東方黒龍記 ~守りたい者達~   作:黄昏の月人

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今回は現段階までのキャラ設定になります。
物語本編には直接の関係はないので興味のある方は見てくださるとうれしいです。


閑話 龍を綴る書

「今日は良い一日でした」

私は机の上に置いてある湯呑に手を伸ばしながらつぶやく。

「静也さん、真さん、愛花さん。皆さん良い人で良かったです」

私は今書き上げたばかりの幻想郷縁起に目を落とす。

 

 

 

 

 

"守護を司りし黒き龍帝"

龍導院 静也

能力 願いをかなえる程度の能力

危険度 極高

人間友好度 極高

主な活動場所 博麗神社周辺、寺子屋

 

近頃人里で見慣れない黒い着物に、刀を差した人物を目撃してはいないだろうか。

その人物はおそらく龍導院 静也だろう。

不慮の事故により幻想入りを果たした外来人だ。

博麗神社で居候をしており、寺子屋の教師をしている。

教師をしている理由を聞いたところ、なんでも道具屋の店主にツケが有るらしい。

静也の能力は願いをかなえる程度の能力という一見すると八雲 紫に匹敵する強力な能力に見えるが、この世界の理を覆すことはできない(昼を夜に変えるなど)ため、実際はそれほどではない。

しかし、剣術に関しては魂魄 妖夢を越えるほどの実力を持つ。

静也は龍導院家の当主であり、龍導院家は龍導流と言われる武術を習得している。

静也は龍導流剣術の皆伝である。

龍導流は他者を守ることに特化した流派であり、一対多の戦闘を得意とする。

龍導流において皆伝となるための条件は特殊であり、己だけが操ることのできる武術を見に着けることで初めて皆伝となる。

静也は龍導複翼龍剣術と名付けている武術を習得している。

それは刀だけでなく、銃と呼ばれる不思議な武器を同時に操る。

静也は八雲 紫から直接武器を渡されており、左の腰にさしている黒い刀身を持つ方を冥刀『夜桜』。

右の腰に差している白銀の刀身を持つ方を妖刀『魂絶』。

懐の中に入れている銃を紫銃『空虚』と名付けている。

身長は人里の平均よりも高めだが、本人曰く外の世界では平均的らしい。

静也は基本的に全ての者に対して寛容であり友好的だ。

しかしそれは静也にとっての他人である証拠だ。

静也は自身が守りたいと思ったものを必ず守ろうとする。

静也の守りたいものを傷つけようとするものは例外なく"敵"として認識される。

静也は敵として認識したものには一切の躊躇をすることなく排除しようとする。

それに例外は存在しない。

 

目撃報告例

・本当に良い奴だよ。あいつの為なら世界を渡ることを躊躇わない程度にわな。この世界なら大丈夫だとは思うが、龍の逆鱗に触れるやつがいないことを祈るよ。

(黒髪の槍使い)

・世界で一番かっこよくて、世界で一番強い自慢のお兄ちゃんだよ。

(桃守龍)

・楽しい奴だぜ。関わってると飽きない。

(普通の魔法使い)

・早く帰ってきて夕飯を作ってほしいわ。

(楽園の素敵な巫女)

 

対策

静也への対策はただ一つ、彼の守護対象者に危害を加えないことである。

肉体的、精神的を問わずに危害を加えれば必ず静也はその者を排除する。

静也から敵として認識されたのならば、諦めるしかないだろう。

或いは危害を加えたことを必死に誤ればもしかしたら許してくれるかもしれない。

望み薄ではあると思うが。

しかし、友好度は非常に高いため、静也と交流を深めて行けばいずれ護衛対象として認識されるかもしれない。

 

 

 

 

"亡霊達の相談役"

篠宮 真

能力 感覚を操る程度の能力

危険度 高

人間友好度 高

主な活動場所 白玉楼、博麗神社周辺

 

静也と一緒にいる黒髪の少年を見かけたことはないだろうか。

その人物は篠宮 真で間違いないだろう。

幻想入りを果たした静也の後を追い八雲 紫の手引きによって幻想入りを果たした外来人だ。

白玉楼で居候をしており、白玉楼で人魂相手のカウンセラーをしている。

本来人魂と意思の疎通を行うことはできないのだが、真は能力を使うことによってそれを可能にしている。

真の能力は感覚を操る程度の能力であり、戦闘時には自身の五感を強化することで有利に立つ。

幻想入り当初記憶を失っていた静也をこの能力を使い記憶を取り戻させたそうだ。

真は篠宮流槍術を習得しており、階級は目録である。

篠宮流槍術と言ってはいるが、実際は龍導流槍術である。

真は龍導院家に正式に入門したわけではなく、静也から個人的に教わっただけなのでそう名乗っている。

真はまだ自分だけの戦い方を見つけられていないため、目録である。

しかし実力は高く、外来人の中では静也に次ぐ実力を持つ。

真も紫から武器を受け取っており、『イモータルランス』と名付けている。

身長は静也よりも頭一つ分高い。

真も静也と同じうように基本的には友好的だ。

真も龍導流の使い手であるため、守ることを信条に戦闘を行う。

しかし真は静也と違い自身と友好関係を築いたものを守るのではなく、静也や愛花などの身近な人物を守ろうとする。

だからと言って守護対象が少ないかというとそうではなく、静也や愛花が守りたいと思ったものを真も共に守る。

 

目撃報告

・最高の親友で、昔からの悪友だ。今まで何度助けてもらったかわからない。

(黒龍帝)

・まぁ、古い付き合いだからね。お兄ちゃんの次くらいには認めてるかな。すぐに調子に乗る悪い癖は相変わらずだけど。

(桃守龍)

・いつも手合わせしていただいて感謝しています。いつか超えて見せます!

(白玉楼の庭師)

・料理の腕も静也に習ってくれないかしら。

(白玉楼の主)

 

対策

真も対策方法は基本的には静也と同じだ。

しかし真は静也と比べ守護対象が分かりにくい。

そして静也や愛花の守護対象に危害を加えた場合、真も一緒に排除に現れるだろう。

この二人を相手に無事で切り抜けることは非常に難しいだろう。

 

"森羅万象を見つめし桃守龍"

龍導院 愛花

能力 想いを力に変える程度の能力

危険度 高

人間友好度 中

主な活動場所 紅魔館、静也の周辺

静也の近くで静也とよく似た黒髪の小柄な少女を見かけることがあるかもしれない。

その人物こそが龍導院 愛花である。

愛花は静也よりも二つ年下の妹である。

愛花は静也に対してとても深い愛情を持っており(外の世界ではブラコンと言うらしい)、静也が幻想入りを果たして憔悴していたところを八雲 紫の導きで幻想入りを果たした。

愛花は紅魔館で主の妹の専属メイドとして働いている。

愛花はそのことに関して紅魔館の主の何らかの思惑を感じているらしいが、今のところそれについては不明である。

愛花の能力は想いを力に変える程度の能力であり、付近に憎しみであれ愛情であれ、何かしらの感情を抱いている人物がいると、その思いの強さによって身体能力や霊力が強化される。

戦闘という一点においていえば非常に強力な能力であるといえるだろう。

愛花は龍導流弓術の皆伝である。

また、静也の妹であるため龍導院家の次席である。

愛花は龍導連翼流弓術を習得したことで皆伝となった。

それはあらゆる行動を次の行動に繋げ、その状況にあった武器へ即座に切り替える。

全ての武具を使いこなすという龍導流の強みを最大限生かす戦い方である。

愛花は相手の挙動から次の行動を予測する鋭い観察眼を持っており、桃守龍の他に龍眼の弓兵と言う二つ名も持っている。

愛花も特別な武器を所持しており、青龍弓『朧月』と名付けている。

身長は実年齢からすると非常に小さく、愛花にそのことを告げると激怒するため注意が必要だ。

愛花も表面上は友好的に接するが、あまり他人に興味はない。

 

目撃報告

・自慢の妹だよ。ただ、そろそろ兄離れをしてくれると嬉しいかな。

(黒龍帝)

・顔はいいんだが、中身がな。まぁ、それも含めてあいつらしいか。

(黒髪の槍使い)

・私にもお姉さまにとっての咲夜みたいな存在ができて嬉しい!!

(悪魔の妹)

・愛花が家に来て来てくれて感謝しているわ。ええ、本当にね。

(紅魔館の主)

 

対策

愛花の対策は非常に簡単だ。

それは静也に危害を加えないこと。

龍導流の使い手であるため守ることを信念に戦っているが、愛花はその思いを静也に向けている。

静也が誰かを守るために戦うときは参戦するが、いざというときは他の者を見捨ててでも静也を守ろうとするだろう。

しかし、守護対象が一人であるがために、静也に危害を加えた際は静也以上の修羅となるだろう。




一応求聞史紀を見ながら書きましたが、違和感があったらごめんなさい。
書いていて気付いたのですが、愛花の能力は本編ではまだ説明していなかったですね(焦)
これを見てくれた方だけの特別情報です。
本編の方でもなるべく早く出そうと思います。
八龍王についてはもうしばらく後に出そうと思います。
今やってしまうとネタバレになる部分が多いので。
おそらく次の章の後になると思います。
次回から新章に入ります。
宴会の時に出てこなかったのを疑問に思った方もいたかもしれないあのキャラが出ます。
次回を乞うご期待。

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