ベリアルは動かない
そう言えば、夏休みは確かオカ研が冥界に行くんじゃなかったっけ?………………………………いいやめんどくさい、別に何が起こるわけでも無し、今日はゆっくりみんなとゲームでもしてよ。
「そんな…………どんな戦いにも負けたことのない無敵のガッツ星人が負けるなんて」
「ふふふ、この俺に挑もうだなんて20,000年早いぜ」
無敵(笑)のガッツ星人をゲームでノして明日はどのゲームをやろうか、ん?これはチラシか?確かザンドリアスとメカギラスとノイズラー達がやってる『80s』って名前のバンドで活躍してたけど、キングジョー系アイドル『金城 クララ』という名前でアイドルデビューしてるキングジョーさんの握手会のパンフレットだ。妹のキングジョーⅡこと『金城 ハルカ』とのダブルユニットでやってる。
「マスター、訓練場を使いたいのだが構わないだろうか?」
「あれ?ブラックキング?姿変えた」
前の黒褐色の秘書っぽい姿からファンタジーの女騎士っぽい姿に変わってる、肩に大剣なんか担いでるし。訓練場ならさっきレッドキングが使いたいって言ってたから貸したけどレッドキングと一緒なら別に良いよ
「そうか、ありがとう(マスターと2人きりが良かったんだが)」
「おいマスターよ!!ウルトラマンパワードBlu-ray BOXを買ったぞ、さあ共に見るぞ」
ブラックキングの後ろからひょっこり顔を出したナックル星人が買ってきたBlu-ray BOXを持って俺の背中に抱きつく。ちなみに胡座をかいてる俺の膝の上にはオーフィスがお菓子を食ってる。
「こいつを見てウルトラマンの事を研究してやる、べ、別にカッコいいとか思ってないし!!『トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!トモダチ!!』『ギャーッ!!!!助けてぇぇぇぇ!!!!』うわこっちくんな!!!!」
あ、
グチャグチャムシャムシャムシャバリバリボリバリバリボリボリグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャグチャジュルルグチャムシャバリバリバリボリボリボリグチャジュルルグチャグチャジュルルルルルル
あー、イテェ……………ガゾートに腹を食われてる、内臓やら何やらがグチャグチャになって砕かれた骨や血液が床を真っ赤に染めて、カーテンやテーブルなどにも飛び散ってる。ガゾートは嬉しそうにトモダチ連呼しながら内臓を食らってる。
ドスゥンッ!!!!
一心不乱に俺の内臓を食べているガゾートを吹き飛ばす茶色の怪物、否、完全生命体イフ第3形態、全身からミサイルや誘導火炎弾、誘導レーザーを放ちガゾートはそれをプラズマ光弾で撃ち落とす。爆発の衝撃で部屋が荒れる、あたりの家具が吹き飛びカーテンに火が映る。
「戻れ、ガゾート、イフ………………………………戻れと言っているんだ」
あたりの空気が一気に冷えていくのを感じる。ガゾートとイフは主人の怒りを感じ取りギガバトルナイザーの中に帰っていく。ゆっくりと起き上がると腕を腹にかざす、するとその傷は見る見るうちに治っていく。
腹から内臓を抜き出されたくらいでは死なないようになった。これもベリアルになった恩恵と言うか呪いと言うか、つか家燃えてんじゃんッ!!誰か!!消化器!!水!!!!
燃え移ったカーテンをどうにかしようと騒いでいると突如、部屋の中に突如、雲が生まれ雨と風が嵐となって炎を消していく。
「バリケーン、消化してくれるのはありがたいが、少し抑えろ」
嵐で周りがめちゃくちゃになってしまっている。こいつら加減ってもんを知らんのか。まずいな初日からこれじゃ最終日には家が無くなってるぞ。どうしよう…………………………まずはヤプールにこれを直してもらおう。家も強化改造してもらわんと、
今日も我が家は人外魔境、あ、そういや俺のこの体ってハイスクールdxdの世界のレオナルドなんだよな、憑依転生しちゃったけど。今後の展開とかどうなるんだろうか?バンダースナッチの流れとか、やっぱ俺が暴走すんのかな?嫌だけど。
「マスターこれを見てくれ、前回の戦いで採取したリアス・グレモリー達の細胞を使って作り出したクローンにメカレーター手術を施したその名もリアスメカレーターズだ」
作るな作るな、メカレーターリアス眷属なんて作るな。んなもん作ってどうすんだよ。
「さぁ」
さぁ、ってお前、なんか目的があって作ったんじゃねえのかよ。
「なんとなく作ってみただけだよ、その方が楽しいじゃないか」
「こちら、第8戦闘兵器製造工場、こちらに向かって空間移動してくる魔力を感知、数は12から13、緊急戦闘態勢に移行」
アルプス・ヒマラヤ山脈付近、ベリアル帝国軍秘密兵器開発工場、ここで製造されているレギオノイドやダークロプスをワープ装置で開発中のビートスターに送っている。
「目標到達地点P56、ヘルズキング起動、敵の殲滅を開始せよ」
目標地点に現れた魔法陣とそこに出現した魔法使い達にヘルズキングの容赦のない攻撃が襲いかかる。だが、それは中心に位置する3人には当たらなかった。
「ヘルズキング、か……厄介そうな敵だ」
ゼロ、X、ギンガ、そしてヘルズキング率いるレギオノイドの軍勢、この戦いが後に悲劇を引き起こすことになるとは誰も予想していなかっただろう
次回予告
なにかを得るにはそれと同等の対価が必要である、それは重すぎた代償、勝者とは常に敗者の怨みと怨念をを背負って生きていかねばならない。
次回『毒牙のバレンタイン』