前回の元ネタイトルは『復讐の鎧』です
閉ざされたレーティングゲーム
物凄い嫌そうな顔をしているゴモラについて、
「ちょっと、ゴモラ?何があったの?」
僕はおもむろに、そして断固たる覚悟を持ってゴモラに話を聞いた。いや、話は聞かなくてもわかる、何故なら何故ならそれは、
レッドファイッッッ!!!!!!!
赤い帽子のようなものを被った少女『レッドマン』である。
レッドマン
赤い通り魔とも呼ばれ、通りかかる何の罪も無い怪獣を殺し、更に既に死んでいるとわかる怪獣に槍を突き刺したり崖から落としたりと死者に鞭打つ行為を清々しくやってのける惨殺戦士である。
最初は軽い気持ちだった。もしもヒーローが作れたら、と甘い考えで創ってみたら、赤い通り魔が現れた。
ごめんね、ちゃんとお話はしておくから、そんなに怯えないで
「ちょっと!!ライザー貴方ッ!!」
「クソッ!!なんなんだよッ!!」
リアス・グレモリーの婚儀をかけた決闘で、ライザー・フェニックスは人間界で見つけた少し小太りの少女、彼女を誘拐しその能力を使いレーティングゲームの切り札としようとしたが、少女は恐怖で能力を暴走させレーティングゲームの空間を歪めてしまった。
更に、多くの魔物がねじ曲がった空間を通ってやって来ている。
「どうするんですかッ!!部長ッ!!」
魔物に囲まれ、身動きが取れなくなったグレモリー眷属とライザー、外部との連絡も取れず
「あの女の子をどうにかしなくちゃいけないわね」
泣く少女を泣きやませようと魔物たちを蹴散らして少女の元へと向かう。だが、空間を捻じ曲げられ思うようにたどり着けない
しかも、召喚される魔物は上級悪魔でも手を焼く程の強い魔物ばかりだ。
例えライザーが不死身であったとしても、体力を削られいずれは倒れるであろう。
場合によっては最強の能力を持つ存在、『四次元怪獣 ブルトン』
「ヒック……………うっく…………………ふぇぇぇぇぇん……………………ヒック……………ヒック…………………………」//////
ライザーをゴミを見るような目で見るグレモリー眷属、犯罪者野郎にかける慈悲は無い。
「最低ね」
「社会のゴミですわ」
「………2度と私の目の前に姿を見せないでください」
「ライザー君、上級悪魔失格だね」
「えと、あの、死ねば良いと思います」
「ライザーてめえ!!あんな可愛い子を誘拐するなんて!!なんて羨m『……イッセー先輩、2度と喋らないでくださいこの豚野郎』ガバァッ!!!!」
言いたい放題に言われ、少し涙目のライザー。だが、現実は非情である。
ガォォォンッ!!!!
鳥型魔物の爪がライザーを襲う、ライザーだけ滅多打ちにされリンチにされてしまう。
しかもなんという事だろう、歪んだ空間からミサイルが飛んできた、そのミサイルは全てライザーに直撃しライザーをボロボロにする。
「ちくしょうッ!!ガキがッ!!ぶっ殺してやる!!!!!」
ライザーは炎をブルトンに向けて放つが炎はブルトンに当たる寸前で、歪んだ空間の中に吸い込まれてしまう。そして、その炎はグレモリー眷属の戦車小猫に当たる。
『リアス・グレモリー様の戦車、リタイア』
小猫は強制的に転送されてしまう。しかも、その転送先はブルトンによって何処か別の場所へと変えられてしまっている。
「小猫ッ!!ライザー貴方!!よくも小猫を!!」
文句を言おうにも、歪む空間からの悪意なき攻撃に、晒され騎士、僧侶とやられていく。
一方、魔王たちの方でも、リアス達の救出に力を入れていた。
「どうだ、アジュカ」
「駄目だな、あの娘の空間支配能力は超越者並みの力を持っている。今の私達には彼女を止める事は出来ない。それに、中へ入れたとしても空間の歪みで見ている風景とは異なる空間に放り出されるかもしれない。攻撃にしたって、空間を歪めて別の場所へと攻撃を誘発されてしまっては、彼女にダメージすら与えられない、しかも僕達もその異空間に閉じ込められてしまっていたんじゃ、手の打ちようが無いよ」
アジェカの力『覇軍の方程式』ですら通用しない異空間に閉じ込められた彼らもまた、同じ鳥かごの中の鳥であった。
「んじゃ、今からブルトン救出に向かいますか」
一方、人間界では、ブルトン救出の為に選ばれた精鋭が動き出していた。
次回予告
囚われたブルトンを救出する為、マガ一家と共にレーティングゲーム会場へ!!新たな力を手に入れたレオナルドはブルトンを救えるか!!?
次回『出動!!ブルトーンキューシュツ作戦』