戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回、パヴァリアが呼び出したやつはぶっちゃけサンジェルマンたちと似てなくもないかなと思って参戦です。正直アルカディモン以上に誰だこいつ?って感じかもしれませんがそこはご了承を…
今回はアケミが藤尭さんたちと行動します。ちなみにアケミの職場関係ですがエルフナインは「可愛い末っ子」で、友里さんと藤尭さんは「尊敬できる先輩」って感じです。しかし最近藤尭さんを「男どもは見るな!」の一件から少しギャップ萌えを覚えており、藤尭さんだけ「尊敬できる萌え萌え先輩」になってます


第132話 追撃のSONG!

 戦いの後各々はシャワー浴びるなり涼むなりしていた。拓実や爽谷は医療テントで傷の手当ての手伝いを行なっていた。

 

「私たちの役割としてなんとか先陣は切ったけど本来私たちは武力の干渉は許されない」

 

「ああ、シンフォギア自体が異端技術であり国際的に危険だからな」

 

 シャワーから出たマリアにタオルをアグモンは渡していた。

 

「だけどそれは異端技術ときたら別だ」

 

「そうだね、アルカノイズをどうにかできるのはシンフォギア以外ならうちの司令みたいなぶっ飛んだ人ないしは錬金術くらいしかない」

 

「アルカノイズの軍事利用……!」

 

「ユルサレルベキジャナイナ」

 

 クリスは一人バルベルデの軍人に対する憎しみは大きかった。しかし、現にSONGは3人と2人くらいが主だった戦力で残り3人の装者に関してのLiNKERはもう少しというところまでこぎつけることには成功したものの、未だその完成への一歩が踏み出せずにいた。

 

 

 一方外では傷ついた人たちの手当てを拓実と爽谷が手伝っていた。

 

「お兄さん……」

 

 すると小さな子供が拓実をじっと見つめていた。拓実は腕に包帯を巻いていたが子供の表情は暗かった。

 

「どうしたんだ?」

 

「僕たちの友達やパパは助かるの!? 大怪我をしてたけど……」

 

 拓実は不安な表情を浮かべてた子供の頭に手をポンと置いた。

 

「大丈夫だ。お兄さんやお姉さんたちを信じろ。みんなすげえ奴なんだぜ? 

 

 パパや友達の命はお兄さんたちが全力を尽くして助ける。だから、君も生きるのを諦めるんじゃねえぞ」

 

「生きるのを……?」

 

「俺の尊敬してた人の言葉だ。生きるのを諦めなきゃ必ずいいことがある。

 

 だから泣くなよ? パパとママが泣いちゃうぜ? 戻ってくることを信じて待っててくれよな」

 

「うん!」

 

 子供は走っていった。

 

「精が出てるな、水琴」

 

 翼がふふと笑いながら拓実に話しかけてきた。

 

「まあ元一般人ですしこういう場になると手伝った方がいいんじゃないかっていうボランティア精神で挑んでるだけですよ」

 

「しかし、意外だったな。奏もとはな」

 

「まあ、俺とシンフォギアの出会いが俺を一般人から人助けコースに変えてくれたわけですし、いろんなことを知れた。

 

 人としてなかなか考えられないことを学んだ。マリアさんたちのことやエルたちのこと、けどやっぱり俺が変われたのは翼さんに奏さんあってなんですよね」

 

「ふっ、そうか」

 

 

 それから数時間後、マリア、切歌、調、爽谷は藤尭たちと合流すべく、宇宙空間の衛星に備え付けられたレーダーに干渉しないオペラハウスへと急行していた。

 

 その間響たち4人は緒川と共に川を登りながら敵化学兵器工場の人々を助ける任務に当たった。拓実は森からヴォルフモンで敵の偵察に当たっていた。

 

「敵がそっちに迫っている模様! 準備してください!」

 

「分かりました!」

 

 すると機銃が船を攻撃してきた。すかさず響が飛び上がった。

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

(ここから先は負けない愛が拳にあるを聞きながら読むのを勧めます)

 

「行くよアグモン!」

 

「アグモンワープ進化!! ウォーグレイモン!」

 

「一番槍の拳! 一直戦の拳!」

 

 この場ではグレイモンは狙い撃ちされやすいためアグモンを一気にウォーグレイモンに進化させた響は装甲車を殴り飛ばし、ウォーグレイモンはアルカノイズたちをドラモンキラーで次々と撃破して言った。

 

「ブレイブトルネード!」

 

 ノイズは風穴を開けられ倒された。

 

「よし! こっから一気に行くぜ! ダブルスピリットレボリューション! ベオウルフモン!」

 

 拓実もベオウルフモンになって大型ノイズの攻撃を受け止め、投げ飛ばした。

 

「リヒトアングリフ!」

 

 左手のミサイルポッドからミサイルを放ち、アルカノイズは空中で爆死した。

 

「汚い花火だ」

 

 一方、翼とクリスも上陸していっきにノイズや軍隊を蹴散らしていった。

 

「おのれやってくれる! こうなったら味方ごと!」

 

 この工場を任されている指揮官は巨大アルカノイズを呼び出して味方ごと敵を倒そうとした。

 

「味方ごとか!?」

 

「誰でもいいってか!?」

 

「この状況下だ! 

 

 俺たちをやるのには兵士ごとやらせた方が合理的だと判断したのだろう、死んだ分は俺らが殺したってことにしときゃ言いわけだしな!」

 

 クリスがアームドギアを弓に変化させ近くにいたノイズごと現れたばかりのギガアルカノイズを瞬殺した。

 

<ALTEMIS CAPTURE>

 

<炎鳥極翔斬>

 

 翼がさらに追い討ちを仕掛け敵を全滅させた装者たちは囚われの人々の救出に成功したがそこに指揮官はいなかった。

 

「クソッ! 最悪だ! あの野郎どっかに逃げやがった!」

 

「逐電されたか……」

 

 その時、地元のステファンという少年から指揮官の目撃情報が入り直ちに指揮官を追って村へと向かった。

 

 

 一方、友里たちはオペラハウスに侵入していた。ここは人工衛星にもなぜか引っかからず、なにか不審なものがあるのではという弦十郎の判断で友里、藤尭そしてアケミを入れた少数のメンバーが到着していた。藤尭は1人パソコンを持ちながら目の前にいる石像を見つめる3人をにらんでいた。

 

「先輩、あれって……!」

 

「どうやらアタリを掴んだみたいね」

 

(しかし、まさかバルベルデは本当にパヴァリアと結託していたとは……

 

 まあ無様にもなんらかの原因でその将校たちが消えたってのは分かるが……あれは一体?)

 

 友里たちが監視している3人こそサンジェルマン、カリオストロ、プレラーティーだった。3人の見つめる石像を友里が撮影していると藤尭のパソコンがピピピとなって気づかれてしまった。

 

「撤収準備!」

 

 友里たちはその場からなんとか逃げ出した。

 

「もう先輩のバカバカ! あとちょっとだったじゃないですか!」

 

「仕方ないだろ!? 突然鳴るなんておもわなかったんだから!」

 

「絶対死亡フラグ立ちまくりですよ、もう! 

 

 先輩のドジっ子! 可愛いですけど、先輩可愛いッ!」

 

「そんなことぼやかないの! 今は逃げるわよ!」

 

 慌てていたのでアケミは荷台に乗って後ろを確認していた。

 

「ふう、危ないとこだったわね。あーしらを監視してたけどどうするのサンジェルマン?」

 

「実験ついでに大統領閣下の願いを叶えましょう。生贄から奪った御魂をエネルギーに供給させることで……!」

 

 

 

 

 友里たちは車に乗りながらサンジェルマンが呼び出した龍のような怪物から全速力で逃げていた。

 

「先輩ー! 可愛い後輩をこんな危ないとこに入れないで、あば、ばっ、ばっ、ば!!!」

 

 アケミは荷台の揺れに耐えていた。途中何度も振り落とされそうになりながらもなんとか堪えていた。

 

「今は緊急時なの、気持ちもわかるけど耐えて! 

 

 あとでこいつと変えさせるから!」

 

「しししし、司令!! 応答願います!」

 

 震え声で連絡を取る藤堯、巨大な怪物が今にも接近せんとする程の勢いで迫る。

 

「今装者たちはこの場にいない! 死ぬ気で振り切れ!」

 

「大丈夫だ! 今マリア君たちが向かっているから少しの辛抱だ! 

 

 それまで申し訳ないが頼んだ!」

 

 弦十郎の無茶な命令にクダモンがフォローしたが藤尭はええ〜! と不満をこぼしていた。

 

「って、死んだら振り切れません!」

 

 そうこう言ってる間にエージェントたちの車は次々と倒されて言った。

 

「こうなったら!」

 

<スナイモン! デジメモリオン!>

 

「お願い、スナイモン!」

 

 その時、謎のデジモンが現れスナイモンを撃ち抜いた。するとスナイモンの体が粒子に変わり、デジメモリに戻って破壊されてしまった。

 

「嘘!?」

 

「デジモンキラー、ギズモンAT……デジタルワールドでの試験運用も兼ねたのちの実践だったが役に立ったというワケだ」

 

「どうするんですか先輩ィ!」

 

「軌道計算を暗算でええええ!!!」

 

 サイドブレーキを効かせた藤尭の機転でなんとか攻撃を避けるのに成功したが龍の怪物は地面を突き破ってトラックを激突させた。トラックが宙で回転していた。アケミは振り落とされる中、ピコデビモンを呼び出した。

 

「ピコデビモンお願い!」

 

「ピコデビモン進化!! アイスデビモン!」

 

 アケミを背に乗せ他の2人を腕でキャッチしたアイスデビモンは着地に成功した。

 

「ふっ、逃げたところで無駄だ。あなたたちは73794番目の生贄だ。平和の礎となれ」

 

 すでにサンジェルマンたちに先回りされていた。

 

「ふざけんじゃないよこのカマ! あたしらはまだ生贄になりたかないのよ! 

 

 可愛い子にすら抱かれてすらないし抱いてもいないのよ! 

 

 そんな生贄欲しけりゃ可愛い子に抱かれなさいよ!この行き遅れ三人衆!!」

 

「うるさいワケだ。まずはあいつから……!」

 

 その時一台のトラックが龍に激突した。

 

「アヴァランチステップ!」

 

 サンジェルマンたちをブリザーモンが攻撃しようとしたがサンジェルマンのバリアで攻撃を弾かれてしまった。

 

「パヴァリア光明結社! 僕たちが相手だ!」

 

 ブリザーモンの爽谷以外にマリア、調、切歌も立ちはだかった。

 

 




「危ないじゃない!カーチェイスの最中にいきなりサイドブレーキをかけるなんて!」
「そうですよ!可愛い女の子を先輩は振り落としたいんですか〜!?」
「い、いや!それはその…あれこそが軌道計算の暗算で…「本気で言ってるの?」」
(友里、睨みつける)
「え、いやあその…出番が欲しくって、なんかごめん…」
「やばい、先輩が可愛い!」
「アケミ、あなた今日割とそればっかりじゃない?」
第93回 友里、アケミ、藤尭(inカーチェイス直後)

藤尭さんが最近萌えキャラになってるような…気のせいだな!(たぶん
さて、今回ギズモンが登場しましたが共通点としては「命を奪うシーンのインパクトがすごい」、「操ってる奴が人でなし」です。サンジェルマンたちも最初3人でいきなり歌っておっさんをアヘ顔にさせ、ギズモンもセイバーズでサーベルレオモンを初登場で致命傷を負わせたりメルクリモンを殺したりと活躍してました。
人でなしに関しては正直どっちの陣営もいい勝負ですよ。

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