戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回は、つばマリ組VS構成員&オリキャラ錬金術師です。水使いはガリィちゃんのイメージがありますがリコリスは少なくともキャロルより年は上です。上ですが背は低いですww
そしてどっかで聞いたことあるフレーズを入れまくってます。そう、これはリコリス・タオ=リヒトの卑劣なアピールだ。


第119話 迷宮の水牢

 響たちがアレキサンドリア号で奮戦する中翼とマリアはその後何度も地下鉄のホームを探るがその度にアルカノイズに妨害されギアやデジモンたちでその場を切り抜けていたが一向に見つからなかった。そんな中マリアは地下鉄のメンテナンス用エレベーターが怪しいと睨んだ。しかし、すっかり夕方となってしまい2人は一度撤退した。

「小娘が勘付いたか。」

「いまに始まったことじゃないだろ。」

 リコリスがシャボン玉を吹き手元に乗せながらローブの男を見た。

「貴様、アルカノイズを渡したというのにまるで使わんではわないか。やる気はあるのか?」

 リコリスもアルカノイズを15体分渡されてはいたものの今のところ3体しか使っていなかった。

「おいおい、俺には俺の考えがあんだよ。切り札は最後までとっとくもんだぜおっさん。」

「まあ、いいだろう。」

 ローブの男は背を向けて歩き出した。

「どっか行くのか?」

「ああ、片方をおびき出す。成功したらお前も加われ。相方の方もしっかりと把握しておけよ。」

「へーへー」

(まっ、俺の手駒は温存させてもらおうか)

 リコリスはその場で眠りについた。

 一方、マリアと翼は買い物を楽しんでいた。マリア曰く今の翼はヨーロッパのお嬢様と関わってくのだからファッションくらい気にしなきゃダメということらしい。ちなみに翼も途中からもうすぐ誕生日を控えているマリアのプレゼントを選んでいた。ちなみにプレゼント選びにはアグモンもノリノリでマリアは何回くらいかは本人すら分かっていないくらい赤面していた。一通り終えると2人は街を歩いていた。

「ふう、初めて来た時と違ってここにも幾分か慣れたか…」

「翼?」

 ファルコモンが首を傾げた。

「時々、仲間たちとの絆を思うと愛しくなってしまうのだ。奏と以前あった時から数週間経ったというのに時々心配になってしまってな。」

「何言ってるの。あなたが夢を叶えられるのはあの子たちの声援あってよ。あなたの弟子だって必死に頑張ってるし、クリスに立花響や調に切歌たちだってあなたの夢を全力で応援してる____だから振り返らない。パパさんだって人一倍応援してるわよきっと。少なくとも私が知ってるわ、あなたの努力をね。」

「マリア…」

(やっぱマリアのやつ、翼が好きなんだな…)

 アグモンは笑みを浮かべてマリアを見た。するとマリアはあたりに殺気を感じ翼には用事ができたから先に帰ってるように言って後で待ち合わせしようと言い一人別行動を取った。

 

 

「ご挨拶ね。そっちから呼び出してくれるなんて」

 マリアは地下鉄の人気の全くないホームに入った。そして足を止めて振り返るとローブの男が現れた。

「やってくれたな小娘…貴様1人など今ここで葬り去ってくれる!」

 ローブの男はアルカノイズを呼び出した。

「ふふふ、これで貴様は…「何か勘違いしていないかしら?」」

 アルカノイズが現れたというのにマリアは冷静でむしろうきうきしたかのように笑っていた。

「貴様、何がおかしい!」

「私が本当に1人だとでも思う?」

「な…に?」

 すると背後に翼が現れ影縫いを放っていた。

「どうやら錬金術師とはいえ忍術までは知らなんだようだな…」

「何故…ハッ!」

(先程こいつは別れる寸前に待ち合わせ場所でという場所と言っていたがここだったのか…!)

「さて、情報を…!」

 すると2人を水流が襲った。翼は間一髪かわしてマリアの横に立った。

「何奴?」

 すると暗闇からリコリスがゆっくりと歩きながら、現れた。

「ふん、だから言ったろうが。そいつらを侮るとろくなことにならないってのはな。」

「あれは昨日の!」

「新手の錬金術師か!」

 翼がアームドギアを構えた。

「天羽々斬とアガートラームか…おっさんよ、どうする?」

「知れたこと!この状況を打破しろ!アルカノイズをさっさと使わんか!」

「わーったよ。」

 リコリスが手持ちのアルカノイズを5体放った。

「たかだか5体!翼はアルカノイズとその男を!錬金術師は私が!」

「託した!」

 ローブの男もアルカノイズを呼び出して翼を足止めしようとしていた。マリアもアームドギアを構えてリコリスと向かい合った。

「やめとけ、お前じゃ俺には勝てない。」

「お生憎様だけど、あなたとよく似たやつと戦ったことがあるから怖くはないわ!」

「ほう…だといいな!」

 リコリスが指を横に動かすと小さな魔法陣が展開され、高圧水流が発射された。

「ミズカマイタチ…」

(高圧水流を連続で…!)

 マリアはミズカマイタチをアームドギアを回転させて防いだ。

「そぉら!これはどうする!?」

 リコリスが左手を掲げると水柱がマリアを襲った。

「水のないところでこんな高いレベルの水の技を使うなんて…!まるで!」

 マリアの脳裏にはかつて倒したオートスコアラーのガリィ・トゥーマンがよぎっていた。彼女も水使いであったため、リコリスにはガリィと同様の戦い方だと感じていた。

「言っとくが、俺をあんな木偶人形と一緒にすんじゃねえぞネコ娘…俺の方が水の扱いはうまい…」

「はああああ!!!」

<PHANTOM†BRAVE>

「バブルプロテクション…」

 リコリスがシャボン玉を吹き出すとシャボン玉が宙を待った。シャボン玉が剣を包み込んで弾けた。

「ただの泡沫ではないのか!?」

 翼はアルカノイズを切り捨て、マリアの援護に向かった。

「錬金術師だしな…まっ、どうせくだらねえことだ。忘れろ…」

 リコリスはミズカマイタチでなおも攻撃して来た。2人は攻撃しながら防ぐが流石に全てを切ることは叶わなかった。

「さてと…」

 逃亡しそうだった男の背後にリコリスは仕込んでおいたアルカノイズのキューブが入ったシャボン玉があった。リコリスがそれを割るとキューブが割れてアルカノイズが現れ、男の腕を分解した。

「なっ!」

「何を…考えている?リコ…リス!」

 ローブの男が血を流しながら睨んできたがリコリスは無関心を貫いていた。

「なあに…ちょっとした気まぐれさ。あんたを助けたって意味ねえだろうしな。しっかり報告しといてやるぜ。バカはバカらしく無様に死んだってな。」

 そしてアルカノイズはローブの男を完全に分解した。

「貴様!徒党を組んでいた同志ではなかったのか?」

 翼が呼び出したアルカノイズを切り捨てた。

「くだらねえ…俺に同士や友などいない。あるのは今ここにこの俺だけがいる時だ…一瞬の美より価値のある長い悠久の時だ…」

 リコリスはシャボン玉を吹き遠くに飛ばした。

「で、どうする?まだやるか?」

「そちらがその気なら!」

 マリアがダガーを投げて正三角形の結界をつくりその結界をハンマーの要領で叩きつけた。

<NEMESIS†HAMMER>

 リコリスが手を振りかざすと水柱が現れ攻撃を防いだが、マリアの一撃はその水柱を粉砕しリコリスを攻撃した。

「やるな、天才的だ。だが甘かったな。」

 するとマリアの周りをシャボン玉が覆っていた。

「バブルスプラッシュ…」

 リコリスの合図でシャボン玉が勢いよく破裂し、それが目には見えないが何億個も破裂し重なることで僅かながらではあるが衝撃波を発生させた。

「うわああああああ!!!」

「マリア!」

 翼はなんとかマリアを受け止められたがリコリスは冷静だった。

「さてと…挨拶はこの辺にしとくか。まっ、こちとらテメエらには二度と会いたくねえがな。あばよ…」

 そういうとリコリスは水蒸気を発生させて蒸気の中に消えた。すると何かを落としていった。

「新たなる錬金術師…大丈夫かマリア?」

「ええ、それほどの一撃じゃなかったわ。あの時辛うじて防御姿勢を取ってたから良かったけど…侮れないわね。捜査を続けましょうか。」

「うむ…」

(この闇にはみんなで立ち向かう!マム、セレナ!私を見てて!私には仲間がいる!)

 マリアは仲間たちとさらなる闇へと歩き出した。その後の調査でやはりパヴァリアの名がSONGに広まろうとしていた。SONGとパヴァリア光明結社との戦いは近い。

 


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