戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回は第12話以来(?)の完全非戦闘回です。非戦闘回と言いつつ今まで戦いが入ってたので結構間が開いててビックリです。


第114話 爽谷、初めてのアルバイト

「響、宿題はまだなの?」

「今やってる〜!」

「朝から張り切ってるね。」

「そりゃ約束があるからね。」

アグモンとピヨモンが笑いあっていた。響と未来は以前エルフナインと夏祭りに行く約束をしていたのだ。そのため響は何としても行くため、宿題を終わらせようとしていた。

一方、切歌と調にアケミは今夜の準備をしていた。

「どうデスか調?」

「バッチリだよ。宿題も終わらせたし無事間に合うよ。」

「それにしても爽谷がまさか今夜の夏祭りのバイトを任されるなんて驚きデスよ。」

「一回くらい自分も働いてみたいってますます爽谷が大人になってくれて嬉しいわ。」

「まぁたデスか…」

「正直、過保護だよね。」

切歌と調がウンザリしたかのようにため息を吐いた。

「まあアケミはこんなんだけど一応まともだからね。」

「まあ、まともだとかそういうのはそういうことにしとこう。うちの常識人も微妙にサスピシャスだしな。」

キャンドモンとワームモンが談話しているところに調が近づいて来た。

「キャンドモン…切ちゃんを悪く言わないで…」

調がじーっとキャンドモンを見つめた。

「分かった分かった!俺が悪かったよ調!」

「まあでもエルちゃんも初めてだから張り切っちゃいましょう!」

「何をなの?アケミ…」

「エンジョイすんのよ!この祭り、楽しまずに入られるか!やらいでか!」

 

 

一方、爽谷は準備をしていた。

「ハックション!」

「大丈夫かい爽谷?ユーの噂か何かかな?」

「まあいいよ。そんなことより屋台の準備を進めないとね。」

爽谷は今屋台の準備をしていた。

「あら冷泉くんご苦労様。」

すると爽谷の近くにクリスと同じくらいの学生が2人近づいて着た。

「近藤さん…ありがとうございます。」

「ねえ、美津子!冷泉さんってカッコよくない?なんかテレビのアイドルみたいな感じするし可愛いし!」

「もう、莉嘉も余計なこと言わないで進めるわよ。」

「よし来た!」

近藤 美津子と宮間 莉嘉は爽谷の担当する焼きそばの屋台の先輩である。年下ではあるものの2人はよくボランティアをしている。ちなみに響たちと同じリディアンの生徒だがクリスとはクラスが違う。

「にしても、僕初めてのバイトだったんですがバイトって結構キツイけど楽しいですね。近藤さん。」

「ふふ?そう?」

「ねえねえ爽くん!」

「はい?」

「爽くんってうちの一年の子とどうして一緒に暮らしてるの?」

「ええっと…家族だからですかね。色々あったんです。」

「そうなんだ〜!楽しそうだね!それにしてもデジモン持ちとかいいなあ〜」

「はい…」

爽谷自体も切歌たち以外に人と話す機会があまりないため緊張していた。

(爽谷、頑張れ!ファイトだぞ!)

「それじゃスタンバイと行きますか!」

「おっしゃー!」

 

 

数時間後、人だかりが徐々に出来始めていた。

「ここかぁ…祭りに場所は!」

「ああもう!ふざけなくていいから…」

ピコデビモンがはしゃいでいるアケミの横でため息をついていた。

「すごい人ですね。」

「切ちゃん!あっちで金魚すくいがやってる!」

「なんデスと!?」

切歌と調は早速金魚すくいの方に向かった。

「あんまし遠くに行くなよ!」

クリスは注意しながらも射的の屋台に向かった。

「あの的…親父!射的をやらせてくれ!」

「あいよ!200円で5回だ!」

「ふふ、クリスったら…エルフナインちゃん、どこから行く?」

未来が笑いながらエルフナインを見つめた。

「でしたら、まずは綿あめというものから行って見たいです!」

「よおし!いざレッツゴー!」

響たちがノリノリで行く中拓実も別の場所であんず飴を舐めながら歩き回っていた。

「やっぱ、あんず飴はうめーな。」

「いいの拓実は行かなくて?」

「まあ、初めての出来事でエルのガイドは立花さんたちに任せときゃいいだろ。なんやかんや紹介すんのうまそうだし…」

一方爽谷は焼きそばを1人作っていた。

「宮間さん焼きそば一丁あがりです!」

「あいよ!お待たせいたしました。焼きそばです!」

「ありがとう!」

子供や大人も爽谷続々と来ていた。

「ふう…結構人が来ますね。」

「ほらほら、のんびりしてないで行くわよ!」

町の人々が次々と集まり賑わっていた。そして時間はあっという間に過ぎ去って行った。

 

 

祭りを終え爽谷たちはあがりの時間になった。各々の法被を運営に返した3人は木下で休んでいた。

「ふう…こんなものですかね?」

「お疲れ様、ほら冷たいもの。」

「あっ、どうも。」

「どうだった?始めてのバイトは?」

「いえ、驚きの連続でしたよ!人がいっぱい来るしみんな楽しいそうで働いてて楽しかったですよ!」

「そっか!」

「おーーーい、美津子!打ち上げいこう?」

「どうする?冷泉くんも行く?」

「あっ、ハイ!行きます!」

爽谷は切歌たちに今日の打ち上げに行くことを伝え打ち上げに向かった。

「みなさん!今日はありがとうございます。お祭りというもの、とても楽しかったです。」

エルフナインが笑顔を浮かべていた。

「だよね、だよね!色んなものも食べられるし、色んなとこに行って遊べるし!」

「最高デエス!!」

「うん、そうだね切ちゃん。」

「爽谷も楽しそうにバイトができててよかったわ…」

「アケミさん、実は拗ねてます?爽谷と一緒に働いてた子に爽谷と良い感じでしたし…」

響たちの後ろでアケミと拓実が歩きながら話していた。

「大丈夫よ!爽谷を取ろうってんならまず私の許可をもらえればいいのよ!あの子もいろいろ経験させないとね…」

「本当に今日はありがとうございました。」

「ううん!また何かあったら教えてね!私にどーんと任せて!」

「もう!響ったら…」

未来もふふふと笑いながら響を見つめた。

そして響と未来は拓実と切歌たちやクリスたちと別れ家に帰った。

(キャロル…今日の夏祭りは楽しかったよ。いつかみんなと夏祭りに行こうね。)

エルフナインは夜空を見上げながら帰路についた。

 




「そういえば拓実さんって結構意外な感じですね。」
「え?」
「あんまり私の周りであんず飴好きな人って見ないんですよ。私もそうですけど焼きそばとかそっちの方みんな行くかな〜って思ってて!」
「俺、そんな変わりモンなのか?」
「もう響!怒られるよ!」
「はは…そうなのか…」

第84回 拓実、響、未来
私はあんず飴大好きですよ。けど屋台いくたびにそんな売れてなくて売れてなくてww

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