戦姫絶唱シンフォギアDigitalize 作:ジャン=Pハブナレフ
ハグルモンはクリスちゃんですし、ベタモンは拓実くん、ゴツモンは板場さん、テントモンは藤尭さんっていう感じでこの作品の場合で考えるとどれにしようか別の意味で迷う選択な気がしなくはないですね。
パヴァリア光明結社との戦いの中、突如乱入してきたリコリスが装者とサンジェルマンたちをまとめて撃破しようと動き出した。
「やめてください!これ以上戦わないでいられる道を壊さないで!ちゃんと話し合いましょう!」
響がリコリスに拳を振るうが、それをひらりとかわし指を振るって極小の刃を作って飛ばした。しかし、響も刃に関しては翼から話は聞いていたため拳で叩き伏せた。
「消え去れ!」
サンジェルマンも自らの武器であるスペルキャスターで攻撃しリコリスの左肩を撃ち抜こうとした。
「あぶね!アクアドラゴ!」
リコリスは攻撃をなんとかかわしながら左腕から竜を象ったような水を発射したが、サンジェルマンはそれをかわし、水はカリオストロを狙った。
「あまい!」
カリオストロは風の盾を術式から発生させ跳ね返した。ファウストローブは本体完全体である女性のみに使用が許されたものである。リコリスはそんなファウストローブをフィーネの真似事だと切り捨てて忌避している。しかし、ほとんど生身の彼もシンフォギアとファウストローブの戦いでは難があった。
「どおおおおりゃああああああ!!!」
響のパンチで龍はあっさりと撃破された。
「チィッ、フィーネの真似事のファウストローブだけあってか厳しいな。で、あっちはどうかな?」
一方、切歌と調もプレラーティのけん玉攻撃に翻弄され痺れを切らしたのかイグナイトモジュールを発動するも賢者の石の力に解除まで追い込まれてしまった。
「当たらなければなどでどうにかなる筈がないワケだ!」
「調!」
「切ちゃん!」
「バカな奴らめ、私に勝てると思っているのか!」
スティングモン、メラモンがギズモンを攻撃していたが絶体絶命の2人を助けに向かった。そしてプレラーティに攻撃を仕掛けるがけん玉の威力を前に手こずっていた。
「やけっぱちじゃあ…」
「どうにもならなかったデェス…」
その様子を見てリコリスも距離を取った。
「あのカマチビプレラーティが…!まあいいお遊びは終わりだ。ここらでトドメはさしてやる!ウォーターウェーブ!」
「何をするつもりだ?」
(正直、長期戦は不利だ!範囲攻撃で無差別にかまして短期決着でカタをつけてやる!)
負傷しながら両腕を地面に叩き付け巨大な水柱をあげたリコリスは水と共にサンジェルマンと響以外をまとめて標的にした。
「くたばりやがれええええ!!!!」
「ぐわあああ!!!」
プレラーティと切歌に調、さらには近くにいたデジモンたちはまとめて激流に吹き飛ばされダメージを負った。
「さあて次はてめえらだ!肉体ごと砕け散れ!!」
プレラーティたちを牽制したリコリスは続いてクリス、マリア、カリオストロに狙いを定め、一気に突撃した。
「させない!」
「ぐわっ!」
マリアのバリアで激流は押しとどめられ、天ノ逆鱗が連続で降ってきたため流れはせき止められリコリスは丸裸になってしまった。
「しまっ…!」
<EMPRESS REBELLION>
正面からマリアの攻撃を受け、リコリスは倒れた。
「ネ…コ…む、す…め…ぇ!」
「フッ、邪魔者は消えたな。では続きと行こう!私が求める不完全を完全なものとする思想を叶える!そのための犠牲だ!お前たちも生贄にしてやろう!」
「だとしても誰かを犠牲にするなんて!あなたたちと同じ錬金術師だっているんですよ!?」
「明日のために私の銃弾は躊躇わない!さっき貴様も見たはずだ!私の銃弾がその男を撃ち抜いたことをな。」
「なぜ!?どうして!?」
響はデジモンや他の装者たちが戦う中唇を噛み締めていた。
「それこそがバラルの呪詛、人の支配の轍!手を取り合うだと!?くだらん!言われなき理由を前にして目にしたこともない人間がそれを語ることなのだ!」
スペルキャスターで攻撃してきたサンジェルマンに対して響は拳で攻撃を破壊した。
「言ってること全ッ然分かりません!!だとしても、あなたの想いを私は少しは理解できる!」
響も中学生時代にサンジェルマン同様の境遇になったため痛いほど気持ちは理解していた。
「けどだからって今日の誰かを傷つけて明日の誰かが傷つかないような世界は訪れはしません!」
「そぉれ!」
一方、リコリスが倒れたためカリオストロはマリアとクリスと交戦していたがうっかりサンジェルマン側に攻撃を放ってしまった。
「危ない!」
響はサンジェルマンを庇い、なおも対話を持ちかけようとしたが、払いのけられてしまった。
「ふん!これ以上話すことはない…!」
そう言うとサンジェルマンはテレポートジェムでさっさと離脱してしまった。
「どう言うことだ!?命令ではここで倒しておけとのことだと言うのに何が起こったワケだ、サンジェルマン!?」
「もしかしてあーしのせい?だったらメンゴ!まじメンゴ!」
プレラーティとカリオストロも動揺しながらその場から離脱した。しかし、なおもギズモンXTは健在だった。
「立花!今はこいつをやるぞ!」
「その必要はない!」
その時、空から光球が降り注ぎギズモンを一撃で吹き飛ばした。
「あいつは!」
SONG本部でもその攻撃の主を特定しようとしたがクダモンが真っ先に気づいた。
「どうしたクダモン!?」
「どうやら取り逃がしたようだな。」
「あの〜、あなたは誰ですか?」
そのデジモンは黄金の鎧に包まれていた。
「君たちがシンフォギア装者だね?ならよかった。私はロイヤルナイツ 奇跡の闘士マグナモンだ。すぐにクダモン、いやスレイプモンに伝えたいことがあってこの人間界にやってきたのだ。」
「ロイヤルナイツ!?また現れたのね…」
「ったく、デジタルワールドは大丈夫なのかっての!」
クリスが仮にもデジタルワールド守護のロイヤルナイツを13体中すでに7体も目にしていたため少し呆れていた。
「君たちが気にする必要はない。早く案内してくれ。一刻を争うやもしれないのだ。」
そんなクリスの言葉に動じずマグナモンが装者たちに案内するよう頼んだ。
「翼、この男はどうする?気絶してるみたいだけど…」
マリアが気絶したリコリスを指差した。
「うむ、連れて行くとしよう。目を覚ましていつまた何をしでかすか分からん。」
翼の判断のもとリコリスは捕虜となり、尋問されることになった。ようやく完成したLiNKERを持ってしてもラピスフィロソフィカスのファウストローブに敵わなかった。果たして響たちSONGははどう立ち向かうのか?そして響はサンジェルマンと分かり合えるのだろうか!?