今回はひどい話、飛ばしても構いません!(T-T)
(やっぱスタンダードなのは、オリオン座とかかな?)
私は星座表を片手にシャーペンを握りしめる。
スペルカードを考え始めて、約30分。
私は、思いつく冬の星座と攻撃方法を片っ端から書き出していた。
「よくこんなに書くわねぇ……」
呆れているとも感心しているとも聞こえるレミリアの声に私は顔を上げる。レミリアがティーカップを片手にこちらを覗きこんでいた。
「はい。私も少しは、戦えるようになりたいな、と。」
「そう。ま、頑張りなさいな。」
レミリアはそう言うと、部屋から出ていった。私は、客室を借りていた。ふと窓の外を見上げると、一等星がちらついていた。夏の大三角……だろうか?
「けどなぁ……私の能力は、冬の、なんだよねぇ……」
そう、冬の……ん?
「冬の……大三角?」
私はもう一度星座表を広げる。そして猛烈な勢いでシャーペンを走らせた。
―――――――
「それで、どうなったのかしら?」
「はい♪」
私は、満面の笑みでスペルカードを見せた。
その中には、「チェイスプレアデス星団」や、「爆風シャイニーズフレア」、「オーロラアテンションロンド」もある。全部で5枚のスペルカードを、レミリアと咲夜は暫し覗きこんでいた。
「ふふ……貴女らしいわね。」
「はい、とても綺麗で、外来人らしい発想ですわ。」
褒められている……のだろうか?
とりあえず素直に喜ぶことにする。私たちは今食堂におり、夕食の準備をしていた。とはいえ、咲夜さんがたまに時を止めて配膳するので私の仕事は無い。
「その様子だと、役に立ったのかしら?」
「あら、パチェ。えぇ、そうね。」
「魅空羽、パチュリー様です。」
「あっ!どうも、その節はありがとうございました!」
この人がパチュリー・ノーレッジらしい。
星座表の件で、挨拶しないでお世話になっちゃったし……しっかりしないとな。
「レミィから話は聞いてるわ。貴女が魅空羽ね。」
「はい、よろしくお願いします、パチュリーさん」
私はスペルカードを片付けると、周りを見渡す。
「えーと」
まだ挨拶してない人は……いた、寝てるけど。
あの門番の人だ。すると、咲夜さんが近付いていって、ナイフを軽く投げた……って
「えっ!?」
思わず立ち上がって叫んでしまうが、咲夜さんは平然と通りすぎていく。
「あら魅空羽。驚かせちゃった?大丈夫よ」
「危ないじゃないですか?!普通に起こして下さいよ~」
門番はブツブツ言いながら、受け止めたナイフをテーブルに置いた。紅美鈴というらしい。
夕食が始まろうとしたその時、食堂のドアが半壊しながら開いた。
「お姉様!お客さまってホント!!?」
ありがとうございました!
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