完結したら、他のキャラ目線も作りたいなぁ…なんて。
しばらくはこのままでしょうね、はい。
「それでは……始め!」
紫の扇子が上がると同時に、まずは二人とも空高くへ上がっていった。
「ちょっ、私だけおいてけぼりなんじゃ…!?」
私が慌てていると、紫さんが意味深に呟いた。
「想像の許す限り、貴方は飛べるわ」
「想像……ですか?」
紫はそれ以上答えずに、二人が飛んでいった空を見上げていた。
「想像かぁ……うむむ……」
空を飛ぶ方法といったら、やはり翼だろうか?でも、自分に羽が生えるなんて到底……
「あら、出来たじゃない。」
「へ?」
紫の言葉に唖然としつつも、足元を見ると…私は浮いていた。というか、空を飛んでいたのだ。
「……うわぁ」
虹色の翼は、五線譜の形だった。
私が思い描くような優雅な動きで光を散らして。
「想像の……許す、限り……」
そういうことなのか。そういうことなのなら……
私は飛び上がった。とりあえず二人が見えなければ戦いようがない。
「おっ来たか。」
「遅かったじゃない?」
二人は雲に触れそうな高さで浮いていた。
戦った様子は無いので、私を待っていたのだろう。
「うっし。そんじゃ始めっか!」
そう言うなり、魔理沙は急移動してスペルを宣言した。
「"スターダストレヴァリエ"!!!」
そのスペルは、大きな星が魔理沙と共に飛び込んでくる物だった。
私は、必死で翼を動かして避けた。が、魔理沙のスピードは速すぎるくらいで、今にも追い付かれそうな距離だった。
私は周りを見ずにどんどん急旋回を繰り返した。
「のわぁっ!?」
「はぁっ!?」
二人の悲鳴に振り返ると、止まりきれなかった魔理沙と高みの見物だった霊夢が衝突したようだった。
何はともあれチャンスだ。少し落ち着いて考えないと……。
私は想像する。目指すのは、綺麗でかつ強いスペル。
「……"チェイスプレアデス星団"」
私は思いのままに呟いた。すると、私の手のひらには、星が一ヶ所に集まるように現れる。
「!」
「大体あんたはいっつも……って聞いてるの!?」
魔理沙は察して避けたのだが、目を閉じて魔理沙にくどくどと言っていた霊夢は反応がワンテンポ遅れた。
「っ!甘いわ!」
霊夢は避ける。計算の範囲内だ、もちろん計算なんてしていないが。
私は想像する。もっと強い力で、全てを思い通りにするために。
「はぁっ!?追いかけてくるなんてアリ!?」
「ちょっ!こっち来んなよ!?」
霊夢と魔理沙は、慣れた動きで避けていく。やはりこの程度では当たらないようだ。
スペルの時間制限がきて、弾幕が消えた。
「やってくれたじゃないの……"夢想妙寿"!!!」
スペルの余韻に浸りすぎたのか、気が抜けていたのか。
私は虹色の球を諸にくらって、翼と共に意識を放り投げた。
ありがとうございました!
感想等お願いいたします!
最終までのエピ考えないと…