春休み終わるまでにある程度進むよう頑張ります(泣)
「そう、か……」
つまりは、私はこの世界に一度来ていて、しかも結構な事を仕出かしていた。そういうことだ。
私は何とも微妙な気分だった。私には此所にいる資格があるのか?とかそんな事は思っていない。そんなの私の知った事じゃあ無いし、話を聞けば無意識だったのだから。
ただし、多少の良心くらい私にもある。だからこそ微妙なのだ。
「大事な事だから、この際さっさと伝えておいたわ。少しでいいから、覚えておいて?」
「あぁ、分かった」
「……さ、この話は終わりよ。そうねぇ、じゃあ次はアレかしら?」
「……あ~!それじゃあーまずは紅魔館はどうだ?」
「は?」
何 言 っ て ん だ こ い つ ら 。
いやマジでそれしか思い浮かばなかった。うん。
私は出来るだけ丁寧に訊ねた。
「……紅魔館って?」
「ヤベェ所。」
「……あ"?」
無理でした。こんな奴等に丁寧になんて無理でした。
私はとりあえず疑問を一から並べ立てる。
「アレって何?紅魔館って何?ヤベェ所ってどんな?てか何でそんな所に行かせようとしてるんだっ!?」
「お、落ち着け!な?悪かった、悪かったから!」
慌てているのが魔理沙だけというのもムカつくが、一応息を整えて半ば睨むように視線を戻す。
「えーと……まずお前は今から挨拶回りに行ってこい。それはOK?」
「まぁ行くけど」
「さんきゅ。じゃ、次に紅魔館か。紅魔館ははっきり言ってヤバい奴しかいない。霊夢の名前出せばどうにかなるだろうが、私の名前は使うなよ?パチェ……魔法使いに殺されるから。あと地下にも行くな」
「フリか?」
「違ぇよ!てか霊夢も何か言え!」
「……ま、死なないように頑張んなさい」
「マジか……」
拝啓、先輩方。
貴方達の夢、異世界に来て即刻死にそうです。
選択肢は無い。私は、魔理沙に道を聞くと、何の躊躇いも無く飛び上がった。
地上で何か言っている気がするが、無視して飛行に集中する事にする。
――――――――
恐怖心よりも好奇心の勝る道中、一匹の妖精に出会った。しかし、妖精と簡単に言ったがあくまで憶測だ。
大体、どうしてこうもこんな感じの奴等がうようよ居るのだろう?そういう世界なのか?
「あーっ!おまえは!……だれだっけ?」
「いやそもそも会ったことねぇし」
「なに~っ?!くっ……あたいがはめられた、だと!」
「いや別にはめてねぇよ?」
「えぇい!おまえ、あたいのらいばるにしてやってもいいぞ!」
「……はぁ。まぁどうぞご勝手に」
私がそう言ってスルーしようとすると、そいつは私の前に立ちはだかった。別に小さい女の子一人と変わらないし、退かさなくても通れることには通れる。が、とりあえず私は睨みを利かせる。
「……退いてくれる?」
「どかないもん!おまえしらないのかー?こーいうときは……」
「あー"弾幕ごっこ"……とかだっけな?」
霊夢が一応言ってくる奴もいるから、と簡単に説明してくれた。ルールは大体覚えたが、肝心の弾幕とやらが撃てないので実質私には不可能なごっこ遊びだ。
「しってるじゃんか!じゃあ、あたいとしょうぶしろー!」
「無理無理。出来ないから、ほらさっさと通せ」
「いーだ!通さないもんねー!」
「……っ」
自分でも分かるほどに拳を震わせ、私はついにぶちギレた。
「こんの……クソガキがぁぁぁああ!!!」
「ぎゃぁぁああ!!!??」
――これが私の初めての"弾幕ごっこ"の始まりだった。
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