レオナルドに憑依した俺の転生生活   作:あるアルミン

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タイトル詐欺になってしまったことを深くお詫び申し上げます。禍の団とかほぼいないのと一緒です。だが私は謝らない!!


怪獣対三代勢力対禍の団

「これは一体、どういう状況なの!!?」

 

 

タイミング悪くこの場に現れた謎の組織。驚く三大勢力、キラリと目を光らせる怪獣達、獲物を狙う獣の目をしていた。

 

 

「コイツラ、クッテイイノカ?」

 

 

涎を垂らし、舌を伸ばすボガール。無表情で笑う矛盾した顔で彼らを見るグリーザ。片腕に紫色の煙状の生命体を纏わせ、新しいおもちゃを見つけた子供のような笑顔を浮かべるヤプール。

 

ヤプールは指を鳴らした、すると、空が割れ赤い空間が現れる。そこからサンゴのような赤い突起物を持つ緑色の怪獣が二体現れる。奴の名はミサイル超獣ベロクロン、ベロクロン二世、更にレースクイーンのような格好をしたオレンジ色の髪をした少女が現れる。一角超獣バキシムはベロクロンと共には全身からミサイルを撃ち放った。更にグレイフィアのスカートからもミサイルが放たれる。

 

 

特に意味の無いミサイルが謎の組織を襲う。

 

 

「お前達、食っていいぞ。だが、あの女と兵士は少し残しておけ、あとは殺せ」

 

 

ミサイルから難を逃れた兵士達は、突如、捕食者達に襲われる。煙は晴れ無い。爆煙は霧へと変わり、あたりを覆い尽くす。悲鳴が上がった。隣にいた奴が突然、断末魔と共に消えた、次は自分が食われた。霧の中、ボガールは翼を広げ敵を食らう。いやボガールだけでは無い、霧の中、伸びるハサミが次々と霧の中へと引き摺り込んで行く。

 

悲鳴をあげることもなく消えて行く。自分が消滅する、無へと変わって行く。しかし、恐怖は無い、快楽すら覚えるこの感覚、消えて行くのがこんなにも美しいことだなんて、全てはいつか消えるのが道理。無情で無表情で無際限な存在が笑い出す。霧の中に響く笑い声、それは本当にあるものなのだろうか?全くの無の存在が全てを美しく終わらせる。

 

そう、美しき終焉、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味しそう♪」

 

 

エロい服装をした女性が首筋に食らいつき、血を吸う。吸血生命体マリキュラ、巨大なコウモリのような化け物が同じく血を吸う。吸血魔獣キュラノス、コウモリ怪獣バットン、ボールが血を吸う。植物も、

 

触手も、赤い花も、うまそうに、

 

 

 

ここは餌場、捕食者達が弱者を食らう。そこに絶対のものがある、人間は弱者は食われる運命。蹂躙するは怪獣、絶望の宴。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、いいんですかい皇帝陛下?俺たちの出番無くなっちまいますよ」

 

 

「面倒な手間が省けるというものだ、グローザムよ。それよりも、お主らの相手が来たようだぞ」

 

 

物凄い速度でこちらに突撃してくるヴァーリ、狙いは言わずもがなグレイフィアだ、グレイフィアはスカートより触手を伸ばしヴァーリーの一撃を止める。

 

 

「また、無様にやられに来たのですか?」

 

 

『あの時のリベンジマッチといこうか!!』

 

 

『Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!Divide!!』

 

 

『HalfDimension!!』

 

 

半減、及び半減空間を作り出しグレイフィアを攻撃する。

 

 

「無駄だ、私の最高傑作にそのような攻撃が通用するはずがないだろ」

 

 

状態干渉系の攻撃は全く意味をなさない。それどころか、マイナスエネルギーを力とするUーキラーザウルスのエネルギーを吸収しダメージを受けてしまう。

 

 

「もう一度、痛い目に合わなければワカラナイヨウデスネ』

 

 

両腕は黄金の剛腕と巨大な爪、蠢く4本の触手にキラーウォーヘッドと呼ばれるミサイル突起物、体の大半が変貌した。

 

最強の生物兵器、究極超獣Uーキラーザウルスと言う怪獣娘、いや超獣娘へと変わった。

 

それと同時に、空に暗雲が立ち込める。

 

 

「赤い雨が降る、それが我々ヤプールの象徴」

 

 

霧は晴れ、赤い雨が降る。赤い赤い血のような雨が降る。

 

 

「退避しろ、お前らも巻き添えを喰らいたくなければな」

 

 

赤い雨の降る夜の学校で、今、究極の存在が姿を現した。戦いはまだ終わら無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うーし、次、クライマックスとるよー!!監督の声がこだまする。電離層からやって来た化け物を退治した後か、マガバッサー然り姑獲鳥然りガゾート然り、なんで電離層にはろくな奴がいないのだが。

 

 

「ベリアル様はこの椅子に座って、このセリフを読んでください。カンペはちゃんと隠れるようになってるので」

 

 

赤とか黒とか紫とかベリアルらしいカラーの部屋に円状の階段とデッカいベリアル様専用の椅子が用意されてて、下には怪獣達が片足をつき頭を下げている。目の前には巨大なカーテン、そしてその奥には多分、モニターがあるのだろう。

 

 

「よっしゃ、んじゃ、行きますか」

 

 

ULTRAMANスーツversion.Kaiserを装着し、玉座へ向かった。

 

あ、そういやメガネ新しいの買わないとな。…………………アレ?なんで俺、眼鏡なんて欲しがったんだ?




運命とは時に残酷にそして唐突にやってくるものである。逃れられない、力を持つものの運命、変えることのできないそれに彼は立ち向かう覚悟を決める。

次回「美しき(日常の)終焉」

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