戦姫絶唱シンフォギアDigitalize 作:ジャン=Pハブナレフ
1期:自分の考えおよび父と母に関して悩んでいたたため
2期:自分のしたことについて1人で抱えてたため
3期:自分が手にしたものに関してのトラウマに基づいた気負いによる
4期:過去の因縁の地でもあるため
上記のようにクリスちゃんってわりかし過去系のトラウマからメンタルがヤバくなるわけであり、今後作るにしてももう、一番やばい過去をどうにか清算(完全とは言えないかもですが…)したわけですし。
個人的には見てて辛いので5期じゃもうこう言うのはなくなって欲しいかなって思ってます。長い考察ですいません。
響たちは地元のステファンに連れられて敵指揮官の向かった先と思われる村に入った。
すでに村にはアルカノイズが襲撃した痕跡があり、村人たちを取り囲んでいた。
「来たか!お前らに対して要求する!俺を見逃せ!そうしたらこいつらの命は保証してやるぜ!」
「こいつ!自分だけ生き残るつもりだ!」
「これじゃ迂闊に手が出せない!」
響たちと指揮官の睨み合いが続く中、ステファンが耳打ちをした。
「あんた、俺が今からサッカーボールでアイツをやるから、その時一気にアルカノイズを倒してくれ!」
「バカ、危険だ!あいつは今何をしでかすか…「いいや!!」」
ステファンが遮った。
「俺は助けたいんだ!村のみんなを!俺の力で!だから頼む!」
「お前…」
拓実はそんなステファンにかつての自分を重ねていた。
(あの頃の俺もこんな感じだった…自分にできることをやろうと無茶しようとしてた。こいつは俺と同じ、いや、俺以上の根性と勇気を持ってるみてえだな。賭けてみるか!)
「よし分かった。」
拓実はデジヴァイスを落とした。
「バカな!?血迷ったか、水琴!?」
(今だッ!)
ステファンのサッカーシュートが指揮官に命中して指揮官はバランスを崩した。
「よし今だ!スピリットレボリューション!アルボルモン!」
アルボルモンでアルカノイズを正面から攻撃し、アルカノイズの注意が拓実に行った。
「今だ、3人とも!」
そういうと3人が一斉にアルカノイズを攻撃を仕掛けた。
「あんのガキィ…!」
指揮官は逆上してアルカノイズを操っていた小物で、ステファンの殺害を図った。
「うわあああああああああ!!!!!」
アルカノイズの解剖器官がステファンの足しかも普段サッカーをするときの利き足にかかってしまった。
「なんてことを!」
装者たちも駆けつけるが下手をすればステファンを殺しかねないという状況を前にクリスが震える手でアームドギアを構えた。
一方、マリアたちは敵に攻撃されていた友里たちと合流した。
「ついに会えたわねパヴァリア光明結社!」
「お前たちはマムとドクターの仇だ!僕たちが倒す!」
アグニモンにスピリットレボリューションを果たした爽谷がサンジェルマンたちに殴りかかるが、ギズモンに邪魔されてしまった。
「お前に相手をしてる場合じゃない!」
「行くわよ2人とも!」
今マリアたちはModel-Kという調整前LiNKERであり、危険なものだった。しかしそれでも自分たちにできることを果たすべくマリアたちは無理を承知で戦っていた。
「小手調べなワケだ。」
プレラーティが足元にアルカノイズをばら撒くも、マリアたち3人の連携には敵わず蹴散らされて行った。いち早く切歌と調が龍の化け物に先制攻撃を仕掛けるが突如として化け物の鏡像が現れそれらが全て重なった瞬間にダメージが綺麗さっぱり消失していた。
「効かない!?」
「ならこれでどうだ!」
切歌と調のスティングモンにメラモンも攻撃を放つがやはり同様にしてダメージを消されてしまった。
「位相差ナンチャラじゃないんデスか!?」
「だったらシンフォギアで減衰できるはず!」
「ならばここはそれすら上回る火力を叩き込む!」
マリアの左腕がカノン砲に変化し、高エネルギー龍の化け物に放った。
<TORNEDO†CANNON>
「やったか!?」
「効かないワケだ。」
プレラーティの言葉通り火力を上げた一撃を以ってしてでも倒せなかった。
「これこそが不可逆の摂理を捻じ曲げる力!これをもってして人の歴史を変える、そう!革命だ!ついに錬金術師が人智の到達点である神の力を手にしたのよ。」
マリアは唇を噛み締めながらもアームドギアを増やしてサンジェルマンたちに連続攻撃を仕掛け逃げ出した。当然攻撃は悉くバリアを前に防がれてしまったが、守りの構えを取ってなかったカリオストロの頬を傷つけ動揺させるのには威力は十分だった。
「あぁ〜ん!いっタァーい!」
なおも追いかけてくる龍の化け物に対してマリアたちは藤尭、友里、アケミを抱いて近くを走っていた電車に飛び乗って逃亡に成功した。その際友里は耐えようとしてる中、藤尭はよく叫び、アケミは爽谷に抱かれて奇声を発しながら避難していた。
サンジェルマンはそんなマリアたちを追撃せずにヨルネスパズトーリの実験は成功したとしてオペラハウスに帰還してティキ像を持ち去って行った。
クリスの下した決断の元敵指揮官は拘束された。
「ステファン!ステファン!しっかりして!」
1人の黒人の女性がステファンの安否を確認していたがクリスをにらんだ。
「どうしてなのクリス!?あなたの攻撃で弟の足は!」
「わかってる。あたしのしたことだ。」
「クリス…」
「けど他に方法はなかったの!?弟の足を"吹き飛ばす"なんて!」
その女性はクリスの両親の協力者でもあったソーニャだった。彼女が涙を流す中、匠も目を背けていた。
「俺は…」
「自分と重ね合わせたのか?」
翼が詰め寄った。
「はい、あいつは間違いなく俺に似ていた。だから、あいつならできるって慢心していたんです。俺のせいで…クリスやあの人は…!」
「水琴…お前は下した決断の重さもわかるが、あの場で動かなければこの村の人たちは救えなかったし、被害も出ていた。悲しいことだが、出てしまった犠牲はやむをえん。急ぎ病院に搬送するぞ!危うい命を救うのも防人の役目だ!」
「はい…!みんな!ステファンを病院に運ぶぞ!この傷なら命に別状はない!まずはこの子の命を助けよう!」
その後拓実たちはステファンを病院に運ぶべく向かった。
完成してしまった神の力とクリスの下した残酷な決断、二つが起こりSONGに危機が迫っていた。それを眺めるかのように欠けた月が空に聳えていた。