戦姫絶唱シンフォギアDigitalize   作:ジャン=Pハブナレフ

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さて今回から最初の並行世界の目玉が現れますよ。その正体は…


第102話 衝撃の再会!孤高の戦士!

翼たちは虹色のゲートをくぐるととある公園に出た。

「ここって、公園?私たちの町とおんなじ?」

「うむ、そのようだな。」

響たちが辺りを見回しているとマリアが上を向いた時にあるものを見て息を飲んだ。

「みんな空を見て!」

「空?…ッ!」

響たちはハッと息を飲んだ。響たちが見たのは月だった。それも満月だった。

響たちの世界の月はルナアタックの時にフィーネの作ったカディンギルに伴い、月の一部は破壊され土星のように輪を作って空に居座っていた。その後フロンティア事変でウェル博士が一度落下させようと試みたが、ナスターシャ教授の奮戦の甲斐あってそれ以降はただ佇んでいるだけとなっていた。

「じゃあ、この世界ではルナアタックが起こってないようだな。」

デジヴァイスからも外の様子を見ようとアグモン2体にファルコモンも現れた。

「それだけじゃない!きっとフロンティア事変や魔法少女事変だって起こってないはずよ!」

「それじゃあ、少しこの辺りの調査をしましょうよ翼さん!マリアさん!きっとこの辺りで何かが分かるはずです。」

「ええそうね。行きましょう。あれだけおおきな事件が無いなら無いできっとなんらかの変化があるはずよ。」

 

響たちは並行世界の探索を行うが、街並みは大して響たちの住んでいた街とは大差が無かった。ただ人とデジモンが笑い合いながら日常を謳歌しているのが見える中、翼は思い悩んでいた。奏が殉職して数年が経った今でも翼は時折奏のことを思い出していたのだ。共に戦った日々や歌った日々の中で翼は奏が心の支えだと言うことは彼女自身わかっていた。しかし奏が喪われた後に翼自身も多くの試練に見舞われその度に仲間たちと乗り越えて来ていた。その中で自分は変われたのかという疑問が改めて脳裏に浮かんでいた。

(私は確かに立花や雪音たちとともに戦い、変わってきた。しかし私は大きくなれただろうか?奏なしで本当にここまで来れたのだろうか?)

「…さ!翼!」

「マリア…」

「顔色が悪いけれど大丈夫?」

マリアが翼を不安そうに見つめた。

「いや障りない。さあ、調査を続けよう」

「にしても大して変わった点はないね。」

「まあそうだな。ルナアタックが無かった以外では大して変化はしてないようだな」

「まさかのリディアンは破壊される前の状態で残ってたしね。いよいよ変化というものが大きくなってるのかも…」

デジモンたちもデジヴァイス越しから会話を行いながらも辺りを見回していた。その時、街にノイズ警報が響いた。

「どうやらノイズが現れたようだな。行くぞ!この世界にある二課に協力を得ればこの世界にある異変を止められる!」

「はい!」

3人は聖詠を唱えた。そして成熟期のパートナーデジモンたちと共にノイズの現れた街はずれへと向かった。

そしてこの世界の二課本部にもその存在が知れることになった。

「聖遺物反応3つ!しかし…」

「どうした!?何があったんだ?」

「はい、一つは未知の聖遺物アガートラーム!もう二つはガングニールと…天羽々斬です!」

藤堯と友里の伝達により弦十郎と2人の人物が驚いた。

「なんだと!?」

「何かの冗談じゃ…ないのか?」

「天羽々斬だって!?」

 

ノイズとコカトリモン、ティラノモン、バードラモンたちと響たちとがすでに交戦していたが、戦い自体は響たちの優勢だった。

「悪いが早く終わらせてもらう!」

翼の斬撃でノイズが切り捨てる横ではマリアのアガートラームの蛇腹剣で飛行するノイズを撃ち落とし、響が拳で叩き落としていた。

「よしトドメだ!メガフレイム!」

「苦無羽!」

グレイモンとペックモンがバードラモンを

撃破したものの、どさくさに紛れてティラノモンが逃亡を始めた。

「こんな日暮れ前に現れるとはな!」

「けど、問題ない!」

マリアの攻撃でティラノモンをなんとか押さえつけられ一気にジオグレイモンが投げ飛ばした。しかし、コカトリモンの姿が見えなかった。

「おかしい?奴はどこに?」

そのとき、爆破音が鳴り響いた。

「誰かが戦ってる?」

「きっとこの世界の装者に違いないわ!」

翼たちがその先に向かい、戦っているには見えたが誰かはわからなかった。

「一体、誰が?」

「リザードダンス!」

緑の龍人型デジモンがコカトリモンを翻弄していた。

「いまだ!」

すると装者らしき人物がコカトリモンにとどめを刺した。

「槍?」

すると装者が近づいてきた。

「あんたら…何者なんだ?それになんで天羽々斬が」

少しづつだが姿が見えてきていた。その中で3人は唖然としていた。そして現れたのはすでに響たちの世界では殉職したはずの人物だった。

「そんな…!どうして?」

「う、そ…」

「2人ともどうしたの?」

影の主も響たちを見て驚きをあらわにした。

「翼…!?」

影の主は

 

 

 

天羽 奏____元ガングニール奏者にして殉職した装者である。




さて今回のあとがきは強さ順列の完全体編になります。一応拓実と爽谷はここに加えときます。

最上位:チィリンモン(弦十郎)
上位:ライズグレイモン(マリア)
中の上位:メタルグレイモン(響)、ヤタガラモン(翼)
アトラーカブテリモン(藤堯)、レディデビモン(アケミ)、爽谷
中位:メガシードラモン(拓実)、メガドラモン(クリス)
シャウジンモン(友里)、デスメラモン(調)
ジュエルビーモン(切歌)、拓実
下位:スコピオモン(爽谷)

最上位はもう言わずもがな。上位のライズグレイモンはジオグレイモンよりも火力と機動力が大幅にアップしています。ヤタガラモンは攻撃力や機動力が上がってますが防御力が下がってます。中位のデジモンは主に進化するにつれてある面が強化されある面において弱体化されいます。例えばメガシードラモンの場合は攻撃と防御力が上がってますが陸での機動力は下がってます。スコピオモンは成熟期同様経験が低いため下位にあたります。拓実と爽谷の実力に差がありますがリアルファイトでは拓実の方に軍配が上がりますがデジモンになるとフュージョンレボリューションで多くのデジモンで戦ってきた爽谷の方が戦闘経験が拓実より豊富になります。とはいえ拓実も司令の特訓で割と強くはなってはいます。それでもクリス同様息上がってますけどね。

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