またちょっと短くなっちゃいましたけど、話も進まないんでゆったり見てって下さい(^-^;
それから10分程経って、私はもう一度目覚めを迎えた。どうやら二度寝してしまったらしい。
改めて今回のメンツを紹介しておくと、霊夢、魔理沙、妹紅、慧音、レミリア、咲夜、美鈴、フラン、チルノ……って、チルノ?
昨日はいなかったはずの妖精に、私は話しかける。
「あの、チルノちゃん?何で此処にいるの」
「あったりまえでしょ?あたいのらいばるなんだから!」
「すいませんっ!どうしても行くって聞かなくて~」
前にも見かけた緑髪の妖精が、必死に頭を下げていた。名前を聞くと、無いというのでチルノと同じように、大ちゃんと呼ぶことにした。
「えっと……私が言うのも何だけど、危ないところなんだよ?帰った方が……」
「はなしきいてたの?あたいのらいばるにできて、さいきょーのあたいにできないことなんてないのよ!」
「えぇ……」
「すみませ~ん!」
半泣きの大ちゃんに気圧されて、私はとりあえず放っておく事にした。いざとなったら放り出せばいい、はず。
「ん~……何だよさっきから、煩いな……」
「そうよ……おちおち二度寝もしてられないじゃあないの……」
「あ、ごめん……」
霊夢と魔理沙がぶつくさ言いながら起き上がる。どうせ起きるつもりだったんじゃ、とか言ったら殺されそうだから止めとく。
いつの間にか咲夜が起きていて、美鈴をベッドから引きずり下ろしていた。挙げ句の果てにナイフまで突き付けているが、もう見慣れたものだ。
慧音はまだ寝惚けた顔で、妹紅におはよう、と笑いかけていた。当の妹紅は顔さえまともに見られてなかったけど。
とか言ってる間に、今度はチルノが霊夢に羽交い締めにされてたりして、朝から忙しいメンツだ。
さとりさんのペット、お燐さんというらしいが、その人(?)が起こしに来た。
ちなみに食堂に行く途中、お空さんという人(?)にも会った。核融合が何とか言っていたけど、正直何がなんだかさっぱりだった。
――――――――
皆で朝食を終えると、霊夢と魔理沙はすぐに出かけていった。目的は勿論、昨日の結界を破壊しに行く事だ。
それを聞いていたフランが、一緒に行くと言っていたが拒否されていた。結界を破壊した勢いで、入り口まで無くなりそうだかららしい。
こいしちゃん達と話したり、美鈴の持ってきたカードゲーム(何故か物凄い古い物だった)で遊んだりしている内に日は西に傾き始めていた。
「魔理沙たち、帰ってこないね……」
「あぁ、手こずっているのだろうか……」
「んな訳無いでしょう?」
「「「「「!?」」」」」
いきなり聞こえた霊夢の声に皆が一斉に振り向く。スキマを二つ越えたところに霊夢が立っていた。場所はこの前の結界。魔理沙も霊夢の後ろに立っていて、緊迫した笑みを浮かべている。
「……霊夢、どうなったのかしら」
「どうなったも何も無いわよ、結界は壊れた、それだけよ」
「壊した、の間違いじゃ無いのか……?」
上から咲夜、霊夢、妹紅の発言である。
霊夢が手招きすると、スキマは更に広くなった。ちょうど人一人通れるくらいに。
「ということで、すぐに向かうわ。さ、こっちへ」
「はい!」
そうして一つ目のスキマを通ったとき、別のスキマから人が出てきた……というより落とされた。
「あだっ!?」
「むきゅっ!?」
「ひゃあっ!」
「きゃっ……!?」
小悪魔、パチュリー、妖夢、アリスである。私はとりあえず妖夢に手を差し出すと、他の皆にも確認をとる。
「えっと……大丈夫ですか?」
「は、はいぃ……」
「まぁね」
「ああぁぁあ~……」
助っ人、と書かれた付箋が妖夢の額に貼ってある。気の抜けた紫の字に、私は呆れて物も言えなかった。あらかた勝手に連れてきたのだろう。
「人数多いに越した事は無いでしょう、とか言い出しそうね」
「霊夢お上手だぜ、将来有望」
「何がよ……。さ、行きましょう。時間が惜しいわ」
私はもう一度頷き、霊夢の手を取った。
この闘いを終わらせるために。
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