戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回タイトル通りイグナイトモジュールが使えなくなります。アプリの3.5もAXZになってからと言うもののせっかくのイグナイトモジュールがことごとく封じられてますが強すぎるものって対策されやすいってのもあります。AXZではそれともう一つに関しても対策がされてしまうことに…どんな風になるかはもっと後の話になるかもしれないので気を長くしてこのシリーズを応援していただければ幸いです。と言うかXDのおかげで話が増えるってのもあるんですが…


第105話 封じられたイグナイトモジュール!

奏が復帰し翼は奏の元に向かった。

「奏、どう?今度は…私と訓練してみない?」

「いい加減にしろ!お前はあたしの知る翼じゃないんだよ!混同すんなって言ってんだろ?」

その時、またもノイズ警報が鳴った。すぐさま翼たちが出撃した。すでに街外れの森林においてカルマノイズが大量虐殺を図っていた。

「う、うわああああああああ!!!!」

カルマノイズは従来のノイズとは違って一体の攻撃で何人もの人間を殺傷することができるのだ。その上人間を分解しても自らの体は崩壊せずそのまま止まるという厄介な性質を持っているのだ。

「カルマノイズ…!あたしがやる!行くぞ、コテモン!」

「ああ!コテモン進化!!ディノヒューモン!」

奏とディノヒューモンが真っ先に攻撃をしかけたがカルマノイズの霧により動きを封じられてしまった。

「こうなったらイグナイトモジュールで!」

「「「抜剣!!!」」」

3人はイグナイトモジュールを纏ったが一瞬苦しんだ。

「今のは?」

「分からない!何か破壊衝動に飲まれるような感じだったわ!」

マリアが冷や汗をかいていた。

「このままでは危険だ!一気に決めるぞ!」

翼たち3人は時間がないためデジモン抜きで攻撃を始めた。カルマノイズ自体は装者よりも強くはなっていたが、イグナイトモジュール3つとあれば次第に押され始めてきていた。そして隙ができたところに響の拳が命中した。

「はああああああああ!!!!!」

響の一撃でカルマノイズが吹き飛ばされた。

「トドメだ!」

今度は翼が飛び上がり、カルマノイズを切り裂いた。

<羅刹 零ノ型>

「はあ…はあ…勝ったようだ…」

「けど、イグナイトモジュールを使った時に異常が生じたわ。一体どういうことなのかしら?」

「わかりません。けど、疲れましたね。」

「一度、奏を連れて戻ろう。奏、手を…」

奏は差し伸べられた翼の手を払いのけた。

「余計なことすんじゃねえ!」

「あなた…」

マリアが食ってかかろうとしたが翼が静止した。

「いいんだマリア!」

「…わかったわ」

 

 

一方、二課本部では勝利の喜びに浸っていたが、了子だけは不安そうな表情を見せていた。

「やったあ!」

「カルマノイズをようやく撃破できたか…ありがとう並行世界の奏者たち…」

弦十郎も笑みを浮かべて椅子に座った。

(あのイグナイト…きっと暴走を力にしてるからカルマノイズとは相性が悪いのかもね…もしかしたら…)

翼たちの隠し玉だったイグナイトモジュールは早くも役に立たなくなりつつあった。

 

 

次の日、翼たちは改めて二課の調査によりカルマノイズはあと5体いるということがわかった。そんな中で突如としてイグナイトモジュールが不調をきたしたためあまり良い流れとは呼べなくなってきていたことを了子はもちろん響たちも勘付いていた。しかし、響たちはそれをただの一時のものでしかないとし深く考えるのをやめていた。そんな中又してもカルマノイズが出現したとの情報が入り翼たちが出撃した。

「カルマノイズがいたってイグナイトモジュールさえあれば…!」

「いえ…あれはちょっと危ないかもね。」

「え?」

「どういうことだ了子くん?」

「あれは暴走を力に変換するもので確かに力を得られるでしょうけど、カルマノイズ相手にわずかな異変があったから浮かれてはいられないわ。とはいえ確証はないわ。」

「なんか、了子さんが言うとすごい現実味がますような…」

拓実が苦笑いを浮かべていた。

そして、街ではすでにタコ型のカルマノイズが暴れていた。

「どうやら敵も怒ってるようね。敵討ちのつもりかしら?」

「こちらがねじ伏せるまで!行くぞ!」

翼たちはデジモンと共にノイズと交戦した。戦い自体は装者が優勢だったがノイズ側も増援が次から次へと現れ次第に装者たちを追い込んでいた。

「メガフレイム!」

「リザードダンス!」

「苦無羽!」

「メガバースト!」

「これじゃキリがないですよ!」

響とマリアは先行する奏とそれのカバーに当たる翼の後ろでノイズを撃破していた。しかし、ノイズ自体の数はあまり減少していなかった。

「たかがノイズとはいえ…これは骨が折れそうね…こうなったら使うしかないわね。あいつにはイグナイト無しは厳しいわ。」

「わかった…!イグナイトモジュール!」

「「「抜剣!!」」」

イグナイトモジュールを抜剣した響とマリアだったがすぐに異変が起こった。なんと2人に破壊衝動が突然現れたのである。

「うわあああああああ!!!!」

「ぐっ、ぐわああああああ!!!」

あまりの破壊衝動に2人はイグナイトモジュールをとっさに解除させた。

 

 

「2人とも大丈夫か!?」

「ええ…なんとか…」

「そうか、ならばここは「お前ら2人、そこで休んでろ。あたしがいく」」

奏が翼を遮った。そして奏は若干不安そうに翼を見つめた。

「…ついてこい。あたし1人じゃあいつは無理だ。」

「分かった!」

「勘違いすんな。お前を認めたわけじゃない。行くぞ!」

2人がカルマノイズ目掛けて駆け出した。途中のノイズたちは2人に全て切り捨てられた。

「はああああ!!!」

「おりゃああああああ!!!」

まず翼が蒼ノ一閃でカルマノイズを攻撃するもあっさり防がれてしまった。

「甘いな!」

すると背後から奏が槍から竜巻を発生させてカルマノイズを吹き飛ばした。

<LAST∞METEOR>

「行くぞ翼!」

「うん!」

奏のガングニールと翼の天羽々斬を同時に振り下ろしたことでカルマノイズの足が吹き飛ばされた。

<双星の鉄槌___DISASTER BLAST>

しかし、カルマノイズは完全に倒されてはおらず修復を始めた。

「クッ、こうなれば絶唱を…!」

「やめとけ!こいつはあたしが…?」

するとカルマノイズは修復を終え姿を消した。

「チッ、逃げられたか。」

(やっぱり、奏は奏だ。さっきわかった。共に戦っていると分かる。立花やマリアを守っただけじゃなく、私の絶唱も止めてくれた。)

翼は複雑そうな表情で奏の背を見つめた。

「ありがとう奏。」

「なんだよ、気味悪いな」

その後響とマリアは回復し了子からカルマノイズとイグナイトモジュールにはなんらかの関係があるかもしれないので、一度元いた世界に戻ることになった。

しかし、平行世界の装者が1人となってしまうため翼は1人残って奏たちと戦うことになった。封じられたイグナイトモジュールの力抜きでこの先5体のカルマノイズとはどう戦うのだろうか?

 




今回でてきた必殺技は漫画版シンフォギアの合体技になります。一期との差異はありますが自分はそれがあっても楽しめました。書店で見たら一度見てみると面白いですよ。一期との比較もできますし。

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