とても安易なゆめロラ   作:凪紗わお

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何となくだけどゆめちゃんって文系のイメージ。で、ローラは理系のイメージ

今回は普通に勉強で役立つ知識を入れてみた

今回百合成分少なめです。47話の晩頃のお話


I didn't know that!

 

ローラ「むー」

 

ゆめ「どうしたの?」

 

ローラ「これ」

 

ゆめ「あー、一般教養の」

 

ローラ「私達はアイカツが主体なだけの中学生だからね」

 

ゆめ「どこが分からないの?」

 

ローラ「これ」

 

ゆめ「英語かあ」

 

ローラ「長文問題とかイミワカンナイ」

 

ゆめ「どっかの西木野さんが言いそう」

 

ローラ「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」

 

ゆめ「怖いからやめて。教えてあげよっか?」

 

ローラ「お願いしますゆめちゃん先生!」

 

ゆめ「えっと、この問題だよね?」

 

ローラ「うん」

 

ゆめ「下線部が指すものは何か、次の四つから答えよ。こういうのは本文に答えが乗ってるのは知ってた?」

 

ローラ「それはまあ、なんとなく」

 

ゆめ「じゃあまず本文の下線部を見てみよう」

 

ローラ「ここだけど、その後がよくわかんない」

 

ゆめ「ワンポイントアドバイス!こういう問題は、下線部の前後に'that'がないか探してみよう」

 

ローラ「thatを?」

 

ゆめ「実は応用性に長けてるんだ。『あれ』以外にも意味があって、『それ』って意味もあるんだよ。だから事柄を指す時はthatを使うの」

 

ローラ「ふむふむ」

 

ゆめ「I didn't know that! ……これで『そんなの知らなかった!』って意味になるの」

 

ローラ「へーえ」

 

ゆめ「つまり!こういう問いは『下線部というのはって書いてるところを探せ』ってことなの」

 

ローラ「なるほど……あ、ホントにthatあった」

 

ゆめ「大体thatの直後にそれらしい単語はあるよ。選択肢と見比べて、どれが正解か考えてみよう」

 

ローラ「えーっと……大体二択に絞れた」

 

ゆめ「そしたらどっちが主旨に沿ってるかだよ」

 

ローラ「……ということは、3番!」

 

ゆめ「えっと……うん、正解!」

 

ローラ「やった!ゆめ、ありがとう!」

 

ゆめ「どういたしまして」

 

ローラ「でもホントに教えるのうまいよね」

 

ゆめ「そう?」

 

ローラ「あと英語得意なの知らなかった。まさにI didn't know that!」

 

ゆめ「実家の洋菓子店でお手伝いする時にね、輸入品を取り扱うことがあって、そこで覚えたの」

 

ローラ「なるほどねー」

 

ゆめ「まあ授業のは基礎の基礎からだから、逆に難しく感じるけどね、えへへ」

 

ローラ「それでも凄いよ」

 

ゆめ「私からしたらローラが羨ましいよ」

 

ローラ「どうして?」

 

ゆめ「理系科目が得意です!ってすごくかっこいいもん。まさにローラって感じ!」

 

ローラ「そうかな?」

 

ゆめ「絶対そうだよ!」

 

ローラ「だとしたらそれが私の個性の一つ、ってことになるのかな」

 

ゆめ「個性、か」

 

ローラ「ゆめ?」

 

ゆめ「思えば『自分の個性』に悩まされた1年だったなって」

 

ローラ「確かに!」

 

ゆめ「……いよいよ明日、歌組のS4決定戦だね」

 

ローラ「負けないよ、ゆめ」

 

ゆめ「私だってローラに勝ってS4になってみせる!……そして」

 

ローラ「?」

 

ゆめ「全部落ち着いたら、婚姻届とか書く練習しようね///」

 

ローラ「う、うん///」


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