戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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はい、第4話の最大のインパクト回です。今思えば第4話って無印は血涙、Gはクリスちゃん歌うよー、GXは響まさかの敗北!って感じで個人的に4話見てからがシンフォギアは本番な気がします。
それと最近アプリでクリスマスクリスちゃんとクリスマスマリアさんを引いたんですがクリスちゃんの武器がラッパって…まんまゴーカイジャーのバスコじゃねえーか!って笑っちゃいました。


第136話 敗北のイグナイトモジュール!

 バルベルデの資料にはかつて戦時中にドイツの将校が亡命した際、多数の聖遺物とともに与えられた経緯がある。

 

 しかしそれは当時のドイツが施したとされる暗号形式があり、あまりに複雑なものだった。クダモンはドゥフトモンにその解読方法をドイツ政府から受領できないか交渉するようにし、弦十郎たちは長野県松代の風鳴機関本部に向かった。

 

 かつて日本もイチイバルやガングニールなどの聖遺物を受け取り、風鳴機関自体もドイツの聖遺物研究所とも繋がっていた。

 

「確かに今はこの解読をする必要性はわかります!ですがこの地の人の生活を奪うなど!」

 

「わかっている、しかし人より国…それが鎌倉の意思だ」

 

 今回の本部仕様に差し当たって近隣の住民からは避難勧告というなの強制退去をするよう既に手を回していた。

 

「鎌倉の意思とは相容れないものだな。彼らは秩序を一方的に強いる。それでは平和など訪れない。我らもイグドラシルの意思を振りかざしたが必ずといっていいほど反対は出た。反逆者を多く作るようなやり方を起こしその度に改め、別の方向で進んで行った。道徳を考慮しないやり方を強いるものに未来は来ない。かつてのデジモンのようにな」

 

 クダモンも眼を背けながらいった。

 

「クダモンの言う通りでもあるが…」

 

 弦十郎も風鳴の一族なため自分の意思を表せずにいた。

 

「まあ、そうでしょうね。権力の強い人間は大抵自らの権威を傘にして思い上がる。しかし、そいつが守るもののために躊躇をなくして、思い上がったらもっとタチが悪い。それを地でいってますね」

 

____________________________

 

 拓実もクダモンに賛成する中、緒川は今の状態ではまだ解析に時間がかかるため今はマリアたちを逃げ遅れた人々の避難に勤めていると伝え、響たちもそれに加わるように言った。一方のアケミは避難所の物資の確認をしていた。

 

「あんま出番がないからって事でこの辺に来たけど、どこかしこも家族におじちゃんおばちゃんだけ…家族っていいわね」

 

 一方、マリアたちは各自であたりを回って松代第三小学校に避難させるため巡回を続けていた。

 

「こういう澄んだ空気は任務以外で吸いたかったな、爽谷」

 

 クネモンが見回していた。

 

「けど今はこうした任務に全うするしかないよ」

 

「けど、LiNKERさえあったら出来ることだってあるのに」

 

 調が落ち込む中、切歌が何かを見つけた。

 

「行くデスよワームモン!」

 

「うん、そこの人!危ないですよ!」

 

 切歌がワームモンを抱えて走り出した。

 

「って何デスか!?」

 

「ああ〜これはカカシだね」

 

「にしても、だらしねえカカシだな。なんか気力がフェードアウトだ」

 

 キャンドモンが見つめていると切歌がおばあちゃんとぶつかってしまった。

 

「もう、切歌。前くらいみなさい」

 

「大丈夫デスか?」

 

「いいえ、大丈夫だよ…トマトの収穫が最後だからねえ…それをしてたんだ。君たちもどうだい?」

 

 おばあちゃんがトマトを3つ渡した。

 

「ん!美味しい…」

 

「ホントデェス!スーパのやつより美味しいデス!」

 

「そりゃあ真心こみだもん、美味しくないわけないって!」

 

 マリアはトマトが苦手なため美味しそうにしてる3人を羨ましくみていた。

 

「みぃ〜つけた」

 

 するとそこにカリオストロが現れた。

 

「パヴァリアの!マリアさん、調、切歌、おばあちゃんを連れて!スピリットレボリューション!」

 

 爽谷はアグニモンになってカリオストロに殴りかかろうとしたがカリオストロはギズモンATを呼び出し、爽谷と戦い始めた。

 

「出来るだけ離れるんだ!」

 

「あらら、ハズレか。3色団子に羊羹か。ちぇえ…」

 

「なっ!?」

 

 一行はカリオストロの発言に動揺していた。

 

「どこが3色団子デスか!?」

 

「爽谷、羊羹だってよ!プクク…」

 

 切歌が顔を真っ赤にしてキャンドモン やアグモンもツボったのか笑い転げていた。

 

「ぼ、僕が羊羹…」

 

____________________________

 

 SONG本部にもカリオストロ出現の報が出た。急ぎ急行するように装者たちに連絡した。

 

「あたしがいく!ここなら一番ちかい!

 

 Killiter Ichaival tron」

 

(ここから先はGUN BULLET XXXを聴きながら読むのを勧めます)

 

 クリスはギアを纏って早速ミサイルに乗ってカリオストロの元にやってきた。爽谷もクネモンをスコピオモンに一気に進化させてギズモンとアルカノイズからおばあちゃんを守っていた。

 

「これを使って!トゲモン、サンフラウモンで!」

 

 デジクロスしようとマリアが爽谷にデジメモリを投げたがギズモンによりトゲモンのデジメモリがレーザーで打たれ破壊されてしまった。

 

「嘘!?」

 

「デジメモリが破壊されたよ切ちゃん、しらちゃん!」

 

「そんなことあるんデスか!?けど一枚は届いたデス!」

 

「スコピオモン!サンフラウモン!デジクロス!」

 

 スコピオモンがギズモンに立ち向かうがスピードで上回られ手に負えない状況だった。

 

「大丈夫だ!あたしもいる!」

 

「流石デス!憧れるデス!」

 

 その時クリスがミサイルとともにカリオストロの元にやってきた。

 

「ふふ!来たわね!会いたかったわ!あーしのなかの女性ホルモンが疼いて煮えたぎりそうだわ!」

 

 クリスもアームドギアをガトリングに変化させカリオストロごとアルカノイズを攻撃し互いに大技を放つが素早く対応したカリオストロに横を取られた。

 

「大技が命取りなのよあんたは!」

 

「ああ、その通りだ!隙だらけだよな!お前がな!」

 

 気がついたカリオストロは響の拳をじかに受け、吹き飛ばされた。グレイモン、メカノリモンもギズモンに不意打ちを仕掛け動きを止めた。

 

「バーニングサラマンダー!」

 

 アグニモンが動きの鈍ったタイミングを逃さずにギズモンを破壊し、そカリオストロはそのよこで壁に激突した。

 

「何この壁?」

 

「壁とは不躾な!」

 

「こいつはれっきとした剣なんだよ!」

 

 地面から拓実が襲いかかりカリオストロは追い込まれた。

 

「信号機とそのペアルックが…!」

 

 その時サンジェルマンに早く戻るよう急かされ撤退した。

 

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「全く勝手なことをしてくれたわね」

 

「迂闊にやられたらどうするつもりなワケだ?」

 

「めんごめんご!でも借物のアレでどうにもってのは性に合わなかったのよね〜!」

 

「随分な物言いだな。その割にはズタズタだったようじゃあないか」

 

 リコリスが霧とともに現れた。

 

「ああ!!リコリスだ〜!お久しぶり!どうしてたの?」

 

「ティキか。まあ色々とな。少なくとも今は流浪の身だ」

 

 リコリスが声色を変えずにティキの相手をした。

 

「あーしたちの情報撒いといてよく戻ってこれたわね?」

 

「勘違いするな。俺はお前らの味方でもないし奴らの味方でもねえ。好きに動いて好きに様子を見る。それにお前らは俺を一行に追ってこなくて退屈してるんだよ、だからお前らの邪魔をすることにした。あのSONGとかいう連中しか見てなくてムカつくんだよサンジェルマン。お前は俺だけを見ててくれよ」

 

 シャボン玉を吹いてリコリスは目的を明らかにした。

 

「何度来て説得しても変わらないぞ、リコリス。いくらかつての同志と言えどもな」

 

 サンジェルマンは赤い石を見せつけた。

 

「…まあ俺は伝えに来ただけだ。お前らを面白半分で引っ掻き回すから気をつけなってな。まあそっちが俺に対してなんかするつったら覚悟はしておく。じゃあな」

 

 またもやリコリスは姿を消した。

 

「では行くか、私たちの時間を始めよう」

 

 3人が赤い石を持ち出して松代へと向かった。

 

____________________________

 

「司令!鎌倉から入電です!」

 

 友里により鎌倉の老人__風鳴 訃堂がモニターに現れた。

 

「愚かなり、弦十郎。閉鎖区にした挙句敵を取り逃がすとは…」

 

「今回は我らの詰めの甘さゆえ…次こそは…」

 

 普段とうって変わって、弦十郎も訃堂の前では畏まっていた。

 

 この訃堂こそ、翼の父である八紘の妻を寝取り、翼を産ませた外道でありかつての二課の司令官でもあった人物でもある。

 

 イチイバルがフィーネによって紛失した際、表舞台から消えたかに思えたが今も国政に多大な影響力を及ぼしていた。しかしその裏では人民を無視した政治や凶行を国守とのたまい、野党などから非難を受ける国の闇を背負った男と呼ぶにふさわしいものである。

 

「よいか!これ以上奴らに八州を踏ませるでないぞ!」

 

 その後、解析作業は難航した。

 

 そんな中エルフナインはかつてのレセプターチルドレンの実験データにアクセスしLiNKER完成の最後の一手の糸口を掴もうと考えていた。

 

 一方のドゥフトモンもドイツ政府が協力を要請したものの、残念ながら大戦時のデータに関しては過去の悪習を完全に取り除くと判断されたため、先先代の大統領によって削除されてしまっていた。

 

「友里さん、あったかいものどうぞ」

 

「アケミもどうぞなのデス!」

 

「あら、ありがとう。普段とはあべこべね」

 

「はあ…にしても不安ねえ。こんだけ時間がかかって有力な秘密があるとしたら当然あいつらも狙ってくる。あのデジモンに関してだってまだわからずじまいだし…」

 

「珍しく弱気だね、アケミは!」

 

 ワームモンがその場で跳ねながら答えた。

 

「そりゃあ、キャロルの時はオートスコアラーとかいうとんでも四天王がいたけど今回はそれ以上のトリオだし…不安よ」

 

「それでも私たちは戦うだけ」

 

 調は不安そうな表情で拳を握った。

 

「そうデスね」

 

 そんな中マリアはトマトのおばあちゃんの言葉と今は亡きナスターシャの言葉を思い出していた。

 

(トマトが実るには…厳しさを越えた先にあるものがいるか…)

 

 するとアルカノイズが避難場所に向かっていることが判明した。直ちに響たちが迎撃に向かった。

 

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(ここから先は月下美刃を聞きながら読むのを勧めます)

 

 翼たち装者3人と拓実、爽谷がアルカノイズの攻撃を防いでいた。さらにデジモン対策としてギズモンATも用意されていた。

 

「奴の攻撃には用心しろ!何発も受けたら危険だ!」

 

 全員デジモンは完全体に進化させて挑んだ。

 

 その様子をサンジェルマンたち以外にリコリスも監視していた。

 

「チッ、訳もわからずついてきちまった。

 

 にしてもあいつらがどうやり合うのかは見ものか」

 

 3人の連携で一気にアルカノイズは倒されたがまだ数は多く3人はイグナイトを抜剣して撃破に当たった。

 

「なかなかやるワケだ」

 

 拓実たちもギズモンを攻撃した。ギズモンATは攻撃に優れてるためか耐久性はそこそこだったため連携攻撃であっさり破壊されていた。

 

「フッ、だからこそ赤く輝く勝利がある!」

 

 サンジェルマンは拳銃を、プレラーティはけん玉を、カリオストロは指輪として赤い石を使用した。

 

「いざ風鳴翼、参る!」

 

 翼が先手を取ったが3人によってイグナイトが強制解除されてしまった。

 

「あれって…ファウストローブ!?」

 

「よくも先輩を!」

 

 ギズモンたちも追い込まれたのか突然合体を始めた。

 

「なんだ!?」

 

「ギズモンXT…その力思い知れ…」

 

 クリスもMEGA DEATH PARTYで対抗するもカリオストロの光弾に倒れた。

 

「クリスちゃん!」

 

 拓実と爽谷もパワーアップしたギズモンXTを前に防戦一方になってしまった。

 

「さっきよりも早い!?こんなことが!?」

 

 そしてギズモンXTの猛攻にデジモンたちも倒されてしまった。響も抵抗するがファウストローブによるサンジェルマンの圧倒的実力に倒されてしまった。

 

「これこそが賢者の石__ラピス・フィロソフィカルのファウストローブ…」

 

「そのデータはチフォージュシャトーにて解析した世界分解のデータの利用もとい応用させてもらったワケだ。そしてデジモンキラーのギズモンATならびにギズモンXTの開発の成功。それにより生命エネルギーの収集も予想通りなワケだ」

 

 響はボロボロになりながらもサンジェルマンの足を掴んだ。

 

「あなたたたちがそれで誰かを傷つけるのなら…!」

 

「フッ、我らの目的はあくまで人類の解放…それ以上でもそれ以下でもない。支配の楔から解き放つ!」

 

「だったら、理由を聞かせてよ!それが誰かのためだったらきっと手を取り合える…」

 

 その時、空に光が現れた。

 

「嘘!あれは!?」

 

 カリオストロやプレラーティも光を見てゾッとした表情を浮かべた。

 

「ドキドキが来たあああああ!!!」

 

 この場にいないティキもその存在に気づいて目を輝かせていた。

 

「なんであいつが…!」

 

 リコリスが驚いていたのはパヴァリア光明結社の統制局長であるアダム・ヴェイスハウプトだった。

 

____________________________

 

 アダムは現れるや否や全裸になって火の玉のようなものを生成した。

 

「何を見せるワケだ…」

 

「何を言ってるんだい!?金を作るために決まってるじゃないか!」

 

「あいつわかってんのか?ここで黄金錬成なんかしたら俺らもやべえんだぞ?」

 

 リコリスが睨む中サンジェルマンたちは急ぎ、その場から脱出した。ギズモンもサンジェルマンたち同様に撤退した。

 

「まだ、負けてらられるかってんだ!」

 

 スピリットレボリューションが解けた拓実と爽谷は再びスピリットを握った。

 

「うおおおおおおおおおおお!!!!」

 

「はあああああああああああああ!!!」

 

 すると光と火のスピリットに反応し他のスピリットが集結した。そして龍神と狼のような姿のデジモンが現れた。

 

「ほう、土壇場でねえ…けどそれは無意味だ!そおら!」

 

 球が放たれた。するとマリアたち3人はLiNKERなし、しかもイグナイトで響たちの救出を行った。拓実と爽谷も新たな姿で食い止めるが不完全なため遠くに弾き飛ばされた。

 

「このままでは危険だ!なんとかならないのか!?」

 

「私が行ったとて間に合わず被害が出てしまう!しかも奴は核融合した球を放った!ただでは済まない威力だ!」

 

 弦十郎に対してクダモンは悔しそうな表情を浮かべた。その後落下した球体は本部に激突し、あたり一帯を消しとばしてしまった。

 

「ふふふ…安いものだね。命の価値は!フハハハハハハハハハ!!!!」

 

 アダムは姿を消した。響たちは無事救出されたが代償は大きかった。

 

「そんな…!風鳴機関本部が…!」

 

 風鳴機関本部がアダムの黄金錬成により跡形もなく破壊されてしまったのだ。

 

 

「おい!!マリアたちに拓実と冷泉はどこ言った?」

 

「2人はどこに行ったデスか!?」

 

「お望みの連中はこいつらか?」

 

 振り返るとシャボン玉に傷ついた拓実と爽谷そしてマリアが包まれて現れた。

 

「お互い危なかったな」

 

 リコリスが瓦礫をどかしながらやれやれと言い、服の汚れを払った。

 

「貴様!なんの真似だ!?」

 

 翼が警戒心を露わにした。

 

「ただの気まぐれだ。まあお前らに興味が湧いたってだけのことよ。サンジェルマンの悔しがる顔が見たくってな。

 

 そんなことより病院に連れてったほうがいいんじゃねえの?早くしないとそいつらその年で死ぬぜ?んじゃあばよ」

 

 さっさとその場を去ったリコリスを後にしてマリアたちは東京の病院に搬送された。

 




「3人を助けに行くわよ!」
「あっ!空に人が!」
「くっ、このままじゃやばい!どうするマリア?」
「こうなったら抜剣して!」
「ああ!向こうも抜剣したデスよ!!」
「いけない切ちゃんそれ以上は!」
「そうだぜ!デンジャー、デンジャー、デンジャラスだ!」
「恥じれもなく抜剣を…」
「なぁにやってんだあいつらは…」
第95回 マリア、アグモン、調、キャンドモン 、切歌、リコリス

この回のCMの抜剣を切ちゃんに言わせまくるなんて…おのれシンフォギアwww

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