戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回で片翼の奏者編完結です。XDのイベント第一弾として今回終えたわけですが翼さんと奏さんのやり取りには最初大丈夫かと不安にはなりましたがその後マリアさんや響と奏さん自身が関わってきたからか徐々に翼さんとも分かり合えてきて最終決戦では少し個人的な改変があります。ぶっちゃけこういう展開でもよかったんじゃないかなって思います。今現在和装ギアのイベントですがウェル博士が…なんかもう苦労人で苦労人でwww


第112話 逆光のリゾルヴ!!

「まだだ!まだ諦められるか!」

 しかし立ち上がった奏はカルマノイズの攻撃を受けまたも倒れてしまった。

「私も…歌いたい!!明日明後日の私の歌はこんなところでは燃え尽きやしない!!」

(翼、やっぱすごい…けどあたしだってお前の隣に立ってみせる!この悲劇を繰り返さない!だから…!)

 奏が又しても立ち上がった。

「生きるのを諦めない!!」

 翼は1人善戦するもフラフラだった。そして攻撃を受けそうになった寸前に割り込んだ奏によって事なきを得た。

「奏…!」

「キュウキモン!!行くぞ」

「ああ!!」

(翼、ありがとうな。)

「奏は最高の片翼だよ!」

「ハハハ!!うっし、お前ら行くぞ!限界まで力引き出すんだ!装者の底力を見せてやれ!」

「こうなったら奏さんに私たちの力を流しましょう!」

「こうなんのはシャクだが仕方ねえ!しくじんじゃねえぞ!」

「ああ!!もうしくじりゃしない!頼む!!」

 装者たちは絶唱によるS2CAのパワーを奏に授けた。

(ごめんな翼、時間かけちまったって…でも歌える!だから見ててくれ!!)

「行くよ翼!!」

「うん!」

 そして光に包まれる中奏と翼はフォニックゲインがみるみる高まり、エクスドライブモードへと変化した。

(ここから先は逆光のリゾルヴを聴きながら読むのを勧めます)

「これは!」

「エクスドライブモードデスか?」

「聴いててくれ!!そこであたしの歌を!」

「奏、翼。俺も戦うぜ!」

 そこにキュウキモンとペックモンも駆けつけた。

「ああ!!2人と2体で飛ぶぞ!!」

「ペックモンワープ進化!!レイヴモン!!」

「キュウキモン究極進化!!!!スラッシュエンジェモン!!」

 キュウキモンは光に包まれ全身が刃物の天使型デジモンへと変わった。

「行くぞ!!」

 エクスドライブモードになった奏と翼はカルマノイズを、スラッシュエンジェモンとレイヴモンはタッグで他のデジモンたちの援護に回った。

「いくぞ!!」

「おう!」

「スパイラルレイブンクロー!」

「メガフレイム!」

「トュインクルレーザー!」

 3体の連携攻撃にクワガーモン、べジーモンの大群はあっという間に倒された。

「ホーリーエスパーダ!!」

 スラッシュエンジェモンの突進によりジュレイモンとメタルティラノモンは一撃で真っ二つにされた。

「スパイキングフィニッシュ!!」

「バーニングフィスト!」

「メガバーナー!!」

 さらにスティングモンとメラモン、ジオグレイモンによりデジモンたちに紛れたノイズを撃破していった。

「この歌で…あたしは誰よりも早く飛んでやる!!復活したこの翼でどこまでも高く飛んでやる!!」

 奏はエクスドライブモードになってから、スピードやパワーでカルマノイズを上回っていた。

<ULTIMATE∞FOTON>

<蒼ノ一閃 滅破>

 2人の一撃でカルマノイズの一体を撃破した。

「いけるか?翼?」

「うん!奏!!今ならこわくない!もう私たちは弱いままじゃない!」

「両翼揃った…」

「ツヴァイウイングなら!」

「「何処へだって羽ばたける!!!!!」」

<双翼ノ流星(METEOR IMPACT)>

 2人のアームドギアの同時攻撃をかわそうとしたが逃げきれずカルマノイズはそのまま貫かれた。そしてデジモン軍団もスラッシュエンジェモンとレイヴモンに撃破された。

「やったあああああああ!!!」

「デスデスデーーーーーースウウウ!!!」

 装者たちが喜びに浸る中翼と奏は握手を交わした。

「ありがとうな翼!ようやく翼の願いを思い出せた!もう迷わない!」

「うん、でも奏はやっぱり私の最高の片翼だよ!奏でといたから私は…」

「おいおい!嬉しいこと言ってくれちゃって!ったく!」

 奏が翼に満面の笑顔を見せた。

 

 

 次の日、翼たちは元の世界に帰ろうとしていた。

「納得いかん!どうして奏の復帰ライブなのに帰らなければならないんだ!?」

 翼が珍しく駄々をこねていた。

「そう言わないの!あなたのファンだっているのだから!」

「なんだなんだ?翼は寂しいのか?」

 奏がマリアと翼に間にひょこっと顔を出した。奏はあの後再び翼の夢を叶えるべくアーティストとして復帰する決意を固め早速復帰ライブを始めようと考えていた。

「いや、そんなことない…けど奏に会えなくなるのが寂しいだけ…」

「なんだよ!結局寂しいのかよ!」

 奏が笑いながら翼にデコピンを放った。

「やっぱり…奏は私に意地悪だ…」

「なにこの剣…可愛すぎ!」

「うわ〜激レアな翼さん!」

「別人デスね〜!」

「つーか誰だよ?」

「以外…」

 響たちがニヤニヤしながら、翼と奏を見た。

「久しぶりに見たな、あのやり取り。」

 機材を置いた拓実も混じってた。白衣を着たままだったが…

「まさか、ずっとああだったの?」

「ええ、まあ。ツヴァイウイングの時とか時々あんな感じでしたよ?なんかあったらすぐ奏ェ…でしたし。」

(この剣…可愛すぎる!)

「って、お前たち!何を見てる!」

 そして奏はリハーサルを始めた。しかし会場にはなんと二課のメンバーが席にいたのだ。皆、奏が復帰することを知り大急ぎで駆けつけたのだ。

「じゃあ、翼!あたしと歌ってくれるか?」

「うん!!」

 そして翼は衣装に着替え、奏と舞台裏に立った。

「翼、いけるかい?」

「うん!」

「いい返事だ!行くよ!」

(ここから先は逆光のフリューゲルを聴きながら読むのを勧めます)

 奏は翼の手を取り歌い始めた。一瞬ではあるが両翼は再び奏で始めた。世界の壁があってもきっと思いは繋がっている。

(私は今までこれを望んでいたのかもしれない。立花たちと共に戦いその中で私は奏に認められるのかどうか不安で仕方がなかった。けど!今この瞬間なら分かる!私は繋がってる!たとえ世界が引き離したって私に流れてるのは風鳴の血だけじゃない!天羽 奏の血も流れてるんだ!)

 そして翼たちは元の世界に戻った。

「ありがとうな、翼…」

 奏は空を見上げた。その空は青く、どこまでも限りなく澄んでいた。これから奏は夢の空へと羽ばたくのだ。しかし、その物語はまた別の話___

 




今回奏さんと翼さんのダブルエクスドライブモードです。そして2人なら漫画版のあの技のエクスドライブ版を加えました。XDでいつかでもいいから合体技が来て欲しいですwww
そして奏さんのコテモン-ディノヒューモン-キュウキモン-スラッシュエンジェモンですが一応これも正規進化の1つでもあります。しかしまあデータ-データ-ウイルス-ワクチンと中々に行ったり来たりでしたが今作の奏さんもいろいろ心境に変化があるから妥当かなって個人的に思ってます。
さて、これから先は少しオリジナル話を追加してから3.5期に行こうと思います。

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