戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回からシンフォギア3.5スタートです!今シリーズからまた新キャラが登場します。そのキャラはAXZのキャラとも関わりを検討しています。今回は2対2のタッグバトルになります。いつもとは違う組み合わせをお楽しみに!


第115話 新タッグ結成!

8月のお盆前…世間は夏真っ盛りだった。しかし、SONGは未だ魔法少女事変後の調査を行なっていた。まず1つは首謀者 キャロル・マールス・ディーンハイムとその配下オートスコアラーズの世界分解に基づく背後のつながりだった。キャロルはチフォージュシャトーの建設に当たっていたため、独力での実効性はかなり薄いと風鳴 八紘は睨んでいた。もう1つはその事件で死亡したドクターウェルが遺したとされるLiNKERレシピである。今もなお調べているがロックがあまりにも厳重でSONGを持ってしても解析は難航していた。そんな中でも装者たちは訓練に励んでいた。今よりも強くなるために…

「なあ、今日はちょっとチーム戦みたいな感じでタッグを組んでやって見ないか?」

「突然どうしたんだ拓実?珍しいじゃあねえか。普段なら実戦はタイマンがいいって言ってたのによ。」

クリスたちがストレッチをしながら拓実の方を見た。

「いやねえ…訓練も最近個人個人が多いじゃん?だからここら辺でいっちょ複数人やデジモンたちでの連携を考えて戦う訓練とかしたいかなって思ってたんだ。その方がお互いの戦い方を知ってより強くなれると思ってな。」

「いいですね!そう言うの!」

「面白そうデス!」

「お互いの戦い方を知っておけばいざ組んだ時に有利に立ち回りが効くね。」

全員拓実の意見には賛成してるようでグループ分けはジャンケンで決めた。

「んじゃあ俺はクリスとだな。」

「足引っ張んなよ!」

「それじゃあ、僕は切歌とだね。」

「一気にやっちゃうデース爽谷!」

「よろしくね調ちゃん!」

「はい、響さん!」

 

 

響たちは市街地のような場所に出て散らばった。

「さてと、どうする?向こうも何かしらの策は講じてくるぜ。」

拓実はアルボルモンにスピリットレボリューションを果たしており、拓実やクリスもデジモンを成熟期に進化させ様子を見ていた。

「まずは吹き飛ばす!それからだ!」

「ちょっ、いきなりそんなマネからする奴がいるか!」

警告しようとした拓実を無視してクリスはMEGA DEATH PARTYを放った。しかし目の前には相手チームがいなかった。

「あーあ!見つかっちまった!」

その音を聞いた響調ペアと爽谷切歌ペアはすぐに現場に向かった。

「響さん!援護は任せてください!」

「うん、調ちゃん!」

響はメタルグレイモンと共に空から一気に攻撃を放とうとしていた。

「させるか!ミョルニルサンダー!」

横からブリッツモンとなった爽谷が雷の雨を降らしメタルグレイモンを撃ち落とした。

「爽谷さんの!?」

「今だ切歌!」

すると上から切歌が肩から触手のようなもので撃ち落とされた響を縛り付けた。

「デエエエエエエエス!!!」

「させないよ。」

しかし、響の後ろから調が現れ、α式百輪廻で切歌と爽谷を怯ませた。

「調!?」

「バーニングフィスト!」

「ぐっ…」

切歌はなんとか離脱してダメージを減らしたがチャンスを逃してしまった。

「ありがとう調ちゃん!」

「どういたしまして。」

「うう…調は厄介デェス…」

「最初に不意打ちをして一気に攻める作戦失敗のようだね…」

「今度はこっちから!」

「ギガデストロイ…「なぁんてね…」」

すると地面からスコピオモンとジュエルビーモンが飛び出してきた。

「昆虫の中には土に潜むものだっている!お互いのデジモンを生かした連携は破られまい!」

「それでも負けないよ!」

調も百輪廻で攻撃を仕掛けようとしたがブリッツモンは拳で地面を叩きつけた。

「くらえ新技!エレクトピラー!」

「させるか!」

雷の柱が下から調を襲おうとしたがメラモンのバーニングフィストで調は逃れられた。

「どおおりゃああああああ!!!」

ブリッツモンに響の拳が命中した。

「ちょっせえええ!!!!」

すると遠くからミサイルに乗ったクリスと拓実が迫っていた。

「うわああああああああああ!!!!!」

拓実は落下する中狼狽えていた。そしてミサイルが落下した。

 

 

「し、死ぬかと思った…」

結果訓練は、切歌爽谷ペアの立ち回りが上手かったと判断された。

「みんなで戦うためって言うけどみんな遠近に別れてたね。結構そういうの考えずに自分のスタイルで合わせてく感じかと思ったけど…」

爽谷が淡々とさっきの訓練の復習をしていた。

「そりゃバランスですよ!」

「そーそ!遠くへの敵を倒すのにわざわざ2人とも近づかなくたっていいだろ?」

「あの〜だからってミサイルを乗り物にしますか〜?」

拓実はあの後なんとかミサイルの爆発を避けられはしたものの、それ以降は近接距離において上手である響の攻撃に終始押されていた。

「ったく、この間あんなに必死だったのにもう以前の状態じゃねえかよ!ったく、情けねえなあ!」

(イヤ、ソモソモムリニノセナクテモ…)

ハグルモンも呆れ顔になっていた。

「でも、この訓練いいデスね!」

「え?うん…」

「確かに、色んな相手と戦えるから僕もいつも以上に力を出せた気がする。」

「これがフレンドシップだな!」

ワームモンとキャンドモンもうなづいていた。

それから響たちは家に帰り、響は未来やクラスメイトの安藤たちと共に街を歩いた。なんでも板場曰く「あんたもすっかりハーレムアニメの主人公級に忙しくなったんじゃない?」らしく、板場はここ最近の響に目を輝かせていた。

「ビッキーもビッキーで忙しい感じだしね。」

「クリーの言う通りビッキーも張りきりまくってるよね。」

「でもナイスですわ!立花さんの人助けはブレてませんもの!」

そう言いながら街を歩いて行くと響が何かのポスターを発見した。

「なにこれ?”ギリシャ エジプト展開催!ギリシャとエジプトの秘宝が来日!“だって。」

「なになに?ビッキーこう言うの興味あんの?」

「ううん!ただ最近の暑い日に対するオアシスが増えたな〜って」

「ははは、やっぱ響は響だね。」

「もう、響ったら…」

その後響は友達と別れた。

 

 

翌日、響たちはまたチームに分かれて訓練を行おうとしたが突然警報がなった。

「師匠!どうしたんですか!?」

「うむ、緊急出動だ!場所はアレキサンドリア号!超常現象に対しては我らの出番だ!」

「すでに現地にはSONGの工作員を向かわせた。情報は現地で聴くといい。」

クダモンが弦十郎の肩に乗って話しかけた。

「分かりました。」

響たちはすぐに現場に向かった。

「どうも、お疲れ様です。」

拓実が工作員に敬礼をして響たちと共に仮設本部に向かった。新たなる異変が僅かだがこの時から始まりつつあった。

 




「危ねえ!!ミサイルの爆発に巻き込まれてオリ主爆死とかシャレになんねえぞ!どっかの戦いの神じゃねえんだからマジで他にいい方法なかったのかよ!」
「やっぱ、ミサイルに乗ろうなんて思いたくもないよね〜」
「ああベタモン!俺はぜってえー乗りたくねえ、マジで!マジでミサイルに乗せないでくれよマジで!」

第89回 拓実、ベタモン(in訓練後)
拓実くんがウンメイノーしたくなさにミサイル搭乗拒否してますがAXZじゃミサイルは乗り物になったのだ…悲しいことにな

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