戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今日からデジモンtri第5章公開ですが、今日中に動画サイトで本編を見てから感想を活動報告に投稿します。
さて、片翼の奏者編も次回で最終回です。シンフォギアAXZ編に備えて個人的に色々準備してますが今のペースだとだいぶ先の話になるかもですので気長にお待ちください。


第111話 激突!7人の装者!!

カルマノイズを撃破し弦十郎によってギャラルホルンのアラートが弱まっていることが判明した。しかもノイズたちもこの世界ではバビロニアの宝物庫を閉めたため反応が今後確認されなくなるらしい。

「どうします?今回の事件はここで手を引きますか?はっきり言って今回はもう僕たちの世界に影響はありません。」

エルフナインが響たちに並行世界の干渉を続けるか否かを問くが響たちはここまで来たら最後まで付き合うとしてこれを拒否、残り2体のカルマノイズを撃破するべく奏とともにクリスたちの元に向かった。

「じゃあな、みんな。世話になったな。」

「うむ、元気でな。それと…君は1人で戦おうとするなよ。今は仲間たちがいるんだ。1人で抱え込もうなんて考えるな。」

奏と握手を交わす弦十郎は真剣な眼差しで見つめた。

「ああ…」

奏たちはゲートに飛び込んで行った。SONGのオペレーターたちも見送りを済ませ廊下を歩いていた。

「奏さんにまた会えるなんて思わなかったわ。」

「最初は幽霊でも出たような感じだったよ。まったく…」

友里と藤堯が会話を交わす中、アケミは考え事をしていた。

「生の天羽奏…いいわね。うちのマリアとは相性ぴったりね。」

アケミは何か呟くとゲートの方を見つめた。

「どうかしたの?アケミ。」

「ううん、なんでもないわ。並行世界って良いわよね。色んな人の色んな面が見えちゃうわけだし。」

「そうね。さ、仕事続けましょうか、エルフナインちゃんの手伝いをしないとね。」

「爽谷〜!お姉ちゃんが面倒見てあげるわよ〜!」

「え…」

友里と藤堯がポカンとしていた。

「はあ、相変わらずだなあ…」

ピコデビモンもブラコンのアケミに呆れて言葉も出なかった。

 

 

ゲートに飛び込んだ奏たちと同じ頃クリスたちはノイズを一掃していた。

「今更雑魚のノイズが来たとこでどうなるってんだよ!」

「ジェノサイキャノン!」

クリスとメガドラモンによりノイズが一掃された。さらに調と切歌により撃ち漏らしたノイズは漏れなく倒された。

「けど、まだまだいるデスね…」

「これじゃキリがない…」

「切歌だけにか?今はそんなインプルデンスなジョークよりこっちをどうにかしねえとだな。」

デスメラモンがジュエルビーモンと共に防衛ラインを敷いていた。

「はああああっっ!!!」

すると頭上からマリアと奏そして翼が飛び道具攻撃の技を放った。

「立花響並びに奏者3名…」

「「「参上!!!!」」」

「お前ら!もうあっちは大丈夫なのか?」

「うん!バッチリだよ!」

「にしてもまさか7人装者が揃ったなんてな。」

「デジモンも7体。計14人だ!」

メガドラモンが補足した。

「負ける気がしないな。」

デスメラモンはニヤリと笑んだ。

「どうやら敵もお出ましのようだな。」

すると目の前に黒い靄が生じた。そこからカルマノイズがなんと2体も現れた。

「バカな!?カルマノイズが2体も!?」

「今まで単独だったのに!」

「そんなこと知るもんか!!」

響が先陣を切ろうとしたが突如として2体のカルマノイズから靄が発生すると装者並びにデジモン達が倒れ始めた。

「なんだ…?これは?」

「破壊衝動に…飲まれそうデス!」

「切ちゃん…」

カルマノイズがそのまま動けなくなった装者の前に標的の大きなデジモンを一方的に攻撃した。

「こいつ…!」

奏がアームドギアを気力で投げるもかわされてしまった。

「奏…」

翼もなんとか立ち上がったがカルマノイズが突然その場から消失した。

「消え…た?」

「間に合ったみたいね。」

装者達は振り返るとそこには了子が立っていた。了子が使ったのはカルマノイズのフォニックゲインに惹かれる性質を利用して認識を狂わせる装置だった。

「君たちは…本当にいいのか?我らの世界のことは我らでどうにかするべきだ。これ以上の干渉はしなくてもいいのだぞ?」

「いいえ!やっぱりほおっておけません!」

「ここまできたら最後まで乗ってやんよ!!」

「…どうやら即答みたいね。今日はじっくり休んで頂戴。明日にでも対策を考えるわ。」

 

 

「奏?どうかしたの?」

「ああ、話したいことがあってね。」

奏が微笑んだような表情を見せながら翼の横に座った。

「何?」

「今夜のうちに話しておきたかったんだ。出ないと二度と話せなくなる。最初に翼を見たときあたしにコテモンも心臓が止まるかと思ったんだ。コテモンは昔の翼のパートナーだったんだ。」

「え!?」

「本当だ。俺は翼が戦死した後奏とともに戦い続けてきたんだ。しかし、翼の今のパートナーは別のやつだったが何か同じようなものを感じるんだ。」

「奇遇だね。僕もさ。僕のもう1つの人生の記憶は君から呼び覚まされたのかもね。」

ファルコモンにコテモンはデジヴァイスで違いを見合っていた。元々ファルコモンは翼がクリスと初めて戦った時の絶唱で自らのデータを翼に纏わせ負荷を少々だが減らし、消滅したコテモンの第2の人生でもあるのだ。

「そうなのね。実を言うと私もそうだった…」

「ごめんな。今まで冷たく当たってて…怖かったんだ。翼に嫌われるのが、どうしようもないくらいに…翼の歌を捨てるなって言う願いを無視してあたしは今までノイズの戦いばかりに明け暮れてたんだ。こんなあたしはイヤな奴だろ?」

奏は瞼を閉じながら答えた。

「そんなことない!」

「え?」

「奏がどんなことになっても私は奏を嫌ったり軽蔑なんかしない!それに奏は歌える!私の知る奏なら歌えるよ!」

翼が立ち上がった。

「奏、今の奏のまま歌って!過去なんか関係ない!!今の奏が歌うんだ!歌が大好きで歌いたくてしょうがない今の天羽 奏が!!」

「翼…」

「ごめん…熱くなりすぎた。」

翼がその場から走り去っていった。

 

 

次の日、ライブ会場にて人為的にフォニックゲインを高める装置を使ってカルマノイズをおびき出した装者たちはカルマノイズを待ち伏せしていた。

「奏、昨日は…「いいんだ。あたしが悪いさ。」」

「どうやら時間みたいね。行くわよ!!」

カルマノイズはとうとうデジモンを呼び出してきた。

「おまけはすっこんでろ!!」

<GIGA ZEPPERIN>

クリスの一撃でオーガモンは抵抗せずに倒された。

「ナイトメアシンドローム!!」

しかし今度はカルマノイズはべジーモンにジュレイモン、ピポグリフォモン、サイクロモン、メタルティラノモン、バリスタモン、クワガーモンの大群を呼び出した。

「どうやら一気に来るみたいだな!」

「片付ける…!」

装者たちも狭い場所のため被害を極力出さない成熟期で立ち回っていた。

一方の装者たちも連携攻撃でうまくカルマノイズにダメージを与えていた。

「これでどうだあああああああ!!!!」

<蒼ノ一閃>

<BILION MEIDEN>

<EMPRESS†REBELLION>

<γ式 卍火車>

<切・呪リeっtォ>

<LAST∞METEOR>

装者7人の合体攻撃を受けカルマノイズは吹き飛ばされた。

「やったか!?」

しかし、従来よりも早い回復能力によりあっという間に修復された。

「ダメこれじゃ足りない!」

「反撃が来るぞ!!」

カルマノイズの攻撃を防ぐ奏者たちだが一体でも厄介なカルマノイズに対して数の上で優勢だった装者は徐々に追い詰められるのだった。さらにはデジモンたちも地形を気にしていることに加えカルマノイズの援護攻撃を受けながらデジモンの大群を相手にしているため早くも崩れ去ろうとしていた。

「どうすりゃ…いいんだよ!?」

この絶望的状況下で1人奏が立ち上がった。

 


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