戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回はAXZ第1話冒頭パートになります。ぶっちゃけ前作よりもぶっと出てみててワクワクしました。それと同時にとうとう人がノイズを操るっていう展開にショックでした。ルナアタック時の拓実や前話の爽谷が言ってたことが割とリアルになるとこうなります。
意外とこういう人の醜い一面がバラルの呪詛による相互理解の剥奪を表してるってのがなんとも言えないですね。


第131話 激唱インフィニティ!

バルベルデ共和国__南米の軍事政権国家である。アルカノイズを利用するまではただの悪質な軍人たちが徒党を組み、人々もそれに反発する形で小競り合いを繰り返してきた。しかし異端技術に該当されるアルカノイズを利用するようになってからは世界的にも無視できない存在となり、国連はSONGを含んだ軍隊の介入を始めた。

「ふん、愚かな。我らに勝てるものか!」

「現在デジモンはタンクモン20体、スパロウモン15体、メガドラモンにギガドラモン10体、それにアンドロモン5体、ムゲンドラモン2体です!」

バルベルデの軍事国家はデジモンを悪用して洗脳さらにはデジメモリを利用して無理矢理人々を襲わせていたのだ。するとレーダーが反応した。

「高速で何かが接近してきます!」

コンピュータの遠隔操作でアルカノイズが現れた。

「敵が判明!敵は…シンフォギアです!」

(ここから先は激唱インフィニティを聴きながら読むのを勧めます)

「「いざ飛ばん!!空へ!いざ行かん!明日へ!」」

翼がバイクに乗る中地中を爽谷のスコピオモンと拓実がスピリットレボリューションしたグロットモンが移動していた。

「今だ!」

そして空からは緒川が響とクリスを凧に乗せながら、奇襲を仕掛けた。

「行くぜ!」

拓実とスコピオモンは地面を突き破って戦車の動きを止めた。それと同時に実銃攻撃や砲台の攻撃すら物ともせずぬ弾かれたり各々口で受け止めたりするなり、叩き落とすなりされていた。これこそが弦十郎の対抗策で装者や拓実たちも事前に戦車の映画を見て予めどんな動きをするか把握していたのだ。

「レッドゾーンガン振りしてねじ込む拳!」

響は砲弾すら素手で弾き拓実だけイマイチ状況についていけてなかった。

「あ、あんまりだぁ〜!」

敵も臆して逃亡し始めた。

(つうか、映画トレーニングつってもおれはむしろ戦車にロマンを覚えたんだがな。)

そうこう言ううちに翼はバイクに乗りながら車体を回転させ逆羅刹を彷彿させるような攻撃を放ち、カルマノイズを撃破した。空からはクリスのメカノリモンがスパロウモン軍団相手にスピードで翻弄した。

<騎馬ノ一閃・旋>

そしてバイクから降りた翼は敵の弾丸をものともせず切り捨てて行った。

「スライドレボリューション!ギガスモン!」

拓実もデジモン軍団を引きつけ、メガシードラモン、メタルグレイモン、ペックモンたちと共に牽制していた。

「ペックモン!タスクモン!デジクロス!」

ペックモンの頭部にタスクモンの角が生え、敵デジモンを突進で吹き飛ばした。

「今だ!」

「ああ!メガシードラモン究極進化!!

メタルシードラモン!」

メガシードラモンに進化させた拓実はムゲンドラモンの腕のパーツを受け止めた。

「アルティメットストリーム!」

メタルシードラモンのアルティメットストリームはムゲンドラモンを貫き、遥か遠くの敵の本部を吹き飛ばした。

「隊長!本部が壊滅しました!」

「なにぃ!?」

 

 

その後もSONGの猛攻は容赦無く続き、追い詰められた司令官は一気に巨大空母を発振させた。

「もはや、戦車などの近代兵器がデタラメで効かねえ!だったらデタラメにはデタラメだ!」

装者たちに送った兵器もことごとく壊され、命まででは奪われなかったが次々と敗走していき、アルカノイズやデジモンも全て地上に残ったデジモンたちに倒されていた。

「急ぐわよ!あと数十分で国連軍が介入するわ!」

その場にヘリが現れ、ヘリのプロペラ部に乗った翼とクリスはミサイルを迎撃したが、一機はミサイルが迫っていた。

「もうだめだ〜!」

「行くよ切ちゃん!」

「はいデス!」

調がヘリのドアを開けるとミサイルがそこを通り、切歌がさらにタイミングよくドアを開けてミサイルを素通りさせた。

「二人の連携舐めんじゃねえぞ!」

「やればできる!」

「それが私たちデース!」

(そうなのかな…)

キャンドモンが調子に乗って敵をおちょくったがその間に響がミサイル攻撃をすり抜けた。

「地上のデジモンならびにアルカノイズはデジモンたちと拓実くん、爽谷くんで全滅です!」

「司令!あのデカブツは落ちるとやばいのでここで撃ち落としてもいいですか!?」

「ああ!構わん!響くんなら素早く対処できる!」

拓実が通信し、弦十郎から許可を得た。

「良し!任せたぞ水琴!」

「遠距離技で一気に行くぜみんな!」

「おう!ギガデストロイヤー!」

「苦無羽!」

「トュインクルレーザー!」

「アルティメットストリーム!」

「アースクェイク!」

「バーニングサラマンダー!」

デジモンたちの一斉攻撃で空母に穴が空き軌道がずれ始めた。さらに翼もアームドギアを巨大にして振り下ろして墜落する空母に響の侵入を許した。

「胸に夢はあるか!?熱い歌が(Let‘s flight!)あるのか!?迸るほどほど強い熱!」

響は敵隊長を抱え拳をドリルに変化させて艦隊を貫いた。

「トドメだ、メタルシードラモン!」

「アルティメットストリーム!!!!」

メタルシードラモンのアルティメットストリームは落下しつつあった空母を貫き上空で爆破させた。

「無限大のソウルが手と手をつなぐよ!激唱インフィニティ!」

響は隊長を抱え川に飛び込んだ。

「大丈夫か立花!?」

翼が脚部のブレードを回転させながら水面を移動していた。

「はい!大丈夫です!」

戦いはわずか数十分の出来事だったがSONGに勝ちだった。

「よし!作戦は成功だ!」

 




「ぶっちゃけ戦車が出てくるとかもう俺は色々派手な人生送ってんだなって改めて思うよ。」
「まあ慣れだ慣れ!」
「常在戦場…その心構えを崩すなって翼さんなら言うんだろうな。」

第92回 拓実、クリス、ベタモン(in戦闘後)

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