魔法少女靖子~暁の水平線に平和と友情の絆を~ 作:ラフィーネ
「ぎゃー!」
駆逐イ級2隻の艦隊がとある艦娘の艦隊に倒された。そこには夕雲型駆逐艦・巻雲、霞、軽巡鬼怒、さらに・・・ある艦娘がそこにいた。
「やりましたね!司令官様」
「ぼくの手にかかればこの通りだよ。」
そう、この艦娘こそが、とある鎮守府の提督であった。先述の3人の艦娘は、そこの所属艦である。
「提督、引き揚げましょう。」
「わかった。みんな退却!」
提督は自分の所属する護衛艦と艦娘たちとともに引き上げた。同じころ、島雪は秋雲、鈴鹿、青葉、時雨とともにその提督のところへ向かっていた。もちろん、郡津提督はミサイル艇に乗っていた。
「あとどれくらいですか?」
「もうすこしよ。」
「どんな人だろ?その提督って人は。」
「それは見てのお楽しみ、お!合流予定の子が来たわ。」
そこへこの日合流する夕雲型が来た。みたら秋雲と同じ制服を着た艦娘だった。
「あ、あなたは!?」
「私は夕雲型駆逐艦、風雲(かざぐも)です。よろしくね。」
みんな風雲に挨拶した。
「さあ、行くわよ、もう少しだから。」
そのころ、女装子提督の鎮守府では、女装子提督が寝起きの姿できた。
「提督、岡山提督、もうすぐお客さんだよ。早く着替えて」
「ok!」
女装子提督の名前は、岡山泰希提督である。川内(岡山)に呼ばれ、服に着替えた。
「まだ朝ご飯まだなのに・・・。」
「あとあと。」
おなかがすいているのに後回しにされ、少々不機嫌であった。そして、提督の正装である白い服に着替えた岡山提督は、川内(岡山)といっしょに港にむかった。そして、郡津提督一行がご到着となった。
「こんにちは、郡津提督」
「こんにちは、岡山提督。元気そうね。」
島雪たちは、この提督に会うのは初めてだった。ほかに、岡山提督所属の巻雲、比叡、叢雲、夕雲、清霜
も一緒だった。
「あら、また新しい夕雲型入ったの?」
「う、うん、巻雲ちゃんだよ。ほら、ご挨拶。」
「はじめまして!巻雲でぇーす!」
島雪と秋雲は、この鎮守府はは夕雲型が目立っていると感じた。そして、風雲も初対面なので挨拶した。
「風雲です、よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
その時、岡山提督のおなかがなった。
「あらあら、ご飯まだだったの?」
「とんでもないとこお見せしてごめんなさい。」
みんなは大笑いだった。岡山提督は、朝ご飯食べてもいいかと川内(岡山)に聞いた。ok
が出たので、間宮さんの食堂へ向かった。間宮さんの食堂は各鎮守府には必ずあるのだ。当然、修理するための工場、病院もある。そして、甘味処もあるのだ。この岡山提督の鎮守府では、イベントもやっていて、地域住民の親睦も深めているのだ。郡津提督の鎮守府でも、イベントはしているが。
「変わった提督さんですね。」
「まあ、そそっかしいとこはあるけどね。けど、ただの提督さんじゃないわよ。」
「どう違うの?」
「いずれわかるわよ。」
何のことだか、島雪と鈴鹿にはわからなかった。
「時雨ちゃん、何のことだか、わかるかな?」
「出撃の時になったらわかるよ。」
やはり、その時が来るまでわからなかった。一方、少内提督の鎮守府では、残った資材をすべて投入すべく、準備をしていた。総攻撃をかけるつもりだ。はじめての戦艦と、軽空母を投入すべく、建造中だった。
「ふふふ、この2隻の艦が完成したらあの艦娘たちも目じゃないぞ。」
「提督、名前は?」
「決まっている、戦艦は闇光(やみびかり)、軽空母は赤鷹(せきよう)だ。もうここまできたら残った資材をすべてつぎ込んで臨むまでよ!」
「提督、大提督も失敗続きで、もう猶予はないものと思えと連絡が・・・。」
「分かっている。だから決戦に臨むのだ。それで、やつらの動きは?」
「郡津提督は、あの女装子提督とやらの鎮守府にいてますが。」
それを聞いた少内提督は、スタンバイしていた艦娘・重巡黒菊に出撃を命じた。ほかに駆逐ハ級2隻、人型駆逐a級2隻、人型軽巡1隻も向かわせた。その様子を偶然見ていた賀千谷提督。
「うーん、どうやらあの提督もいよいよ追い詰められてるってことか。よし、ここは増援をおくってやるか。回線を。」
「はい。提督。」
賀千谷提督は、少内提督に回線を開いた。増援のことについてだった。彼はそれを承諾した。黒菊たちは、郡津提督を倒すために向かっていた。
「黒菊、そこらの船を襲うのだ。そうすれば奴らはくるはずだ。」
「わかりました。ん?あそこに貨物船が。」
「よし!作戦開始だ!」
そのころ、女装子提督の鎮守府では、朝ご飯を食べ終えた女装子提督が郡津提督たちを鎮守府内を案内していた。護衛艦たんご、したら、ミサイル艇2隻が係留されていた。女装子提督は最新型護衛艦ゆすはら、あいなんも見せた。さらにあと2隻追加予定だという。
「あと補給艦、ヘリ搭載の護衛艦もいいかなぁ。」
本当に、ここの女装子提督は護衛艦がすきである。そのとき、緊急入電が入った。
「提督<この付近を航行中の貨物船が救難信号をだしています。直ちに出動してください。」
「わかった、すぐに用意していくから。」
そのとき、郡津提督は、先行して救助に行くことを提案した。
「わかった。お願いね。僕もできるだけ早く出撃するから。」
こうして、郡津提督たちが先に行くことになった。黒菊たちは貨物船を襲っていた。
「いま船に積んでる荷物全部こっちに渡してもらおうか?」
「艦長、まだ救援は来ないんですか?」
「まだだ、まだ来ない・・・ん!あれは!」
ちょうど郡津提督と島雪たちが到着した。
「待っていたぞ、お前たち。私は重巡黒菊だ。」
「黒菊って、菊月ちゃんの?」
「菊月?誰だそいつは?知らんぞそいつは。」
知ってると思い、質問はしたが、知らないようだった。
「島雪、なに聞いてるの?早く片付けるわよ。」
「みなさん、早く逃げてください!」
郡津提督は青葉と風雲を貨物船の護衛にまわし、貨物船を付近の鎮守府に避難させた。
「まあ、いいだろう、私たちはおびき寄せるためにやっただけだしな。郡津提督に向けて攻撃開始!」
黒菊の号令で戦いの火ぶたはおろされた。
「雨は必ずやむものさ!」
時雨は連装砲2発発射して駆逐ハ級を撃破、秋雲も連装砲でハ級を撃破した。
「やるじゃん秋雲ちゃん。ん!こっちも来たか!」
島雪も砲弾の弾を真っ二つ!人型駆逐艦a級を撃破した。鈴鹿もa級をミサイルで撃破した。
「時雨ちゃん、あれをやろうか?」
「いいね、やろう!」
人型軽巡が時雨に襲いかかった。しかし、時雨はゆうゆうとかわした。そして鈴鹿とのコンビネーション攻撃でみごと撃破した。
「あれがコンビネーション攻撃か。」
「コンビニ姉さん?」
「コンビネーション攻撃よ!」
島雪は秋雲に突っ込まれた。聞き間違えただけなのだが。ついに重巡黒菊だけがのこった。が、今回はいつもと違った。そこへ賀千谷提督の駆逐艦が来た。
「おい、苦戦してるな。応援をよこしてやろう!」
「あ、お願いします。」
賀千谷提督は人型駆逐艦b型2隻、c型2隻、人型軽巡2隻の計6隻を応援によこした。
「よし、攻撃開始!」
「増援をだしたわね!なら、こっちも増援ね!頼んだわよ!」
「はい!」
郡津提督は岡山提督に応援を要請した。その応援要請を受けた。ちょうど準備がおわったところだった。
「ようし!、準備完了!行くよ。」
「はい!」
岡山提督は、自分の所属の加賀、龍驤、皐月、榛名、天龍を引き連れて出撃した。
そのころ、郡津提督と島雪たちは、7隻の攻撃に苦戦していた。それを見ていた深海棲艦がそこにいた。
「どうする?あたしたちも行くか?」
「いいじゃん、あいつらに任せよう。あたしたちなんの命令も受けてないし。それより、限定スイーツ食べに行こ!」
「うん。」
・・・結局行ってしまった。そのころ、岡山提督は急いで郡津提督のいる海域に急いでいた。
「榛名さん、偵察機でどこにいるか調べて。」
「はい、提督。」
榛名(岡山)が偵察機をとばした。そして、すぐ付近に郡津提督が戦っているのが見えた。間違いない!そこだ。
「提督、すぐそこです。」
「よし、今から行くぞ!みんな、油断はだめだよ!」
「はい!」
そのころ、郡津提督たちは重巡と増援に苦戦していた。時雨は直撃を受け、大破に近い状態だった。
「だめだよ。どこみてるの。」
「・・・時雨ちゃん、そんなこと言ってる場合じゃないよ。」
そこへ黒菊が発射したミサイルが飛んできて、鈴鹿まで直撃を受け、大破してしまった。
「時雨ちゃん、ぼくもやられちゃった。パンツ丸出しだよ。恥ずかしいよ。」
「・・・鈴鹿、君なにやってるの?人のこと言えないよ。」
時雨はあきれ顔だった。秋雲も大破していて、反撃不可能な状態だった。島雪も中破していた。
「島雪ぃ、あたしこんなみっともないかっこうやだよぉ。」
「でもやるしかないよ。・・・でも自動小銃も弾切れだし。ミサイル艇のほうも弾切れだし。」
もはや全員戦う力はわずかしかなかった。
「とどめを刺しましょう。提督。総攻撃を。」
「よし、いくぞ!総攻撃、開始!」
そこへ、加賀(岡山)、龍驤(岡山)の飛ばした戦闘機が人型駆逐艦4隻を攻撃、2隻は撃破、残る2隻は大破した。
「あの戦闘機は?」
「ぼくたちの戦闘機じゃない・・・。」
さらに榛名(岡山)の主砲で軽巡が撃破、皐月(岡山)と天龍(岡山)の攻撃で大破した駆逐艦2隻にとどめをさした。
「お待たせ!郡津提督、助けに来たよ。」
さらに岡山提督は自動小銃とミサイルで残りの軽巡1隻を撃破した。
「秋雲ちゃん、鈴鹿ちゃん、時雨ちゃん、あれが・・・。」
「提督が言っていた・・・。」
そう、岡山提督は夕雲型駆逐艦・川霧となって救援にきたのだ。郡津提督がいっていた、ただの提督ではないというのは、このことだったのだ。自動小銃、速射対応連装砲、機関砲、刀剣、対艦ミサイル、ハンドガン、ミサイルランチャーで武装していた。
「さあ、行くよ!」
賀千谷提督と黒菊はまさか岡山提督が艦娘だったとは、驚くしかなかった。
「くっ、あとは頼んだぞ黒菊!退却だ!」
賀千谷提督は急いで退却した。
「こうなったらあの艦娘だけでも!」
しかし、難なく黒菊の砲撃をかわし、榛名(岡山)のサポートを受け、みごと刀と連装砲で黒菊を撃破した。そして、島雪たちと郡津提督を鎮守府へ送り届けるべく、郡津提督の鎮守府へ向かった。
「ありがとうございます。岡山提督。」
「いいよ。これくらいは。それにしてもかわいいねきみ。みんな傷の方は大丈夫?」
「大丈夫だよ。でもかわいいなんて、てれるよ。」
島雪と岡山提督は楽しそうに話していた。
「秋雲、大丈夫かい?」
「うん、もうすぐだからね。ん?提督、いや、川霧ちゃんかな?風でパンツ見えてるよ。」
「ん?こらぁ!はずかしいよ!」
「あははは、かわいい。」
岡山提督は秋雲に照れながら言った。みんなはどっと笑った。
急いで完成させました。こういうキャラ出したかったんですよ。この女装子提督のスピンオフも出したいです。