戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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今回、翼たちとの圧倒的な力の差を知った奏がある暴挙に出ます。ぶっちゃけLiNKERオンリーの奏さんと適合係数高め(マリアさん以外)に加えてイグナイトっていう強化パーツ持ちじゃあ差が大きくなるのはしゃーないです。それに奏さんの世界にはフィーネとかネフィリムとかキャロルといった化け物軍団と戦ったことすらないわけですのでそれもまたしゃーないわけです。


第104話 奏の焦り!

奏はただ1人ノイズとバーチャルシミュレーション室で戦っていた。

「おりゃああああああ!!!」

力任せにアームドギアを振り回した奏はただ激情のままノイズを倒し回っていた。

「トドメだ!」

奏は跳躍して槍を雨のように降らせた。

<STARDUST∞FOTON>

ノイズたちは槍の雨ですぐに炭化された。ノイズが倒されたことで町のような景色からシミュレーション室に戻った。

「はあ、はあ、まだだ…!まだこんなもんじゃねえ!」

「奏…」

コテモンが息を切らした奏を心配そうに見つめた。

「うるせえぞ、コテモン!今のあたしにいるのは強さだけだ!あいつらをぶっ殺す力だ!」

そんな中奏にあったのは響たちとの力の差を痛感したというショックだけであった。

(あいつのペンダントがあればあたしだって…!)

奏はイグナイトモジュールの力に魅入られそれを欲していた。そしてたまたま歩いていると響たちがシャワーを浴びてるのに気がついた。

(あいつら…ギアのペンダントもそのまんまで、よくシャワーなんざ浴びられるな…)

奏は一瞬だけ立ち止まった。

 

その後町に再びノイズが出現し、翼たちと奏は出撃した。しかし、なぜか響のペンダントが行方不明になってしまったのだ。

「どこ行ったんだろー?」

響は本部の至る所を探している中翼、マリア、奏の3人がノイズに向かって行った。

「行くぞ!」

奏がペンダントを構え聖詠を唱えた。すると奏が突然苦しみ出した。

「奏!?」

「来るな!あたしは強くなりたいんだ!強く!もっと強く!だから力を貸せ!」

しかし、奏はなおも苦しみ出し、倒れてしまった。

「まさか、あれは立花響のガングニールなのか!?」

マリアが驚きながらノイズを攻撃した。

「そうとしか考えられないよ!早くやめさせないと!」

「くっ、今は奏を守りながら戦うぞ!」

「そうしましょう!」

翼とマリアはデジモンたちを出して奏を守ることに専念していた。

「はあああ!!」

<蒼ノ一閃>

<EMPRESS†REBELION>

2人の攻撃でノイズたちを薙ぎ払ったものの奥に控えていたカルマノイズには攻撃を避けられてしまった。

「どうやらタダでやられないようだな。」

「一旦距離を置いて…!?」

するとカルマノイズは黒い霧とともにその場から撤退した。

「消えた?」

「そうだ、奏!奏!」

「よかった、気絶してるだけのようね。」

その後奏は病院に運び込まれたが数時間して目を覚ました。

「奏!」

「またお前か…しつこいんだよ!お前の世界のあたしとあたしは同じじゃないんだよ!」

心配してきた奏は響に一言すまんと行ってその場を去った。

(あの子はまるで私のようね。自分を殺し何がしたいのかさえ見えていないかつての私に…)

「奏…お前はどうしてあんなことした?」

「力が欲しかった。けど、あたしには無理だった。なんならあたしをもっと強くしなくちゃいけない。あたしは翼という強い存在を失った。それはあたしが弱いからだ。もっと強くなりたい!」

奏は病みあがりにも関わらずただひたすらにシミュレーション室でノイズと戦っていた。

しかし、焦ってばかりでまるでいい成果はなかった。

「ちくしょう…ちくしょおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 




「奏、人のものとるとか良くないだろ。」
「うるせえ!あたしは力が欲しいんだ!」
「お前一応どっかの見た目は小学生、頭脳は大人のやつとおんなじ声なんだぞ?」
「うっせえ!他人と一緒にすんなコテモン!」
第82回 奏(片翼の奏者)、コテモン

奏さんの中の人ネタです。バローとか言われそう…

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