誰かにきっと届く。全くお前には励まされっぱなしだったよ!」
「ああ!!あと、あんたももっと前に出て頑張ってくれよ、その方がかっこいいぜ!!」
ステファンと拓実、ソーニャとクリスのやりとりをみな微笑みながら見ていた。
「ふふ、水琴も張り切ってるな。」
「彼って一見、無鉄砲に見えてちゃんと目的がある。だから迷わないし、一緒に戦っても安心できる。他の装者たちと同じくらいに…そう思ってるんじゃない?翼。」
「さすがはマリアだな。私と何度も重ね合っただけはある。」
「それはいいでしょ!?」
翼がふふふと微笑する中マリアは顔を真っ赤にしていた。
「やれやれだね翼は…」
マリアのアグモンとファルコモンはやれやれと呆れていた。
「…」
「どうかしたデスか、調?」
俯いていた調を横から切歌がのぞいてきた。
「なんでもないよ、切ちゃん…」
その後ソーニャたちはヴァルベルデに帰っていった。クリスは過去を乗り越えいつかまたすぐにでもヴァルベルデに戻る決意を固めた。しかし、戦いには勝ったものの、新たな不安が残っていたことに今のSONGは気づいていなかった。
今回からデジクロスの共鳴現象を出しましたが早い話がクロスアップです。しかし今作ではバグラモンは残念ながら完成させられなかったという設定にしてます。そして今後拓実くんに爽谷くんは十闘士の属性に対応した武器や鎧になります。拓実くんは今回風属性になってます。ユニゾン自体新しい組み合わせなのであんまり拓実くんが使ってないのを出そうっていう理由で出したんですがね。